
演じる上で意識したのは“普通っぽさ”ではなく“柚子という人がどう生きてきたのか”──TVアニメ『鬼の花嫁』連載インタビュー第2回 東雲柚子役 早見沙織さん
シリーズ累計750万部を突破し、待望のTVアニメ化を果たした和風あやかしシンデレラストーリー『鬼の花嫁』。本作は人間と“あやかし”が共に暮らす日本を舞台に、家庭に居場所をなくしていた女子高生・東雲柚子と、あやかしの頂点に立つ鬼の次期当主・鬼龍院玲夜の運命の恋を描く物語です。
優れた能力と美しい容姿を持つあやかしたちは、社会の中核を担い、絶大な権力を誇る存在。そんな彼らが本能で見つけ出す、たったひとりの運命の相手が「花嫁」です。妖狐の花嫁である妹・花梨と比べられ続け、家庭の中で傷ついてきた柚子。ついに心が折れかけたその日、彼女の前に現れたのは玲夜でした。
「見つけた、俺の花嫁」
その一言をきっかけに、柚子の運命は大きく動き始めます。
今回は第2話までの放送を記念して、主人公・柚子役を務める早見沙織さんにインタビューを実施。丁寧に積み重ねられていく感情描写の中で、柚子という少女をどのように捉え、どう向き合っていったのか。作品全体の印象から役作り、そしてアフレコ現場で感じたことまで。たっぷりと語っていただきました。
玲夜と柚子、二人の関係性における魅力
──まずは、原作や台本などに最初に触れた時の印象を教えてください。
早見沙織さん(以下、早見):とても丁寧に、大事に物語が進んでいく作品だなと思いました。感情の描写もとても繊細ですし、その積み重ねがきちんと見えてくるんですよね。
一方で、登場人物はかなり個性的なので、展開としてはドキドキする場面も多いんです。ある種の昼メロ的な緊張感があるかと思えば、もう本当に少女漫画らしい、こちらが照れてしまうようなシーンもたくさんあって振れ幅も含めて、とても読み応えのある作品だなと感じました。
──物語の中心となる玲夜と柚子のロマンスについては、どんなところに魅力を感じていますか。
早見:やはり最初の出会いからして、本当に運命的なんですよね。そこから、柚子が置かれてきた環境の苦しさみたいなものを、玲夜さんが一緒に乗り越えてくれるというところが、大きな魅力だと思います。
柚子は、自分の気持ちをうまく表に出せず、自分の本当の願いをまっすぐ叶えていいのかな、とためらってしまうところがある子なんです。でも、玲夜さんは、その揺らぎごと受け止めてくれる人で。強さと落ち着きがあって、しかも想いはまっすぐにあふれているんです。そのやり取りが、とても魅力的だなと感じています。
──玲夜との出会いを経た柚子の変化も大きな見所だと思います。柚子というキャラクターを、どのような人物として捉えていましたか。
早見:柚子は、少しずつ、でも確実に大きく変化していく人だなと思いました。玲夜さんと出会う前は、やっぱりかなり寂しい境遇の中で育ってきた子なんですよね。だから、自分の気持ちとか本音みたいなものを、遠慮なく表に出すのが苦手だったと思いました。
でも、玲夜さんと出会ってから少しずつ変わっていく。そこが、この役の大きな軸だった気がします。最終話まで収録を終えた今振り返ると、本当に周囲からも「変わったね」と言われるくらい、明るい柚子の姿が見られるようになっていて。そこは演じていてもすごくうれしかったです。
































