映画
映画『仮面ライダーゼッツ』今井竜太郎×古川雄輝インタビュー

TVシリーズから“もう一歩先の関係性”へ――映画『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』今井竜太郎さん×古川雄輝さんインタビュー|1年半の撮影を共に駆け抜けた2人が語る『仮面ライダーゼッツ』 への想い

芝居の相談をしたのは“たったの2回”

ーー今作の撮影中の印象的なエピソードなどはありますか?

今井:台本を読んだ段階で「この部分は優しい心持ちでお芝居をするんだろうな」とイメージしていたシーンがあったのですが、本番で実際に演じると、古川さんの表情や熱量に引っ張られて、莫として嬉しさがどんどん込み上げてきちゃって。気付けば自然と笑顔になっていました。TVシリーズのときよりも2人の絆が確実に深まっているのを実感できました。

あと、印象的だったのは電車や線路でのロケですね。僕にとってすごく新鮮なロケ地だったのですが、足元の悪い線路の上で、さらに古川さんを抱きかかえて歩かなければいけなくて。古川さんはホルスターが刺さって大変だったと言っていましたよね……(笑)。

古川:(笑)。成人男性を持ち上げるのはかなり大変だと思います。簡単には持ち上がりませんよね。

僕も今井くんも必死になってやっていましたが、落としてしまったら大変なので、すぐに横から支えられるように細かい部分にも必ずアクション部の皆さんがサポートに入ってくれていました。『ゼッツ』はどんなシーン1つとっても、そうした技術やサポートが詰まっているので、そこも見ていただきたいですね。

ーーTVシリーズの撮影含め、お互いの印象や「こういう部分が助かった」という点を教えてください。

今井:ありがたいことに、古川さんと一緒にお芝居をさせていただく機会が多く、細かな目線や間の取り方などを学ばせていただきました。これからもそれを活かして役者として成長していきたいと思います。

ーー古川さんとは撮影スタート当初から気軽にお話しできましたか?

今井:最初はとても緊張していました。古川さんは非常にキャリアのある方なので、「変に話しかけて嫌われたらどうしよう」と思っていたのですが、古川さんから優しく話しかけてくださり、プライベートについてもいろいろなお話をさせてもらいました。

ーー古川さんはいかがでしょうか。

古川:今井くんは、真面目な印象です。1つ1つのセリフに対してどういうアプローチをするかを台本に書き込んでいたり、本番前には必ず噛まないように唇を震わせるルーティンをしていたり、彼なりのペースで役を掴んでいました。

先ほど僕を先輩として立てる回答をしてくれましたが、こちらから芝居で何か言うことは少なかったです。相談したのはTVシリーズ全体で2回だけでした。

ーーそうだったんですね。相談された2回について詳しく教えていただけますか?

古川:1回目は、予知夢から目覚めた莫から、ノクスがリカバリーカプセムを渡されるシーンです。そこでノクスは「言いたいことはそれだけか」と否定的なコメントをします。思っていることと逆のことを言ってしまうのはノクスの特徴でもありますが、カプセムをもらうのに否定的なことを言うのは不自然ではないかと考え、監督を交えて3人で相談しました。

いざ撮影が始まると、カプセムの渡し方も難しかったですね。僕の胸に押し付ける形だと僕の表情がカメラから見づらくなる一方で、莫に近い位置だと、ノクスがそのまま押し返してしまうのではないかという懸念が生まれる。そこで、莫とノクスの真ん中に置けばカメラから僕の表情も見え、ノクスも受け取らざるを得なくなるよと、今井くんにアドバイスをしたんです。でも、本番では、今井くんは僕の胸に押し付けてきました、(笑)

今井:ちょっと気持ちが先行してしまって……「突き付けてやる!」という気持ちでやっていたので、頭から抜け落ちていました(笑)。

古川:内心「一番難しいところにきたな」って思ってたよ(笑)

今井:でも、そんなトラブルがあっても古川さんがしっかりとお芝居として拾い、成立させてくださるので本当にすごい方だと思っています。

ーーもう1回についてはいかがですか?

古川:もう1回は、裏路地を走ってセリフを言う、本当に一瞬の短いシーンだったと思います。今井くんがどう演じるか悩んでいる様子だったので、僕から声をかけました。

そのシーンは次のセリフに向けて、いきなりテンションを上げなければいけない場面だったんです。ただ、そこに至るまでの心の助走が短すぎて、今井くんはどうアプローチすればいいか悩んでいるように見えて。制作スタッフさんからは見えにくい、役者同士だからこそ分かる絶妙な尺の短さだったので、「短い間で感情を作らないと次のセリフが出ないよ」と伝えました。

とはいえ、求められてもいないのに撮影中にアドバイスをするのは違うと僕は思っているので、伝えるのはすべての撮影が終わってからにしました。なので、劇中で生きているのは、あくまで今井くん自身が一生懸命に作り上げた「莫」です。

ーー頼りになる先輩ですね。

今井:本当に。僕は人に聞いて役作りをするというより、自分で作ってきた役をぶつけて、影響を受けることで、成長できると思っているので、あまり相談しなかったんですよね。

古川:甘え方がちょっと下手だよね。

今井:今後は聞きます!

古川:もう撮影終わってるから(笑)。

役柄に表れる距離感

ーーお話を伺っていて、本当に2人の仲がいいように思います。撮影を終えた今、お2人やゼッツチームの皆さんはどんな関係になっていますか?

今井:本当に皆、優しいですし、お互いのことを思い合える関係性です。僕も古川さんの連絡先をゲットしたのでウキウキです。

ーー今後も関係性を続けていけそうですか?

今井:……僕は「お願いします!」という感じです!(笑)

古川:この微妙な距離感は、ノクスと莫の役柄にしっかりと表れていると思います(笑)。もともと僕はほかの現場でも役者さんとはあまり喋らないんです。セリフ以外の会話がないみたいなこともよくあります。だから最初の4カ月くらいは今井くんとも喋っていませんでした。4カ月くらい経って、ノクスが莫に近づいてきたシーンが増えて来た頃にしゃべり始めた気がしますね。

古川:撮影現場ではほかの役者さんとお互いに気を遣ってしまうんです。今井くんは僕になかなか話しかけられなかったと言いますが、僕も後輩に迷惑はかけたくないという思いがあって。堀口真帆さん(ねむ役)みたいになんでも気軽に聞いてくれる子には、僕も返していますが……実を言うと最近の若い子が分からなくて、「“ご飯行きたい”ってどっち?」って。

今井:どういうことですか?(笑)

古川:世代間ギャップを感じるんです(笑)。昔は、先輩に誘われたら「“絶対に行かなきゃ」みたいな雰囲気でしたが、今の時代、先輩の方から「ご飯に行くぞ」と強く誘うのはダメじゃないですか。

今井:僕は本当に行きたいですよ!

ーーインタビュー序盤で今井さんが「古川さんから学んだことを活かして成長していきたい」とおっしゃっていましたが、古川さんから今後のアドバイスはありますか?

古川:いっぱいあるんですけど、まだ1つも伝えたことがないです(笑)。ご飯に行ったら話そう。

おすすめタグ
あわせて読みたい

仮面ライダーゼッツ さよならのミッションの関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年夏アニメ一覧 7月放送開始
2026年秋アニメ一覧 10月放送開始
2027年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2026夏アニメ何観る
2026夏アニメ最速放送日
2026夏アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
放送・放送予定ドラマ作品一覧
平成アニメランキング