
『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』ケロロ軍曹役・渡辺久美子さん&タママ二等兵役・小桜エツコさん&ギロロ伍長役・中田譲治さんが語るキャラクターたちの絆|16年ぶりといえど「昨日セーブしたところから始めるか」みたいな感覚【インタビュー】
吉崎観音先生による漫画作品『ケロロ軍曹』。アニメ20周年記念プロジェクトの一環として、劇場版としては2010年以来16年ぶりとなる新作『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』が6月26日(金)に全国公開となります。
公開に先駆けて、アニメイトタイムズではケロロ軍曹役・渡辺久美子さん&タママ二等兵役・小桜エツコさん&ギロロ伍長役・中田譲治さんの3人にインタビューを実施しました。
本作についてはもちろんのこと、自身が演じるキャラクターについてやケロロ小隊とペコポン人との絆のお話、様々な話題を伺っております。
16年ぶりといえど「昨日セーブしたところから始めるか」みたいな感覚
──『新劇場版☆ケロロ軍曹』の制作決定を聞いた際のご状況だったり、ご感想をお聞かせください。
ケロロ軍曹役・渡辺久美子さん(以下、渡辺):聞いた時にはもう突然……まあ、「突然に」ですね(笑)。
なので、「突然来た」ということと、16年ぶりといえど、ケロン人からすればたかだか16年。昨日のことなので、「あ、昨日会ったねみたいな」「何のゲームの続きやる?」ぐらいのものなので、そんなに気負った感じもなく、コンスタントに『ケロロ軍曹』は、いろんなゲームとのコラボや企業さんとのタイアップなど、いろいろやっておりましたので自分自身は流れのままにした。
ただ、いきなり劇場版ということになると、皆さんとの掛け合いや盛り上がり、ストーリー性など、監督さんをはじめ新しいものが入ってきますので、それなりのプレッシャーはありましたね。だけど、ケロロに関しては「おっ、昨日セーブしたところから始めるか」みたいな感覚でできました(笑)。
タママ二等兵役・小桜エツコさん(以下、小桜):私もやっぱり、嬉しいニュースと悲しいニュースを同時に聞いた形だったんですよね。
新しいアニメではキャストが変わってしまうという情報と、私たちにとっては劇場版で最後になるという情報を同時に聞いたので。だから、「嬉しい!」と思ったのと、「ああ、そうか、私たちは終わっちゃうのか」という状況で、最初はそういう印象でした。
でも、「新しいアニメは別の方たちになるよ。でもその前に、みんなで一発楽しいことをしようぜ」というような気持ちにもなっていったし、とにかく頑張ろうと。集大成で最後なんだったらみんなの記憶にずっと残るような素晴らしいものにしたいな、という気持ちにだんだんなっていった、という感じでした。
──中田さんはいかがでしたか?
ギロロ伍長役・中田譲治さん(以下、中田):いや、びっくりしました。「マジ?」って思って(笑)。
テレビシリーズが終わってからかなり時間も経っていましたし、「また7年続いちゃったらどうするんだろう」なんて思ったりもしまして(笑)。
渡辺:いいじゃないですか(笑)。
中田:「ああ、劇場版か」と。ある意味、今まで応援してくれた人たちに、ちゃんと「これが最後ですよ」という形でメンバーが再結集して、「今までありがとう」という機会を与えてくださったんだな、と思いました。
僕自身も随分、間隔が空いたので不安でしたけども、みんなと会えて、みんなともう一度できるのであれば、せっかくですし、ファンの方もこのままフェードアウトするよりは喜んでいただける機会になるだろうと思って、頑張りたいなと思った感じですかね。
──今回の作品も拝見させていただいたのですが、本当に盛りだくさんというか最初から色々なキャラクターが登場していきます。今作の台本をお読みになられたご感想や、実際に声を当てられたご感想をお聞かせください。
渡辺:初めに脚本をいただいた時には、脚本と総監督が福田雄一さんで、実写作品でたくさんの名作を生み出されている方が『ケロロ軍曹』の総監督をしてくださるということで、「どんなふうになるんだろう?」というワクワクがありました。
実際にシナリオを見させていただいた時には、すごく『ケロロ軍曹』の世界観をとても勉強して、理解してくださっているなと感じました。もう出てくるケロロのキャラクターが盛りだくさん過ぎて、「分かってらっしゃる!」みたいな(笑)。
──とあるキャラクターが登場しますが……小桜さんはいかがですか?
小桜:でも、あのキャラクターを私がやっているかどうかまでは最後まで分からないので!
一同:(笑)。
中田:すぐ分かるよ!(笑) ちっちゃい子は大喜びだよ!
