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映画『それいけ!アンパンマン』戸田恵子×土屋太鳳インタビュー

“約束を守ろうとする気持ち”がつなぐ「パンタン」の約束と友情の物語――映画『それいけ!アンパンマン パンタンと約束の星』戸田恵子さん×土屋太鳳さんインタビュー

映画『それいけ!アンパンマン パンタンと約束の星』が、6月26日(金)より全国ロードショー!

1988年10月から、『それいけ!アンパンマン』のタイトルでTVアニメがスタートし、昭和、平成、令和と3つの時代を通じて、世界中に「愛と勇気」を届け、今なお子どもたちや大人たちに絶大な人気を博する国民的人気作品です。

今作の物語のキーワードは「約束」。レッサーパンダの旅人・パンタンを演じるのは、土屋太鳳さんです。昔、冒険家・ニャックルと交わした大切な約束を守るため、“虹の星”を目指して旅をしているパンタン。彼はアンパンマンやクリームパンダたちと出会い、一緒に宝物を探す大冒険へ出発します。

アニメイトタイムズでは、映画の公開を記念して、アンパンマン役の戸田恵子さん、パンタン役の土屋太鳳さんにインタビュー。今作の見どころから、お二人の関係性、『アンパンマン』との触れ合いまで、いろいろと語っていただきました。

 

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「“虹の星”がもう一度輝いた時、一緒に宝物を手に入れよう!」遠い昔に、ある冒険家と交わした大切な約束を守るため、旅をしていたレッサーパンダのパンタン。しかし、旅の途中で、ばいきんまんの赤ちゃんスプレーを浴びて子どもの姿になってしまいました!アンパンマンたちに助けられ、旅をする理由と大切な約束を破ってしまったという後悔の気持ちをみんなに話します。すると、「約束は守ろうとする気持ちが大事なんじゃないかな」とジャムおじさんに勇気づけられ『今度こそ約束を守る』と気持ちを新たにし、クリームパンダと一緒に虹の星を目指すことにします。クリームパンダは「絶対にあきらめない!」とパンタンと約束をして冒険の旅についていきますが、たくさんのピンチにくじけそうに。そこへこっそり飛行機に乗り込んでいたばいきんまんたちも宝物を目当てにやってきて…。何があっても絶対にあきらめない!と頑張るパンタンたち。虹の星がもう一度輝いた時、約束の場所で見たものは…。パンタンは今度こそ約束を守ることができるのでしょうか。大切な約束と友情の物語―作品名それいけ!アンパンマン パンタンと約束の星放送形態劇場版アニメシリーズそれいけ!アンパンマンスケジュール20...

 

「それいけ!アンパンマン」の中で起きているお話は、大人の社会にもあることばかり

──今作の脚本を読んだ時の印象や映画を観た率直な感想をお聞かせください。

アンパンマン役・戸田恵子さん(以下、戸田):今回は「約束」がテーマになっています。それは子どもの社会でも子ども同士の約束があったり、お母さんとお父さんの約束があったり、色々な約束があると思うんです。

その中で、「約束において何が大事か」ということを、作品の中ではジャムおじさんが教えてくれている。最終的には「約束は守ろうとする気持ちが大切」ということに尽きると思います。

だから、その約束のあり方みたいなものを、パンタンを通して見ていく。パンタンも途中で諦めかかったりするけれど、それでも頑張る。その姿を見てくれる子どもたちに届いたらいいなと思いました。

アンパンマンの中で起きているお話は、大人の社会にもあることばかりなんですよね。だから「子どもの頃から、こういう気持ちを持っていれば、きっといい子に育つんじゃないかな」と思って、今回は取り組みました。

──土屋さんはいかがですか。

パンタン役・土屋太鳳さん(以下、土屋):本当に濃密なお話だなと思いながら、脚本を読ませていただきました。約束のお話でもありますし、あとは時間の感覚といいますか。パンタンがおじいちゃんから、子どもの姿になるお話ですけど、いつか子どもって、大人になるじゃないですか。その感覚を、パンタンを通して知ることができる。無理なく、知っていける素敵な物語だなと思いながら、脚本を読ませていただきました。

──パンタンというキャラクターについてお聞かせください。

戸田:作品の中のパンタンを見ていると、だんだん(土屋)太鳳ちゃんに見えてきて……(笑)。

土屋:(笑いながら)えぇっ~!?

