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『東島ライダー』池添隆博×山口貴之×小山恭正インタビュー中編【連載第23回】

『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第23回:監督・池添隆博さん×音響監督・山口貴之さん×音響効果・小山恭正さん中編|滑稽な人を格好良く見せる!? “リアル”を起点に生まれるアニメならではの演出

2025年10月より連続2クール放送中の『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』。

「仮面ライダーになりたかったから」 40歳になっても本気で「仮面ライダー」になろうとしていた男・東島丹三郎。その夢を諦めかけた時、世間を騒がす「偽ショッカー」強盗事件に巻き込まれてしまい……。『エアマスター』『ハチワンダイバー』の柴田ヨクサル先生の漫画を原作とする「仮面ライダー」を愛しすぎるオトナたちによる“本気の仮面ライダーごっこ”がここに開幕します!

アニメイトタイムズでは、各話放送後にインタビューをお届け! 第23回は、監督・池添隆博さん、音響監督・山口貴之さん、音響効果・小山恭正さんにアニメならではの演出について、お話を伺いました。

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「仮面ライダーになりたかったから」40歳になっても本気で「仮面ライダー」になろうとしていた東島丹三郎(とうじまたんざぶろう)。だが、その夢を諦めかけた時、世間を騒がす「偽ショッカー」強盗事件に巻き込まれ…。『エアマスター』『ハチワンダイバー』の柴田ヨクサルが魂で描く、「仮面ライダー」を愛しすぎるオトナたちによる“本気の仮面ライダーごっこ”ここに開幕!作品名東島丹三郎は仮面ライダーになりたい放送形態TVアニメスケジュール2025年10月4日(土)〜TOKYOMXほか話数全24話キャスト東島丹三郎:小西克幸岡田ユリコ:茅野愛衣島村一葉:鈴村健一島村三葉:斉藤壮馬ユカリス:ファイルーズあい中尾八郎:津田健次郎雲田:内山昂輝蝙蝠男:吉野裕行伊藤さとし:鶴岡聡石毛ふくし:落合福嗣佐藤だいすけ:阪口大助スタッフ原作:柴田ヨクサル(ヒーローズ「コミプレ」連載)協力:石森プロ 東映監督:池添隆博シリーズ構成:待田堂子キャラクターデザイン:CindyH.Yamauchiキーアニメーター:清水伸太郎プロップデザイン:氏家嘉宏美術監督:渋谷幸弘(GAKIproAstudio) 会津綾乃(GAKIproAstudio)美術監修:佐藤勝(石垣プロ)美術監督補佐:川﨑かなえ(GAKIproAstudio)美術設...

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演出の肝は「リアルからズレていく面白さ」

ーー本作のギャグとシリアス、柴田ヨクサル先生ならではの“熱さ”を描くうえで、全体を通して演出として意識されたことを教えてください。

監督・池添隆博さん(以下、池添):前提として、「そのままやるとギャグのみになる可能性がある」と感じました。だからこそ話し合って、まずはキャラクターをリアルなテイストに落とし込む。なるべくリアルに生きている人間として設定することで、そこからズレていく面白さ、狂気性や異物が入ってくるストーリーのねじれも含めて、表現していくべきだと思ったんです。

池添:ねじれたり、逸れたりするところは思いきり柴田先生の“世界”に振るべきだし、本物の怖さを出す時も「リアルだからこそ殺されるかも」みたいなところを演出しやすい設計にしたかった。それが現場全体に「やって欲しい」とお願いしていたことかもしれません。

ーー特に第1話では、お話いただいたアニメの方向性を強く感じました。改めて第1話の構成についても伺いたいです。

池添:「いかに東島が狂気な人間か」を見せたかったんですよ。第1話から長めの回想シーンを入れるはすごく恐かったですけど、 とにかく彼の狂気性と憎めない人間性を出すべきだったし、それがラストの「解放」(=変身)というカタルシスに繋がるように、なるべく溜めたかった。第1話で「ここから彼のストーリーは始まるんだ」ということを見せなきゃと思いました。挑戦でしたけど、うまく乗っててくれたんじゃないかなと。

柴田先生も本編を見て、「滑走路から飛び立つような話だった」と言ってくれて。「ああ、間違ってなかった……!」って。そこからは「自分を信じていいんだ」という気持ちでやれた気がします。

ーー「Let's Go Rider Kick TeddyLoid Edit」が流れるなど、音楽面の力も大きかったのではないでしょうか。

池添: もちろんです。僕が伝えていたのは「冒頭で初代ライダーのテーマが流れ、最後は『東島ライダー』としてのテーマが本編にかかる。曲としてのカタルシスも欲しい」ということでした。 仕上がりも最高でしたね。溜めに溜めてから、山口さんのセンスが爆発していて「すげー!」と思って。(山口さんへ)ありがとうございます、本当に。

音響監督・山口貴之さん(以下、山口): とんでもないです(笑)。

ーー第1話を見ると「東島丹三郎って格好良いんだ!」と思わされました。

池添:「滑稽な人を格好良く見せる」というのは、絶対にやるべきだと思っていました。絵のタッチも含めて、デフォルメに特化してしまうとブレてしまう気がしたんですよ。もちろん現場でも不安の声は上がっていました。「頭身は守るべきじゃないか」「顔の表情を拾った方がいいのでは」とか。でも、「表情が変わらないようなキャラだからこそ、最後の涙を流す顔も映えるんじゃない?」という提案をして。柴田先生にも確認するんですけど、「それいいよ!」と言ってくれたので、絵に関しても狙いは伝えたつもりです。

ーー彼らがやっていること自体は茶化さないというか。徹底して格好良く描くというこだわりも感じられます。

池添:まさにそうですね。 そこを「面白いでしょ」「変でしょ」という神目線でやってしまうと、演出としては失敗すると思っていました。それが“当たり前”な人間を描くべきだなと。 「熊より強い」「ヤンキーをワンパン」とか、それはそれで面白いですけど、それすらも真面目にやる。だからこそ、マジックで描いた変身ベルトが笑えるのだと思います。

ーーセルフで効果音を言ったりとか。

池添:そうですね。最初はSEの予定でしたが、小西(克幸)さんが口で変身ベルトの効果音やってくれたんですよ。

山口:「ああ、なるほど!」って(笑)。

池添:即採用しました。そういう「こう来るならこう行くぜ」みたいな。面白いプロの人が集まった現場だったからこそ、ああいう第1話になったんだなと。本当に感動しています。

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