
『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』楽曲ロングインタビュー|佐咲紗花さん&ChouChoさん&渕上舞さんが語る、“らぶらぶ”な新境地と『ガルパン』の積み重ね
久々のレコーディングが『ガルパン』からで良かった
──続いてエンディングテーマについてお伺いします。渕上さんは、かなり久しぶりのレコーディングになったそうですが、いかがでしたか?
渕上舞さん(以下、渕上):そうなんです。出産のために少しお休みをいただいていたので、レコーディング自体がすごく久しぶりで。その復帰最初の楽曲収録が『ガルパン』だったんですよ。
だから、「声ちゃんと出るかな……」って不安もありましたし、キャラソンも久しぶりだったので、かなり緊張していました。でも、実際に録り始めたらすごく安心感があって。“久しぶりのスタートが『ガルパン』で良かった”って、本当に思いました。
──歌ってみて特に印象に残っている部分はありますか?
渕上:やっぱり“ラーブ”ですね(笑)。普通なら“ラブ”って切るところを、“ラーブ”って伸ばしているんですよ。最初に見た時、「これ、ありなんだ!」って思いました。しかも、それが古臭くなるんじゃなくて、ちゃんとキャッチーで可愛い方向に成立している。あれは本当に、作詞家さんの技術だなって感じました。
佐咲:紙一重なんですよね(笑)。でも、みほが“ラブ”っていう言葉をストレートに口にする感じって、逆に新鮮だなって思いました。
ChouCho:夢っぽい世界観だからこそ成立する表現なのかもしれないですよね。
かわいらしさの中にある確かな“ガルパンらしさ”と愛。
──エンディングテーマの作詞を担当された松井洋平さんから渕上さん宛に、楽曲についてのコメントも届いています。
作詞:松井洋平さんからのコメント
これまでのみほさんのキャラソンでは『戦車道と西住みほ』という視点で書いておりますが、『おやすみなさいの続きです!』の作詞は、本編と少し離れた『もっとらぶらぶ』という日常の世界だからこそ描けた側面だと思います。
毎日を戦車道と向き合ってきた日々とは違う、大洗での「友達との日常」。
「道」という、ある意味決められたところからはみ出したことによってどんなことが起こるかわからない日々、それは、これまで経験してこれなかった分、みほさんにとっては特別な時間だったと思います。
今日を思い出して眠らせてくれないドキドキのLOVEと、早く眠って早く明日が来てほしいというワクワクのLOVE、このふたつのLOVEをつなげるための睡眠を作戦として、「パンツァーフォー」の掛け声の代わりに「おやすみなさい」と呟く、そんな気持ちを描きました。
「クルクルって見回したら」という砲塔(ターレット)や「どこへだっていけるんです」という道なき道を行く戦車のイメージや、「全速前進しちゃう」など、戦車道はやはり彼女にとっての「日常」に欠かせないものとしても描いています。
また、作品のEDテーマとして、このアニメを見終わったあと、はやく続きが見たくなる、というような気持ちになってほしいという想いもこもっています。
渕上:やっぱり長年『ガルパン』楽曲に携わってくださっている方なので、「本当に分かってらっしゃるなあ……!」って。
今回の歌詞って、すごく可愛らしくて、ふわふわした雰囲気なんですけど、その中にちゃんと“ガルパンらしさ”が自然に入っているんですよ。
例えば、歌詞の中に戦車道や戦車を連想させるようなワードが入っているんですけど、普通だったら、こういう柔らかい曲調にそういう単語を入れるのって、結構難しいと思うんです。戦車って、一般的には“強い”“硬派”“戦うもの”みたいなイメージがあるじゃないですか。でも、『ガルパン』の世界観だと、それが日常や青春と地続きになっていて。
そこを違和感なく、この可愛い楽曲の中に溶け込ませているのが、本当にすごいなって思いました。
──コメントの中では、“砲塔”をイメージしたフレーズについても触れられていました。
渕上:そうなんです。「くるくる見回したら」っていう部分が、実は“砲塔”のイメージでもあるっていうお話を聞いて、「あ、なるほど!」って。
私は最初、そのフレーズを歌った時、みほの周りにいる仲間たちを思い浮かべていたんです。前を向いても、後ろを向いても、支えてくれる仲間がいて、一緒に歩いてくれる人がいて……そういう、“仲間に囲まれている安心感”みたいなものを感じながら歌っていました。
でも、そこに“砲塔”っていう『ガルパン』ならではの要素も込められていたんだって知って、「うわあ、すごいな……!」って思いました。
そういう“戦車”という作品の根幹にあるモチーフを、押し付けがましくなく、すごく自然に歌詞へ落とし込んでいるんですよね。本当に、長年『ガルパン』を見続けて、楽曲を書き続けてきた方だからこそできる表現だなって感じました。
──しかも今回は、“らぶらぶ作戦”らしい可愛さも必要だったわけですもんね。
渕上:そうなんです!
今回の楽曲って、本当に“ふわふわ”“キラキラ”“可愛い!”っていう空気感が強いんですよ。だからこそ、そこに“戦車道”とか“ガルパンらしさ”をどう入れるんだろう?って、私自身も歌う前は思っていました。でも、実際に歌詞を読むと、本当に自然にそこに存在していて。
しかも、それがただ作品要素を入れているだけじゃなくて、美穂の気持ちや、『ガルパン』という作品が持っている“仲間との絆”みたいなものにもちゃんと繋がっているんです。そこが本当に素敵だなと思いました。
──歌詞の中には、これまでの『ガルパン』楽曲へのオマージュ的な要素もあるそうですね。
渕上:今回教えていただいて、「あ、そこも繋がっていたんだ!」って気づく部分もありました。
やっぱり『ガルパン』って、長くシリーズを追いかけているファンの方が本当に多い作品なので、そういう“積み重ね”を感じられる要素って、すごく嬉しいと思うんです。私自身も、『ガルパン』の楽曲って“みんなで積み上げてきた歴史”みたいな感覚があるので。
今回のエンディングテーマも、可愛くてポップな曲ではあるんですけど、その奥にはちゃんとこれまでの『ガルパン』の時間が流れているんだなって感じました。
──エンディング映像もとてもかわいらしいものになっていましたが、ご覧になった時の印象はいかがでしたか?
渕上:まず、“可愛い!”でした。本当に、『らぶらぶ作戦』らしい可愛さがギュッと詰まっている映像だなって思いました。
キャラクターたちのデフォルメ感とか、ちょっとコミカルな動きとか、本編の『ガルパン』とはまた違う、“ゆるふわ”な空気感がすごく丁寧に表現されていて、観ているだけで自然と笑顔になる映像でした。
──楽曲とのシンクロ感についてはいかがでしたか?
渕上:そこはすごく嬉しかったです。今回のエンディング曲って、“ふわふわ”“キラキラ”した可愛さもあるんですけど、同時に“みんなでわちゃわちゃしている楽しさ”みたいなものも大事にしていて。
映像でも、その空気感がすごく伝わってきたんですよね。特にサビの、“ラーブ!”っていうインパクトのあるフレーズに合わせて、キャラクターたちが一気に動き出す感じとか、「まさにこの曲だ!」って思いました。
『らぶらぶ作戦』って、本編のシリアスな戦車戦では見えにくい、“女の子たちの日常”がすごく魅力的な作品なので、エンディング映像でも、その“平和で可愛い時間”がしっかり描かれていて、余計に愛おしく感じる映像だなって思いました。







































