
注目の歌い手グループ・Element Sicks メジャー1stアルバム「GOSPEL」発売記念インタビュー|「この6人にしか歌えない高難度の楽曲ばかりです」
「GOSPEL」に込めた“歌声で心を震わせる”という想い
――待望のメジャー1stアルバムとなる「GOSPEL」。ゴスペルのように歌声を通して人々の心を震わせ、前へ進む力を届けたいというコンセプトで制作されたそうですね。
ツバサ:リード曲の「DOGMA」をはじめ、信仰をイメージさせるサウンドをモチーフにした曲や、世界観が作り込まれた曲が多く収録されています。そういったストーリー性は、プロデューサーであるけったろさんが特に大切にしている部分なのかなと。結成当初から楽曲やリリックに込めた世界観を僕らが歌声で届けるという空気感は一貫しているし、今後も重要な要素になっていくんだろうなと感じました。
――最初に、このコンセプトを聞いた時はどう思いましたか。
ていく:だいぶ尖っているなと思ったよね。
ねいろ:歌い手グループが出すようなテーマではないというか。
春希:色々な面で歌うのが難しい曲ばかりだろうなとは思いましたね。
832:1stフルアルバムが「CHAPEL」で、今回は「GOSPEL」。じゃあ次は何だろう、と思いました。
ていく:それ、言うんだ(笑)。
春希:どちらも、タイトルにElement Sicksの“EL”が入っているんですよ。だから、みんなで「次は何だろうね」と話していたんですけど、832は何になると思ったんだっけ?
832:……シャープペンシル(笑)。
春希:まったく“EL”じゃないという(笑)。
――次回作の予想も飛び出しましたが(笑)、リード曲「DOGMA」についても聞かせてください。初めて聴いた時の印象は?
JIL:めちゃくちゃかっこよかったです。でも、自分が歌うとなるとかなり難しい曲だなと。個性が強いメンバーの声の中で、自分の色をどう出せばいいのか悩む時間がいつも以上に長かったです。
春希:俺も「なんだ、この難しい曲は!?」でしたね。もともとラップがめちゃくちゃうまいプロデューサーなので、どの曲も難易度の高いラップが組み込まれていて。ラップ担当としては、毎回それが一番大変。(けったろさんに向かって)歌唱パートも含めて、何回も録り直しましたよね?
プロデューサー・けったろさん(以下、けったろ):そんなに難航した感じではなかったと思うけどね。「このレベルならいけるだろう」というラインも含めて、春希の良さが生きるようなフレーズを意識して書いたので。みんなも、そこまで苦戦しなかったでしょう?
832:いや、個人的には久しぶりに心を折られたし、挫折した曲でした。録る段階で変更があって、それに対応するのが大変だったんですよね。でも、まだ成長できるんだなと実感できたし、その悩む時間も楽しかったですけど。
ていく:最初のハミングみたいなところを自分が担当しているんですけど、デモの段階だとキーがもっと低くて、重厚感があるサウンドだったんです。でも、メンバーのレンジ的にもうちょっとキーを上げた方がいいんじゃないかとか、サビ前に静寂が欲しいとか。
好きな曲調だったからこそ「こうしたい」という欲が出ちゃって。いろいろ提案しちゃったんですけど、けったろさんが懐深く受け入れてくれて、思い出深い曲になりました。
――初回限定盤には、「DOGMA」の英語歌唱ver.も収録されています。
ていく:英語詞での「歌ってみた」の先駆者・ナノ(NANO)さんに英語詞を書いていただけるなんて思ってもなかったので、非常に光栄なことだなと。実はこれ、俺らには知らされていなかったんですよ。ほぼドッキリでしたよね。「ナノさんから英語詞が届いたよ」と急にグループチャットに送られてきて。「え、あのナノさん?」と驚いた記憶があります。まったく違うテイストになっているので、ぜひ両方楽しんでほしいです。
メンバーそれぞれの推しポイントは?
――収録曲の中で、イチオシのポイントを挙げるとしたら?
春希:「告別」というバラード曲のJILくんのパートですね。JILくんの歌唱部分に注目してほしいです。
ていく:自分じゃないんだ?
832:最初のリスペクトのくだり、まだ続いている?
ねいろ:相方愛がすごい。
春希:いや、自分に関してはラップを聴いてくれれば十分なんで(笑)。グループとしても、ここまでゴリゴリのバラードは初めての挑戦なんですけど、余計なことをせず、ストレートに歌うことにめちゃくちゃ苦戦したので、それがスッとできるJILくんが本当にすごいなと!
