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TVアニメ「霧尾ファンクラブ」霧尾賢役・梶原岳人【連載インタビュー第4回】

オーディション時からやりがいを感じた役柄。後半で見えてくる霧尾の過去と向き合うために意識を変えた部分とは──TVアニメ「霧尾ファンクラブ」霧尾 賢役・梶原岳人さん【連載インタビュー第4回】

手作りコロッケを持参したくなるほど温かい現場

──霧尾賢はセリフ数も少なく、表情もあまり見せないキャラクターですが、どのようなキャラクターだと思いながら演じられたのでしょうか。

梶原:本作のタイトルは「霧尾ファンクラブ」ですが、霧尾は「カッコいいからモテてファンクラブができている」わけではないと思うんです。一部の、二人の女子高生だからこそ気づく良さ、本当に刺さる人にしか刺さらないくらいのものを持っている人……だから決して万人受けするタイプではないと思っています。

それは高校に入ってからの霧尾の姿であり、過去の霧尾の姿はまた全然違っていて。そこも彼のパーソナルを形づくる良い要素だなと。

面白いことが好きで笑わせたり、小学生のようなネタでケラケラ笑ったり、友だちとバカなことをしたりするのが好きな明るい男の子だったけれど、色々なことがあって今の霧尾の姿になった。だけど、今の姿になっても昔の霧尾が消えたわけではないというところは、自分の中でずっと念頭に置き続けたいと思っていました。

──今の霧尾は、地続きの人生の中の一瞬といいますか。

梶原:そうですね。たとえば、藍美と波の発する言葉はどこか常軌を逸しているというか(笑)、人とは少し違う部分があると思うのですが、そういったところが霧尾の琴線に触れているのかなと感じています。というのも、過去の霧尾自身もどこかそちらに近い側面を持っていたと思うんです。

だからこそ、藍美と波の言葉に対する反応としては、とても素直な気持ちを持っていたい。だけど、今の霧尾だから反応しきれずに、それをあえて隠すような対応をしてしまう……。ひとつのフィルターを自分の前に立てて、相手の言葉をわざと遮断しようとするところがあるんです。そんなコミュニケーションの取り方を僕の中でイメージして演じています。

──先ほど、梶原さんご自身と霧尾には近しいものを感じるともおっしゃっていましたが、通じ合う部分について具体的にうかがえますでしょうか。

梶原:僕も結構、小中学校の頃は特に面白いことが大好きで、クラスの中でもモノマネのリーダーのような立ち位置でした。

クラスメイトの前に立ってギャグなど面白いことをするのが大好きだったのですが、高校生になると斜に構えるといいますか、何か起きたわけでもないのに今までのことが恥ずかしくなってカッコつけたり、他人との距離感を取るようになったりと素直になれない部分があって。

でも、根本にある「誰かを笑わせたい」「楽しいことがしたい」という部分は、霧尾と近しい部分だと感じています。第3話からもう少しお話が進むと霧尾の過去が描かれるので、そこで大きく笑っているシーンや彼が面白いことをやっているシーンでは、僕自身の中にあるものが出せれば良いなと思っていました。

──この先出てくるであろう霧尾の過去も含めて、梶原さんの人生も乗っかったお芝居になっているのですね。

梶原:そうなっていれば良いなと思っています。そういう部分は結構難しいところでもあるんです。人生という意味でも、お芝居という意味でも、やっぱり簡単に演じられるキャラクターではないと思っていたので、逆にプレッシャーもありました。

生半可な気持ちではここから先のシーンを演じることはできない、と自分の中でプレッシャーをかけすぎてしまっていた部分もありました。

──収録現場の雰囲気はいかがでしたか?

梶原:本当に面白かったです。藍美と波の妄想の中で霧尾をたくさん動かしてくれるので、普段と違う霧尾をここだけではできる!みたいなシーンでは自分ができるお笑いポイントだと思い、台本にあるセリフよりも多く声を乗せさせていただきました(笑)。

アフレコでも霧尾のアドリブでみなさんが笑ってくださることも多くて「よっしゃー!」と思いながら楽しく演じていました。

──アドリブが多く取り入れられた作品なのですね。

梶原:めちゃくちゃたくさんあります。PVにも採用されていた霧尾が切り裂かれるシーンでもアドリブを入れようと思って「うわぁぁぁ!」という声を入れました。そのシーンも楽しかったですね。


──三好藍美役の稗田寧々さんと染谷波役の若山詩音さんにもお話をうかがいましたが、本当に楽しい収録現場だったとおっしゃっていました。

梶原:「霧尾ファンクラブ」のキャストは年代が近いこともあり、収録後にみんなでよくご飯に行っていました。

僕自身、あまり現場終わりに行くタイプではありませんが、特に、男性陣は普段から交流のある方たちばかりでしたので、毎回のように行っていたのが楽しかったです。スタッフさんも含めて仲良しでしたね。

──ちなみに梶原さんは、現場に手作りコロッケを差し入れされたとうかがいました

梶原:なぜそうなったのか(笑)。それこそ、ご飯を食べに行ったときに「普段料理はするんですか?」という話になって……それで「コロッケを作るのが好きなんです」と言ったら「じゃあ次回持ってきてね」と。

お酒の場ということもあってみんなノリで言っていたと思うのですが、本当に持っていって食べてもらいました(笑)。

──手間がかかるコロッケを手作りで、というのがすごいですね。

梶原:工程が多いので大変ですが、それでも持っていきたいと思える現場でした。そう思える現場はすごく良いですよね。自分の中でもとても大きな存在です。

──その際、稗田さんはクラゲの頭の和え物を持参されたとか。

梶原:あの辛いやつですね(笑)。料理をする話の流れで、稗田さんが最近ハマっているおつまみとして持って来てくれました。「クラゲ!?」と思いましたが、美味しかったです。学校の休み時間のように和気藹々としていた現場でした。

──霧尾のことが大好きで、友人でもありライバルでもある藍美と波のやり取りが多い本作ですが、梶原さんから見た稗田寧々さんと若山詩音さんのお芝居の印象はいかがでしたか?

梶原:お二人とも芝居感がナチュラルというか、作って演じようという風には聞こえなくて、本当に自然と出た言葉を紡いでいっているような印象を受けました。

まるで日常会話そのままを聞いているように言葉がスッと入ってきますし、だからこそ、そのテンション感で言うギャグが際立つんです。ギャグをギャグっぽくするというよりは、普通の会話の中に挟まる変な言葉というのがすごく印象的で。

原作が持っているシュールさ、絵の雰囲気、頭の中で再生していた言葉が実際にアフレコになったとき「こういうお芝居の雰囲気だから面白いんだ」とわかりました。ちなみに藍美は本当にわけがわかりません(笑)。

──(笑)。

梶原:ちょっと壊れているくらいに面白い藍美と、それに対する波の冷静なツッコミのバランス感が良いなぁ、と。そこはキャストの二人が持つ感覚でもあるんだろうな、すごく楽しい演じ方をされるなと思っていました。

(C)地球のお魚ぽんちゃん・実業之日本社/「霧尾ファンクラブ」製作委員会
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