音楽
吉武千颯 1st LIVE Blooming Startで示した「Hajimariの合図」【ライブレポート】

「ファーストライブという夢を一緒に叶えてくれて、本当にありがとうございます。ここからが始まりだと思って、大切に歩んでいきたい」 軌跡を進んでいく<吉武千颯 1st LIVE Blooming Start>ライブレポート

 

声優アーティスト・吉武千颯の軌跡を巡るセトリ

馬瀬さん、小林さんがステージをあとにし、吉武さんが関わってきたコンテンツ楽曲をソロで届けていく中盤戦。まず披露されたのは、TVアニメ『ヒーラー・ガール』のエンディングテーマであり、礒部花凜さん、熊田茜音さん、堀内まり菜さん、吉武さんによるコーラスユニット・ヒーラーガールズの「Believe like Singing.」。さらに、メディアミックスプロジェクト『Re:ステージ!』からは、吉武さんが演じる空野音々に加え、古海チエ役・中林新夏さん、双葉詩穂役・平塚紗依さんからなる作中アイドルユニット・アルシュシュの「Chouchou our vacation!」を歌唱。

また、この日は吉武さんの誕生日であり、さらに“サニパの日”(3月28日)でもある。「今日はなんの日!?」という問いかけから、TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』より、柊 摩央(CV:結木ゆなさん)と聖澤悠奈(CV:吉武千颯さん)によるスクールアイドルグループ・Sunny Passionの挿入歌「Till Sunrise」をはじめてソロ形式で披露。『プリキュア』シリーズの現場などを通して、複数人で歌う楽曲をひとりで届けることも多く、その経験がこのステージにも生きていた。

また、パフォーマンスにおいては際立つキレのある振付、エネルギッシュなダンスも健在。それもそのはず、吉武さんはアクターズスクール広島(ASH)出身者。基礎に裏打ちされた表現力が、楽曲にさらなる躍動感をもたらしていた。その彼女の、ルーツを巡る“聴かせる”パートへ。

「昼公演では人前ではじめてソロで歌った曲(ericaの「あなたへ贈る歌」)をお届けしたのですが、この回では、アクターズスクール広島で初めてソロオーディションに合格したときの楽曲を」と、aikoの名バラード「瞳」をじっくりと歌唱。その余韻を「“えがおのおくりもの”」のピアノ伴奏の冒頭へとつなげていく。吉武さんが作詞を、馬瀬さんが作曲を手掛けた、ファンや周りの人への“ありがとう”と決意を綴ったバラードを、一人ひとりを見つめながら、よりドラマティックに届けてみせた。「みーちゃんが作曲した曲を歌わせていただいて、そしてファンキさんがギターで入ってくださり、このライブだけの「“えがおのおくりもの”」になったと思います」と感慨深げだ。

ライブはあっという間にクライマックスへ。「まだまだみんなで盛り上がっていきたい!」と呼びかけ、『映画プリキュアオールスターズF』挿入歌であるロックナンバー「All for one Forever」を熱唱。燃え盛るような照明が会場を照らし、それぞれの想いをひとつに束ねるような楽曲として響いていく。

最後は「またみんなに会えますように!」と、馬瀬さんが作詞・作曲を手掛けたソロアーティストデビューシングルのカップリング曲「love me Do」。魅惑的な歌声で会場を包み込みながら、ステージを練り歩き、観客一人ひとりに想いを届けていった。

 

新しい一歩を告げる新曲「ハルカゼ・プレリュード」

もちろんここで終わることはなく、ファンの音頭で「ちはや」コールが巻き起こり、会場の熱は再び高まっていく。するとモニターに幼少期やアクターズスクール広島時代の写真、この日のライブのメイキングなどが映し出されていく。「かわいい〜!」という声が、お子さんも含めてあちこちから上がっていた。