戸田:かわいい感じはもちろんあるし、何か雰囲気がありませんか? 現場で収録している時も、「太鳳ちゃんっぽいなぁ」と思いながら収録していました。

土屋:必死な感じとか(笑)。

戸田:そんなことないんだけど……(笑)。いつもの作品だと、ゲストキャラクターは、その年齢のまま描かれることが多いんです。頑張る小さな男の子とか、一生懸命なかわいい女の子とか、そういうキャラクターになるんだけど、今回の作品では珍しく、パンタンというおじいさんがゲストキャラクターなので、それが面白いなと思いました。

パンタンというおじいさんが“赤ちゃんスプレー”によって小さくなってしまう。でも知恵は持っているし、「わしは……」というしゃべり方をする。見た目は子どもなのに、中身はおじいちゃんというギャップが面白い。そういったキャラクター設定ゆえに、面白いところがたくさんあって、クリームパンダとやり合ったりするのも楽しかったですね。

特にクリームパンダはまだ頼りないから、うちの(アンパンマン)チームの中では、子どもとしても未熟なキャラクターです。しっかり者がパンタンと一緒に行くのではなくて、クリームパンダが行く。まだ成長途中のクリームパンダが「僕に操縦させて、頑張ってみる」とか言って、すごく頑張っている姿を見せる。

だから、元はおじいさんだったパンタンについていきながら、クリームパンダも学ぶことがあったり、逆にパンタンを励ましたりする。その関係性ややり取りがすごく面白いなと思いました。

土屋:そうですね。

戸田:それから、去年(映画『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』)の特別ビジュアルも良かったけど、今年の作品の特別ビジュアル(星空と水面をバックにして、陸上にアンパンマンとパンタンが背中合わせに立つ)の感じがまたすごく良くて……。この世界観が今回の作品のムードにピッタリだなと思いました。

土屋:(特別ビジュアルを見ながら)たしかに!

戸田:こっち(水面に映るパンタン)がおじいさんで、こっち(陸に立つパンタン)は子どもでね。

土屋:何かジーンときちゃう……。

戸田:素晴らしいよね。「行こう、約束の場所へ。」というコピーが全てかな。作品の世界観がすごくよく出ているので、なかなか深いですよ。

 

土屋太鳳さんが語るパンタンの声作り

──土屋さん、パンタンというキャラクターについて教えてください。

土屋:パンタンの魅力は、小さくなった見た目と中身のギャップだと思うんです。見た目は小さくなっているんですけど、その中には長年の経験がある。自分の経験を使って、ピンチをちゃんと乗り越えていくんですよね。それがすごくかっこいいし、今までとは少し違うチャーミングなヒーローで、魅力的なキャラクターになっているんじゃないかなと思います。

──パンタンを演じる際に難しさは感じましたか。

土屋:めちゃくちゃ難しかったです。これまで何度か声優をやらせていただいたことはあって。AIの女の子や少年など、色々な役を演じてきた中で、表現する難しさや練習量が大切なのも知っています。声の演技は、キャラクターの口の動きと一緒になるから、情報量が全然違うんですよね。

パンタンの声を見つけるのはすごく難しかったです。大人っぽくなりすぎても違うし、男の子っぽさも必要で、高い声を出そうとすると、大人の響きになってしまう。だから、自分の中でいろいろ試したり、自分の家族にも「約束」という言葉を言ってもらったりしました。

小さな家族の「やく……そ……く」という言葉を聞いて、「あぁ、“そ”が言えないんだな」とか、そこからヒントを得て、おじいさん感も少し入れつつ、パンタンの声を作っていきました。

戸田:あぁ、なるほど。

土屋:できることを全部やって、収録日にはパンタンとして収録現場に行けました。

──アフレコの際、監督やスタッフの方から印象的なディレクションなどはありましたか。

土屋:アフレコ収録は、私が考えていたセリフの言い方と、ディレクション側の方々が考えていた言い方を擦り合わせていきました。「もう少しこっち側がいいです」と演出を受けることもありましたし、逆に私から「ワハハ!というセリフをヤッホーイ!にしていいですか?」と相談させていただくこともありました。

それは単に声が出しやすいからという理由ではなく、より自然になると思ったので、コミュニケーションを取りながら進めさせていただきました。あと、絵に合わせてセリフを言おうとすると、どうしても早口になってしまうので、「もう少しゆっくり言いましょう」と声をかけてもらいました。そうすると、逆に整理されて、気持ちも入ってくるんですよね。「アニメーションって、素晴らしいな」と感動しながら、パンタンの声を演じました。

 

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