2.5次元
岩城直弥・新谷聖司ら登壇『まほステ』BD発売記念イベントレポート

「『まほステ』に少しでも関わった方が、誇りに思えるような作品になっていたらと思っています」──『舞台「魔法使いの約束」きみに花を、空に魔法を 前編』Blu-ray発売記念イベントレポート

2025年9月6日(土)~ 9月23日(火・祝)に上演された『舞台「魔法使いの約束」きみに花を、空に魔法を 前編』。本作のBlu-rayが2026年6月15日(月)より一般発売開始となりました。

これを記念し、アニメイト池袋本店9階「animate hall BLACK」にてイベントが開催! 岩城直弥さん(中央の国・カイン役)、新谷聖司さん(中央の国・リケ役)、田口 司さん(北の国・ホワイト役)、内藤光佑さん(東の国・ヒースクリフ役)、森田桐矢さん(西の国・ラスティカ役)、弦間哲心さん(南の国・ミチル役)が登壇しました。

本稿ではイベントの模様をレポートでお届け。舞台『まほステ』で広がった数々の名シーンの振り返りや質問コーナーなどで盛り上がりを見せました。

「今日は口を閉じて、良いMCをしていこうと思います」

印象的な『まほステ』の音楽とともに、ステージ上手から登場したのは、カイン役の岩城直弥さん、リケ役の新谷聖司さん、ホワイト役の田口 司さん、ヒースクリフ役の内藤光佑さん、ラスティカ役の森田桐矢さん、ミチル役の弦間哲心さんの6名。会場からは早くも歓声が漏れ聞こえました。

本日のMCを務める岩城さんが「任せて、今日は!」と頼もしく宣言すると、メンバーからは「名MC!」と温かい言葉が飛び、息ぴったりの掛け合いでイベントがスタート。

トークの口火を切ったのは、イベント直前に一同で鑑賞したというBlu-rayの特典メイキング映像の話題でした。岩城さんが、自分が映ってるシーンを見たらだいたい口が開いていた、と自虐混じりに告白すると爆笑が起こります。「ダメ出しを受けているときもずっとこう(口がぽかんと開いた状態)で……気をつけようと思った」と語る岩城さん。キャスト陣からも「基本的に開いている」と評されたことで「今日は口を閉じて、良いMCをしていこうと思います」矛盾をはらんだ決意を発し、会場は早くもアットホームな空気に包まれます。

さらに話題は、各国のメイキングでの映り方の違いへ。森田さんは「西の国って、メイキングのカメラが近づいてくるとみんな四方にサァッといなくなるので……(笑)」と、西の国らしい自由すぎるスタンスを明かします。それに対して内藤さんが「東(の国)は一人いたら四人いるからね」と対比させると、各国の個性の違いに笑いながら頷くファンの姿が見られました。

また、メイキングの中で特にキャスト陣の心を打ったのは、弦間さんと新谷さんがダンスや歌のタイミングを合わせている練習風景だったとのこと。「撮られてるのは気づいてたけど、通し稽古の前だったから……」と弦間さんが少し恥ずかしそうに振り返ると、“大人世代”からは「可愛かった」「見ながらちょっと泣いていた」という証言が飛び出し、会場全体が温かい空気に包まれました。

後編の千秋楽から約1ヶ月が経った今だからこそ話せるリラックスした空気の中、話題は待望のメインストーリー第2部上演決定への期待にも及び、熱気が最高潮に達したところで、イベント最初のメイン企画へと進行していきました。

スタッフ厳選の名場面を生解説!

ここからは『まほステ』スタッフが「ここぞ!」と厳選した前編の本編映像を見ながら、キャスト6名が生解説を行う振り返りコメンタリーコーナーへ。話題にあがりやすい盛り上がりシーンとは一味違う、スタッフの“お気に入りポイント”が詰まった映像を前に、キャスト陣は用意された椅子に腰掛け、じっくりとスクリーンを見つめます。