ここでアレンジされたライブTシャツ姿の吉武さんがステージに現れ、新曲「ハルカゼ・プレリュード」を披露。駆け上がっていくような爽やかなスプリングナンバーで、みんなと出逢えたよろこびや感謝がギュッと詰め込まれているだけに「みんな大好きだよー!」と叫ぶ一幕も。昼公演でも披露されていた楽曲ながら、新曲とは思えないほどのコールアンドレスポンスで、あらためてファンとの結束力の強さを感じさせた。

歌い終えると「とても大切な曲に出会えました。作詞・作曲は馬瀬みさきさんです! これからも大切に届けていきたいなと思っていますので、ぜひたくさん愛してください!」と呼びかけた。ここで少し長めのMCへ。幕間映像について触れ、「小さいころの動画を皆さんにお見せするのは、本当の本当にはじめてだったんじゃないかと思います」と振り返る。さらに、「お母さんに送ってもらったんですけど、お父さん、お母さんの声がものすごく幸せそうで。愛されて育ったんだなあって、私自身も幸せな気持ちになりました。ママ、パパ、ありがとうございます」と、家族への感謝をまっすぐな言葉で伝えた。

さらに「新しいお知らせ」として、6月27日(土)に@ESPエンタテインメント東京 本館B1ホールにて、オフィシャルファンクラブ「ねびゅら」限定イベントの開催を発表。大きな拍手が送られた。続いて「ここで、みーちゃんとファンキさんから一言ご挨拶を」と振ると、馬瀬さんが「じゃあ1曲だけ弾いてもいいですか?」と提案。サプライズで奏でられた「Happy Birthday」に合わせて、会場全体が合唱に包まれるなか、今回のライブのメインビジュアルをプリントしたデコレーションケーキが登場。あたたかな祝福ムードが広がっていく。

「自分の誕生日をすっかり忘れていましたが、27歳になりました! 誕生日の日に、いつも応援してくださる皆さんに会えるって、なにより嬉しいです。本当に幸せな一日でした」、「バースデーソングをみんなに歌ってもらっちゃった。幸せだ〜!」と、満面の笑みで噛み締めた。

あらためて、馬瀬さんと小林さんがそれぞれ一言ずつ挨拶。吉武さんが「私の大好きなふたりです。これからもずっと幸せでいてくださいね!」とふたりを見ながら伝えると、少し照れたような表情でその言葉を受け取っていた。そして今度は自分の番と、「今日は本当に、みんなの温かさに救われた公演になりました」と挨拶。

26歳を振り返り「事務所の移籍など、大きな決断をしなければいけない瞬間が何度もあった」と明かしつつ、「みんなの前であまりネガティブなことは言いたくないけれど、正直いちばん苦しかった一年だったかもしれない」と率直な胸の内も吐露。それでも、「一人で悩んでいるとき、みんなのお顔が浮かんでくるんです。みんなのことを思い出すと、立ち止まっていられない、頑張らなきゃって思える」と、支えとなっていた目の前のキミに語っていく。「私がどんな決断をしても、応援してくれて、支えてくれて、こうして会いに来てくれる。そんなみんながいるから、私は今日もステージに立っています。これからも、みんなにとって温かい存在であり続けたいと思っています」と、内に秘めた想いを伝えた。

その上で「いつも“ありがとう”って言ってくれるけど、私のほうが支えられているんだってことを、今日は伝えたくて。本当にみんなに出会えて幸せです。こうしてファーストライブという夢を一緒に叶えてくれて、本当にありがとうございます。ここからが始まりだと思って、大切に歩んでいきたいと思います」と、感謝と決意を言葉にする。

それを歌声に乗せるかのように、最後に再度、「Hajimariの合図」をパフォーマンス。手を伸ばしながら歌われた最後のフレーズ、〈何度でも 私らしく叶える未来へ〉という言葉がより色鮮やかに、気高く響く。記念撮影後、客席の一人ひとりの顔を見ながら手を振り「また絶対にお会いしましょう!」と指切り。この先の未来も明るいことを予感させる、輝かしい、満開の笑顔が広がった。

[取材・文/逆井マリ]

デビューシングル「Hajimariの合図」インタビューはこちら!

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