
「この素晴らしい作品の一員として、震えながら頑張っていきます」──「TIGER & BUNNY」THE STAGE 鏑木・T・虎徹/ワイルドタイガー役 spiさん&バーナビー・ブルックス Jr.役 塩田一期さんが語る愛され続ける作品を背負う覚悟【インタビュー】
2011年4月から9月までMBS系列やUSTREAMで放送されたオリジナルアニメーション作品『TIGER & BUNNY』。放送開始から15周年という大きな節目を迎える2026年に「TIGER & BUNNY」THE STAGEとして舞台化されることになりました。2026年9月に東京、10月に兵庫での上演が予定されています。
今回アニメイトタイムズでは舞台上演を記念して、鏑木・T・虎徹/ワイルドタイガー役のspiさんとバーナビー・ブルックス Jr.役の塩田一期さんにインタビューを実施。
長年愛され続けている作品を背負う覚悟や役者としてのお互いの共通点。お二人の理想のカンパニー像などについて、たっぷりとお話を伺いました。
「作品を背負うプレッシャーを良い方向に持っていけたら」
──ご出演が決まった際の気持ちをお聞かせください。
鏑木・T・虎徹/ワイルドタイガー役 spiさん(以下、spi):正直、武者震いですね。本作のアニメには、監督のさとうけいいちさん、キャラクター原案・ヒーローデザインの桂 正和さん、シリーズ構成の西田征史さんをはじめ、(鏑木・T・虎徹/ワイルドタイガー役)平田広明さんや(バーナビー・ブルックス Jr.役)森田成一さんといった声優の皆さん、関係者の皆さん……たくさんの方の強い想いが詰まっています。
その作品を背負うことに正直相当な責任を感じていますし、だからこそ「頑張らないとな」という気持ちが強いですね。
バーナビー・ブルックス Jr.役 塩田一期さん(以下、塩田):僕も正直、今から緊張しています。まずは役作りについて、すでに台本もいただいているので細部までしっかりと読み解いているところです。
台本だけでは描ききれない部分も自分の中でしっかり作り上げて、落とし込んでいかなければならないというプレッシャー。そして作品の名前を背負わせていただくという重圧を良い方向に持っていけたら良いなと思っています。
ですが何より、自分自身がヒーローになれるワクワク感もあるので、早く稽古が始まってほしいです。
──この作品の世界観についてはどのように感じられましたか?
spi:僕は『ザ・ボーイズ』が大好きなのですが、その世界のヒーローも企業に所属していて、企業からギャラをもらいながら活動しています。オーディションなどもあって、特殊能力を持った人たちが就職するような世界観のドラマなんです。
その後に『TIGER & BUNNY』を観たということもあり「ヒーローが企業に所属するってめっちゃ面白いな」と思いました。現実の社会に落とし込んだら、確かにこうなるか、と。
DCコミックスなんかだと市長をやっていたりするキャラクターもいますが……例えば『X-MEN』なんて、ご飯も食べてないもんね?(笑)。
塩田:そうですね(笑)。食べられないですよね。お酒も飲めないし、気が休まらない状態でずっとヒーローをやっていますもんね。
spi:なので『TIGER & BUNNY』はすごく人間らしくて新しいなと思いました。
塩田:リアリティーがあります。
そのヒーローたちの活躍をテレビで放送して、エンターテインメントとして盛り上げて、視聴率を上げることを目的にヒーローを活用しているプロデューサーの存在もあって……と、設定も面白いです。
でもやっぱり、プロデューサーたちは視聴率だけを追い求めているわけではなくて、ヒーローたちに対しても愛情がある。ヒーローと企業がうまくマッチして掛け合わさることで、すごく大きなものになっているなという印象を受けました。
──ご自身が演じる役、鏑木・T・虎徹/ワイルドタイガーとバーナビー・ブルックス Jr.というキャラクターをどのように感じ、どのように演じたいと考えていらっしゃいますか?
spi:僕は虎徹さんにすごく共感しているんですよ。虎徹さんの生き方や在り方というか、本当に仲間が大好きだし、市民のことも大好きだし。
(虎徹には)視聴率よりも「ヒーローとして市民を守ることが第一だ」という感覚があります。本人がどうであれ、お客さんやファンを楽しませることができたらいいじゃないか、という考え方に共感しています。
歳を取るにつれて衰えてくる実力と、下から突き上げてくる実力者との孤独な戦いがある。僕の家族も今は全員スペインに住んでいて、僕だけ日本にいるんです。家族とのテレビ電話で「頑張ってるよ」と話すときに感じるような孤独感も含めて、共感できる部分が多いです。だから一層「キャスティングしていただいてありがとうございます」という気持ちです。
ただ、たまに僕はすかしちゃう時があるから、稽古場では虎徹さんみたいにもっと熱血になりたいな(笑)。
──(笑)。塩田さんはいかがですか?
塩田:バーナビーは内に秘めたる想いが人一倍強い人物だと思っています。だから、そこを掘っていけば掘っていくほど魅力的なバーナビーが見えてくるはずです。たくさん掘り下げていきたいと思っています。
バーナビーの人間的な部分もちょっとずつ見えてきます。感情のグラデーションをしっかりと作って、お客様に「バーナビーってこんなに魅力的な人物なんだ」ということを再認識していただけたら嬉しいですし、初めて作品に触れる方にも「素敵なキャラクターだな」と思っていただきたいです。

























