
「『てやんでえ』はどんどんおかしくならなきゃいけない」——TVアニメ『キャッ党忍伝てやんでえ』「アニメ放送35周年記念上映イベント」昼の部レポート! ヤッ太郎役・山口勝平さん、シリーズ構成・あかほりさとるさんが当時を振り返る
1990年の放送開始から、昨年で35周年を迎えたTVアニメ『キャッ党忍伝てやんでえ』。
2026年2月25日(水)に待望のBD-BOXが発売されることを受けて、1月24日(土)に池袋アニメイトシアターにて「TVアニメ『キャッ党忍伝てやんでえ』アニメ放送35周年記念上映イベント」が開催されました。
本イベントには、ヤッ太郎役の山口勝平さん、シリーズ構成を務めたあかほりさとるさんが登壇し、厳選されたアニメ本編を豪華な生コメンタリーにてお届け。当時の制作現場やアフレコの裏側など、作品に携わってきたお二人の貴重なトークが繰り広げられました。本稿では、第30話と第34話が上映された昼の部の模様をご紹介します。
「『てやんでえ』はどんどんおかしくならなきゃいけない」
1990年の放送開始から昨年で35周年を迎えたTVアニメ『キャッ党忍伝てやんでえ』。当時リアルタイムで作品に親しんでいたファンから、近年本作を知ったファンまで、幅広い世代の観客が会場に集まりました。
期待に満ちた空気の中、ステージに登壇したのは本作の主人公・ヤッ太郎役の山口勝平さんとシリーズ構成を務めたあかほりさとるさん。大きな拍手に迎えられて登場した山口さんは、猫耳付きカチューシャという作品にちなんだ装いで観客を沸かせます。長年の付き合いを感じさせる軽快な掛け合いが序盤から展開され、会場は一気に当時を懐かしむ雰囲気に包まれました。
放送35周年という年月について、山口さんは「当時は25歳ですよ!」と笑顔で振り返ります。実は同い年だという二人は、今年で61歳を迎えるとのこと。時の流れに驚きつつも、変わらぬテンポの掛け合いで観客を和ませました。
昼の部で上映されたのは、いずれもあかほりさんが脚本を担当した第30話と第34話。あかほりさんは、物語が進むにつれて作品のテイストが変化していくことに触れ、「『てやんでえ』はどんどんおかしくならなきゃいけない」と自信たっぷりに語ります。観客からは、その言葉に同意するように大きな拍手が送られました。
生コメンタリー形式での上映ということもあり「静かに観たい方はBD-BOXで」と、ユーモアを交えたPRも飛び出しました。
さっそく上映された第30話「アイドル伝説? スカシー出動」では、OPテーマが流れた瞬間「これを聴くだけで燃えてきます」と山口さんが反応。また、本作のアドリブの多さにも触れ「僕は『てやんでえ』でアドリブを入れ始めたんですよね」というエピソードを明かしました。
当時はアフレコ時点で映像が未完成なことも多かったそうで、山口さんは「赤線が出ている間だけ喋る、という形式もよくありましたね」と制作現場を振り返ります。制作の裏側を率直に語るあかほりさんに対して山口さんが思わずツッコミを入れる場面もあり、息の合ったやり取りが繰り広げられました。
続いて上映された第34話「必勝作戦! 強いぞカラカラ一族」は物語の総集編。あかほりさんは「総集編なのに一番『てやんでえ』らしくなった」と語ります。新規カットも多く、メカの合体シーンは迫力満点。随所に盛り込まれたコメディ描写には客席から笑い声が上がり、終始賑やかな上映となりました。
上映後、山口さんは「面白かったなあ」と感想を述べ、あかほりさんは「これぞタツノコプロ伝統のギャグアニメですね」と総括。「いかにも『てやんでえ』らしかったですよね」とあかほりさんが問いかけると、客席からは大きな拍手が返ってきました。
一方で山口さんは「(上映された2話で)主人公のヤッ太郎があまり活躍していなかった」と冗談交じりにコメント。これに対してあかほりさんは「敵キャラの魅力が強いのもタツノコ作品の特徴なんですよ」と、その理由を語りました。
全54話という長期放送だったからこそストーリーやキャラクターを柔軟に変化させることができ、「後半になるほど作品らしさが濃くなった」と作品の魅力を説くあかほりさん。プルルンとヤッ太郎の過去設定など、視聴者の年齢などを考慮して実現には至らなかった構想も明かされました。
