最初に上映されたのは、1幕 Scene 1「プロローグ/各国の異変」。田口さんは「前編で一番稽古した覚えがあるのがここ」としみじみ語ります。 「(スノウ役・陣)慶昭と合わせるのも練習して」「ここがあったからこそ“双子感”がより強く出せた」と、緻密に計算されたお芝居の裏側を解説。さらに森田さんから「北の国って一見、団体芸をしなさそうなのに、実は一番団体芸をしてる国だよね」と振り返ると、田口さんも「実は“ネタの国”にされています」と笑いながら同意しました。

続いて上映されたのは、同じく1幕 Scene 1より、ミチルとビリジアンの邂逅。ルチル役・大海将一郎さんがミチルを呼ぶ一瞬で映像が終了すると、内藤さんが大海さんのモノマネを披露。そっくりな「ミチル!」というよびかけに、客席からは笑いと歓声が沸き起こります。ちなみに内藤さんは大海さんにモノマネの許可取りを事前に済ませていたとのこと。「ウケるんだったら」という条件を見事にクリアした内藤さん。「ウケ、とれたよ!」と満足げな表情です。

前編の稽古の序盤が別の本番と被っていたため、2週間ほど遅れての稽古参加となった弦間さん。このシーンについては、ミチルが魔女と対峙するお芝居自体が初めてだったこと、自分一人だけでステージに出ていくシーンであったため「何回やっても緊張して」と告白。当時のプレッシャーを熱量高く振り返りました。

3本目の映像は、1幕 Scene 4「それぞれの事情」より、ヒースクリフとファウストの幕前芝居。映像を見た内藤さんは「恥ずかしい!」と照れつつも「『前編』の中で、何よりも一番苦労した」「こだわったところだし、一番みなさんに見せたいシーンです」と真摯な表情で語り始めます。

舞台版ではヒースクリフの葛藤や、背後に現れるシノのイメージ、そしてレノックスの存在など、舞台ならではの立体的な演出が施されています。ヒースクリフが抱く感情を熱弁する内藤さんの言葉に、客席のファンも息を呑んで聞き入っていました。

コメンタリーの4本目は、1幕 Scene 7「式典前日/市場2」より、リケとフィガロ、ミチルが不思議な店主の店で会話をするシーン。「てっちゃん(弦間さん)がやっぱり素晴らしかったから」と語り始める新谷さんは続けて「稽古のときからてっちゃんが悩んで作っていったけど、本番中もみんなと話しながら進化していった」と弦間さんのお芝居を突き詰める姿勢を詳らかにしました。

ムル役の橋本真一さんは毎日舞台袖から新谷さんと弦間さんのお芝居を見守っていたとのこと。しかしステージから近い場所で芝居談義を繰り広げてしまったことで「一回ちゃんと怒られて……」と苦笑交じりに語る弦間さん。「それからは楽屋に戻ってから熱く語り合うようになりました」という微笑ましい関係性に、客席からは温かい眼差しが送られました。

5本目の映像は、一転して緊迫感溢れる2幕 Scene 12「勃発~彷徨ういばらの城」より激しい殺陣のシーン。大迫力のアクションについて岩城さんから、カインからは魔女たちの姿が見えていないという設定だが、実際は目の前にいるため、目をそらしながら戦っていたという苦労が明かされました。

また、岩城さんはカインの重厚な衣裳や武器についても言及し「柄の部分や剣、そしてオーレオリンにも干渉しそうで」「たくさん練習に付き合っていただいて」と振り返りました。

最後のピックアップシーンは、2幕 Scene 13「それぞれの戦い1」より、オーエンの様子を見たラスティカ(森田さん)が「大丈夫そうだね」と語りかけるシーン。森田さんは「西の国は、基本的に4人セットで動いてはけることが多かった」とした上で、別行動をとったことが新鮮で、かつ難しかったと語ります。

実はラスティカが“踊らせる魔法”などではなく、明確な“攻撃魔法”をラスティカ単独で放ったのは初めてのこと。演出と自身の動きとの調整についてドギマギしたけれど、新しいラスティカの一面をお見せできた」と挑戦の詰まったシーンを回想しました。

キャストそれぞれの口から語られる初出しの裏話や、お互いの芝居へのリスペクトがこれでもかと溢れ出た振り返りコーナー。イベントはいよいよファン待望の「まほステ質問コーナー」へと突入していきます。

(C)coly/舞台まほやく製作委員会
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