小桜:あれ?(笑) 最初、今回そういうキャラクターが出るよという話は、実はかなり前の段階で、「それをやることは可能ですか?」みたいな打ち合わせがあったんです。音響監督の鶴岡陽太さんが気を使ってくださって、「あの役をやるかもしれないというオファーは、逆に失礼かもしれないから、一応気持ちを聞いておいたほうがいい」と制作の方にお話ししてくださったみたいで。
でも私は、「他の人にやられるぐらいなら自分でやる。その方が嫌だ!」と言って(笑)。ただ、「大元からはOKが出ているんですよね?」ということはちゃんと確認して、ふんわりと「大丈夫そう」ということで。もちろん、あちらの作品もいろいろなことをたくさんやってきた作品ですし、たぶん実現できたんだと思います(笑)。
そういうシーンが結構あるということは伺っていた上で、脚本を読んだ時に、「そんなに最初に出てくるの!?」と思いました。収録順としては、映画の中では一番最初に軍曹さんが出てきて、ギロロさん、タママ……という順番なんですけど、収録はその辺を少し置いておいて、タママたちが出てくるところから録り始めたんですよね。
今回は頭から録らなかったので、いきなりこれを全部やるのかと思ってびっくりしました。でも、もちろんすごく楽しくて、そこが自分にとって第一声というか、タママとしてもそうでしたし、その時みんなが後ろで面白がってくれたりしたので、ノリノリでやれました。それでリズムがついて、全編通して楽しくできたなというのが新劇場版の収録時の思い出ですね。
──脚本を読まれた際の印象はいかがでしたか?
小桜:最初に脚本を読んだ時は、「いきなり出てくるんかい!」と思いましたけど、その後は『ケロロ軍曹』らしい作品にもちろん仕上がっていて、福田さんもすごく構想を練られて、しっかりした作品を作ってくださったなと思いました。
いわゆる福田組らしさももちろん出てくるんですけど、そちらだけに話題を持っていかれないように、すごく適材適所というか、ポイントポイントで良いところに出てきて面白くしてくださる。でも、ちゃんとケロロの世界は守っているんです。
だから、どこかだけが話題になるような作りになっていないのがすごいなと思いました。そういうところも読んでいて楽しかったですし、収録の時はもちろん福田組の皆さんとは一緒に録っていないんですけどね。
中田:エッちゃん、テストの時は二役を同時に録ってたよね?
小桜:やりましたね。絡んでやりました!
中田:僕はそれを見ながら、「フハハ、やってるねぇ」って(笑)。
一同:(笑)。
小桜:一人で何役やっても、別録りにしないで一遍に録るというのは、鶴岡さんのポリシーなのかもしれません。もちろん、一緒にしゃべるところは同時にはできないので別々に録りましたけど、そういう形でも収録しましたね。みんなが面白がってくれるから楽しく収録できましたし、本当にケロロ感のあるシナリオです。
──中田さんの脚本を読まれた際のご感想もお聞かせください。
中田:やっぱり台本をいただいた時に、ぱっと手に取ったら下にもう一冊あって、「あれ二冊か!」と思いました。一冊でもすごく分厚かったのですが……。
小桜:最初二部作かと思いました(笑)。
渡辺:『ケロロ軍曹』は動きが本当に多いので、ト書きもかなり入っていますし、その分どうしても分厚くなるんです。
中田:しかも、福田組の分がここに入ってくるので、「やっぱりこれぐらいの厚みがあるんだな」と思いました。観てくださった方は、良い意味でびっくりして盛り上がってくれるんじゃないかなと思いましたね。
それと、さっき皆も言っていましたけど、福田さん自身も長年続いている『ケロロ軍曹』に参加するということで緊張されたと思いますし、ケロロの世界観を壊しちゃいけないから、きっと見直してくださったと思うんです。
アフレコの後もみんなと話してくださいましたし、キャラクターに対する理解も深く、「ちゃんとケロロの世界観をやってくださるんだな」という安心感もありましたね。
──今、皆さん一緒に録られたというお話でしたが、映像はない状態で収録されたんですか?
小桜:映像はありましたが、まだ色が付いていない状態ですね。ただ、絵コンテというよりは、もう少し動いている状態でした。
でも福田組が出てくるのは本編でも結構後半なんですよ。そのシーンを録る頃には、もう疲れていたかも(笑)。1日で全部録り切ったわけではないんですけど、大部分は1日で録って、2ロール分くらい残って翌週にまた録ったりもして。
中田:僕は何とかその日に録りたかったんですよ。でも音響監督の鶴岡さんが、「みんなまた会いたいんだろ?」って(笑)。
小桜:そうそうそうそう(笑)。「会う場所を作ってやるよ」みたいな感じで。
渡辺:一番、鶴岡さんが帰りたくないっていう感じで、私たちと別れたくないっていう感じで。いい先生でした(笑)。
──(笑)。鶴岡さんのディレクションで印象に残ったことを教えてください。
渡辺:私たちが本当にどこに行くか分からない子たちなので。
小桜:もう大変です! 引率の先生として!
渡辺:本当に紐か何かでくくっておかないとあっちこっちに行っちゃうので。「そこに行くと溝に落ちるよ」みたいなところに気がついたら落ちているので(笑)。
中田:それは主にくーちゃん。
一同:(笑)。
渡辺:まぁまぁまぁ(笑)。
中田:僕は、久しぶりなのでご迷惑をおかけしちゃうかなと思って、「できれば僕だけ抜いていただいて、何回かやり直しとかできたらいいな」と思っていたら、鶴岡さんが「ケロロ小隊はみんなで録らないとだめだ」と。
じゃあ、分かりました。ご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、みんなと一緒に…ということでアフレコさせていただきました。安定感のある皆さんに雰囲気を作っていただいて。ケロロだ、タママだ、クルルだという中で――。
小桜:やっぱりドロロは忘れるんですね。
中田:あ、いっけねぇ!
一同:(笑)。
小桜:「ひどいよ、ギロロくん!」
中田:そのまんまだ(笑)。
渡辺&小桜:(笑)。



