ねいろ:そのバラード曲「告別」は、歌い出しと最後が僕のパート。歌割りを見た時に、気合が入りました。でも、最近バラード曲をあまり歌っていなかったせいか、レコーディングではどう歌おうか迷ってしまったところもあって。最終的には、いい塩梅に落ち着けたと思っています。
けったろ:「告別」は、蝶々Pに書いてもらったんですけど、彼らしいバラードとEL6の歌声とうまく混ざり合ったなと。バラードとはいえ、悲惨な別れを描いた曲ではないので、ストレートな歌声のねいろに最初と最後を任せたいなと思ったんだよね。
ねいろ:そう言ってもらえると嬉しいですね。いつもより重めというか、シリアスな感じを意識して歌うようにしたので、その違いも感じてもらいたいです。
――ていくさん、ツバサさん、JILさんはいかがですか。
ていく:自分は「カルミナ」の最後、ちょっと上がっていくところが大好きです。仮歌を聴いた段階で、ここは自分が歌うだろうなと思っていたんですけど、いざ形になってみると、ライブで歌うのが楽しみすぎるなと。1stフルアルバムに収録されている「フランマ」とつながりがある曲なので、そのリンク感も楽しんでほしいです。
ツバサ:Senaさんとうらるさんに提供いただいた「Addict.」ですね。K-POPっぽいテイストはもちろんなんですけど、英語詞がすごく多くて。そこがけっこう大変でした。英語詞の意味も楽曲にあわせたかっこいい内容なので、しっかりチェックしていただきたいです。あと、間奏のドロップ部分。僕のセリフ調のところからラップパートにバトンを渡していくんですけど、そこも聴きごたえのある仕上がりになっていると思います。
832:僕は「Cycling」ですね。自分のパートというより、曲の完成度。EL6って、わりと世界観の強い曲を歌うことが多いんですけど、この「Cycling」は日常がテーマなので、より僕らを身近に感じてもらえるのかなと。正直、こういう日常を歌う時ってこっぱずかしい気持ちが強いんですけど(笑)。
JIL:個人的には全部がポイントなんですけど、特に聴いてほしいのは僕とツバサが掛け合いしているパート。とにかくツバサの歌声がめちゃくちゃかっこいい!
ていく:ファンやん(笑)。
JIL:もうファンなんで(笑)。こんなにかっこいい声の後に、どう歌ったらいいんだろうって悩まされましたけど、今回のアルバム制作を通して、自分の成長もたくさん感じられました。この6人じゃなきゃ歌えない難易度の高い楽曲ばかりです!
公式ペア初のオリジナル楽曲も収録!
――今回は、ていくさん&ツバサさん、832さん&ねいろさん、春希さん&JILさんという公式ペアでオリジナル楽曲が収録されているのもポイントですよね。
ツバサ:今回、僕らは平田義久さんという昔から大好きなボカロPさんに書いていただきました。平田さんらしいジャジーなリズムにロックなテイストが掛け合わさっていて、すごくコントラストのある曲だなと。
メンバーの中でも音域が広く、声の扱いが抜群にうまいていくと僕のペアはテクニカルな楽曲を歌いがちなんですけど、そのイメージにもがっちりハマっている曲ですね。僕ら2人が背中合わせで歌っているような情景を想像しながら聴いていただきたいです。
ていく:ほぼ言われちゃったんですけど(笑)。自分も、平田さんが大好きだったのでまさか提供いただけるとは!という感じでした。自分がよく使うラスピーボイスという、少しざらついた歌声が今回のギラついたサウンドにもあっているなと。実は、デモをいただいた段階で楽しくなっちゃって、その日のうちに録ってツバサに送り付けたんです。それくらい気に入っている楽曲です。
――春希さん、JILさんの「FUCHINOCHI」はいかがですか。
春希:「Payback」を書いていただいた トゥライ(湊貴大)さんの曲で、僕のラップとJILの高音が映える曲になっています。僕らは、声の高低差が一番あるペアなので、その差を楽しんで聴いてもらえたら嬉しいです。
JIL:春希の低音と自分の高音、お互いの声質を遠慮なくぶつけた曲になっているんじゃないかなと。2人の良さをしっかり出せた感覚があります。前から好きだったトゥライさんに書いていただいたことも嬉しかったです。
――832さん、ねいろさんの「アンリミテッドセオリー」の聴きどころも教えてください。
832:buzzGさんに書いていただいた「アンリミテッドセオリー」は、聴いただけで「むずいな」というのがわかる感じでしたね。難易度が高い曲ではありましたけど、「挑戦」をテーマにしている僕らにぴったりなのかなとも思いました。これを歌いこなせればレベルアップできると思える楽曲でした。
ねいろ:僕と832の声、魂のぶつかり合いを全面的に表現できたらいいなと思ったんですけど、めちゃくちゃ転調が多い曲なんですよね。そこが聴きどころになっているんじゃないかなと思います。



























