
「五十鈴は伊万里のすごさが十分発揮されていないことにやきもきもしていたんじゃないかな」──『グロウアップショウ ~ひまわりのサーカス団~』吾野伊万里役・小山内怜央さん×五十土五十鈴役・安堂ななこさんインタビュー第2弾
アニプレックスとA-1 Pictures / Psyde Kick Studioによる新作オリジナルアニメーション『グロウアップショウ ~ひまわりのサーカス団~』が、2026年7月4日(土)よりTOKYO MX/BS11ほかにて放送中。
本作の舞台は、サーカスが娯楽の中心として人々の生活に溶け込んでいた高度経済成長期の日本。天才サーカス少女・鶴巻瑞佳が万年金欠の弱小サーカス団・ひまわりサーカスに、とある事情から協力することになり、物語が動き始めます。
アニメイトタイムズでは、本作の魅力に迫るキャスト・スタッフインタビュー連載を実施。今回は吾野伊万里役・小山内怜央さん×五十土五十鈴役・安堂ななこさんに再びお話を聞きました。伊万里と五十鈴の過去がわかった第4話。小山内さん・安堂さんが感じた、ふたりの成長と変化とは。
五十鈴は伊万里のすごさが十分発揮されていないことにやきもきもしていたんじゃないか
── 第4話で、伊万里と五十鈴の過去やいまの関係性になった経緯について描かれました。
吾野伊万里役・小山内怜央さん(以下、小山内):第4話では伊万里、そして五十鈴が蓋をしていたところを瑞佳に掘り返されてしまいました。でもそれがあったからこそ、結果的に二人の間により強い絆が生まれたと思っていて。きっと瑞佳本人は無意識……と言いますか、「絆を深めさせるため」なんて思ってもいなかったでしょうけど。
五十土五十鈴役・安堂ななこさん(以下、安堂):いまの瑞佳はとにかく「借金返済のため」だもんね(笑)。空気が読めるタイプでもないですし……。
小山内:そうそう(笑)。
── マジックショーでは、伊万里が満面の笑みを浮かべていました。
小山内:そうですね。根本は「人を楽しませたい」という気持ちがある子なので、そこを引き出してくれた瑞佳、そして応援して背中を押してくれた五十鈴に感謝の気持ちでいっぱいです。周りの支えがあってこその伊万里の成長だったと思います。
── 安堂さんは第4話をご覧になっていかがでしたか?
安堂:過去を振り返るシーンを見ていて、二人の関係性が現状と真逆なのが印象的でした。今は五十鈴が「ふん!」みたいな感じで接していて、伊万里がおどおどしていますが、昔は五十鈴のほうがおどおどして親の裏に隠れていて。きっと五十鈴は、マジックで自分を笑わせてくれた伊万里に、憧れを抱いていたんじゃないかな。「すごい!」って、友達を尊敬していたんだと思います。
── 確かに、五十鈴は伊万里のやることに目を輝かせているようでした。
安堂:伊万里の「ほっといて!」の一言で関係性がギクシャクしたというのもありますが、五十鈴は伊万里のすごさが十分発揮されていない現状にやきもきもしていたんじゃないかと思っています。「お前、もっとやれんだろ!」みたいな。
── そのような気持ちがあったから、強く当たってしまうところもあった。
安堂:そうやって強く当たることでしか表現ができない、五十鈴のまだ子供の部分が出てしまっていたのかなと。見ている身としてはもどかしいところがあったので、瑞佳の空気を読まない言動に「よくやった!」と思いました。第4話のラストでお皿を片付けながら二人が和解するシーンは、本当にウルウルきましたね。五十鈴が強がって伊万里のことを茶化して笑わせようとしたところに、彼女のよさが詰まっていると思います。
── 第4話ラストのアフレコはいかがでしたか?
安堂:収録のときからちょっとウルっときていて。演じ方もいつもよりしおらしくなってしまい「五十鈴はそうじゃないよ」という感じで軌道修正が入りました。
小山内:逆に伊万里はああいう場面で泣いてもいいような子だと思っていて。でも、五十鈴がドンと構えて茶化してくれたから、そこはもう甘えちゃおうというか、うれしさがいちばんに来ているんだろうなと。演じているとき、私もうれしくなっていました。
安堂:五十鈴がちょっと大人ぶっていていいよね。伊万里を優しく包んでやろうみたいな。
小山内:包容力が見えたよね。この二人は、お互いを補填し合える関係性なのかなと。それが尊いです。
伊万里として「しんどいけれど、向き合っていかなきゃ」
── 瑞佳が来てから、ひまわりサーカスは変化をはじめています。ここまでの物語を通じて、ご自身が演じるキャラクターの成長や変化を感じていますか?
小山内:それこそ第4話は、伊万里にとって大成長の出来事ばかりだったと思います。今までは芝居的にもおどおどしていましたが、第4話以降はひとつ強くなった伊万里を見せられたらというアプローチにしています。みんなとの絆がより強固になっていき、もっともっと進化していく彼女を楽しみにしていてください。
安堂:五十鈴は、瑞佳が来たことに対して最初は陰でぶつくさ言っていましたが、第4話で瑞佳がつまみ食いしていたときは、パンチを入れたんです。成長とは言えないかもしれませんが、ふたりの関係性の変化が見えました。伊万里との関係が戻ったここからは、伊万里の瑞佳に対する優しさが五十鈴にもちょっとずつ伝播していっているようにも感じています。
小山内:五十鈴の瑞佳への見方が、ちょっと変わってきているのかな。
安堂:「変だけど悪い奴じゃないな」「しょうがねえな、こいつ」みたいな感じになったのかなと。警戒心が徐々に解けてきていると思います。
── 改めて、お互いのキャラクターの印象を教えてください。
小山内:五十鈴はすごく元気な子というイメージでしたが、わりと気にしいなところもあると、話数を重ねるごとに分かってきました。演じる安堂さんのお芝居からは、今の五十鈴になる背景・過去を踏まえていることが伝わってきて。掛け合っているなかで五十鈴が抱えている「しんどさ」が突き刺さったんです。私も伊万里として「しんどいけれど、向き合っていかなきゃ」と感じながら、お芝居をしていました。
安堂:伊万里は幼少期の失敗でふさぎ込んでしまっただけで、人を笑顔にしたいというのが芯にある子だと思います。だから、「失敗しても大丈夫だよ」と言ってくれる人、信頼できる人ができた彼女は、強いんですよね。第4話を経てからの伊万里は笑顔の陰りがなくなったような気がします。小山内さんのお芝居は、自分と比較してすごく繊細だなと感じました。線の細い感じ、表情のやわらかさ、優しい笑顔、おどおどしているときの呼吸。そういうのを、ぜんぶ声に乗せてお芝居をされているんです。
小山内:えっ、急にどうしたの!? こんなに褒めてもらえるなんて思ってもいなかった……。でも、ありがとうございます!
安堂:学ばせていただきました……! この学びを活かせたらと思っているので、いつか、お互いに今とは真逆の性格のキャラクターでまた掛け合いがしたいです。
小山内:そういう未来がくるように、私もがんばります!
































