
『片田舎のおっさん、剣聖になるII』第6話「片田舎のおっさん、父と対峙する」を振り返ろう! 父・モルデアとの激しい戦い……その果てにベリルは何を思う!?【ネタバレ注意】
2026年7月8日(水)より放送開始となったTVアニメ『片田舎のおっさん、剣聖になるII』(以下、本作)。
原作は著:佐賀崎しげる先生&イラスト:鍋島テツヒロ先生によってSQEXノベル/スクウェア・エニックスで刊行されているライトノベルで、秋田書店ヤングチャンピオンコミックスから発売されているコミカライズ版なども大きな人気を博しています。
本稿では、そんな本作の第6話「片田舎のおっさん、父と対峙する」を振り返りつつ、今後の見どころやキャラクターたちの動きを整理していきます。
第6話「片田舎のおっさん、父と対峙する」あらすじ
サーベルボアの巣を壊滅させ、脅威が排除されたビデン村で、恒例の祭りが開催される。
宴の席でヘンブリッツとランドリドは親交を深め、アデルとエデルはミュイの世話を焼く。
ベリルは皆が食べる肉を焼きながら祭りを楽しむ若者たちを眺め、歳を重ねた己の本心を問い直す。
そこにモルデアが現れ、ベリルを道場へと連れて行く。
果たしてベリルは、父モルデアという大きな壁を越えることができるのか──
お祭りムードのビデン村、その裏ではベリルとモルデアの親子対決が始まろうとしており!?
前回サーベルボアを狩ったベリルたち。実家に戻ってくるとモルデアの姿はなく、道場で剣の素振りをしており……!? 翌朝、本番は日が暮れてからではあるものの、サーベルボア狩り後の恒例となっているお祭りの準備が進んでいました。
ベリルの知り合いであるフーフィルが話しかけてくる場面も。彼は商人だそうで、狩ったサーベルボアたちの牙や皮を売りさばく算段がついたそうです。このお金でお祭りでみんなが飲む酒を購入したりなど、サーベルボアは繁殖期に悩まされるものの、村にこういった恵みももたらせるので悪いことばかりではないんだとか。
前回のエピソードでヘンブリッツと立ち合いをしたアデル&エデルを来年は山に連れていけたらとの話になると、ヘンブリッツはふたりの成長を確かめたいとビデン村への再訪に乗り気な様子。また、ベリルが「ミュイはどうかな?」と尋ねると、「いいよ、それで」とまた一緒に帰省する約束を取り付けることができました。
その頃、首都に残っているアリューシアとスレナは、腸詰の店で隣に並んでまたもやお酒を飲んでいました。アリューシアはベリルが帰省したことからその顔を何日も拝んでおらず、そろそろ辛そうな様子。本当は騎士団長である自分が自らベリルに同行したかったと本心をスレナに吐露するくらいで、その辛さを飲んで誤魔化そうとしていたのです。
ベリルの行先であるビデン村の話題になると、ふたりともお世話になった経験があるからか、ベリルの両親であるモルデアとフレンについても話題に。ふたりともベリルがモルデアには勝てないと話していたことを知ってはいるものの、モルデアが剣を振る所を実際に見たことはないようで……!?
日暮れ後のビデン村では祭りが既に始まっており、今年一番の大物を仕留めた人が担当だという肉焼をベリルが担当していました。ヘンブリッツとランドリドが意気投合していたり、クルニが何度もサーベルボア討伐時の武勇伝を語って聞かせていたり、ミュイがアデルとエデルに面倒をみてもらっていたりと、首都から同行してきた面々がもう打ち解けているようで一安心といった様子。
そんな光景を目にしたベリルは「俺も、ここに帰ってきて良かったよ」「自分の中にああいう気持ちがまだあるとは、思ってもみなかった」と考えていました。そして自分自身を残り火だと考えているものの、風が吹くと勢いづくのか吹き消されるのか……と既に自分のゴールを見定めつつも、その先へ進みたいという欲が芽生えているように見えてきました。
考えを巡らせていると、モルデアがベリルに声をかけてきました。行先はベリルの実家の道場で、その道中にベリルはなぜモルデアより弱い自分に道場を譲ったのかと問いかけます。歳のせいかと尋ねるベリルに対して、モルデアは「歳食ったせいで強くなれないと思ったことは、今まで一度もない」と断言。
道場に辿り着くと、モルデアはベリルが酒を飲んでいないことを確かめ、「久々に付き合え」と木剣を渡します。その目的は「ようやく重い腰を上げて都会に出ていったセガレの実力を確かめたい」というもので、道場を譲った理由も「剣士なら口で喋るより、コイツのほうが伝わる」とこの立ち合いの中で伝えようとしているようでした。
そして、一気に踏み込んで高速の突きを繰り出してくるモルデア。これを木剣の柄で即座にいなしつつ、「今日は腰の調子は大丈夫なのか? やるにしても明日とか」と心配するベリル。
モルデアはそんなベリルを「お前に気を使われるほど耄碌しちゃいねぇ」「お前が俺とやるのを怖がっているだけだろうが」と一喝。ここでベリルも「ここで誤魔化したら、全てを裏切ることになる」と父と真っ向から立ち合う覚悟を決めました。
苦手意識を持っていた父との直接対決、その結果は……!?
そして始まるベリル対モルデアの親子対決。先に仕掛けたのはモルデアで、「呑まれるな……動け……!!」と考えていたベリルは先手を取られてしまう形に。勢いよく踏み込んだ鋭い一撃を叩きつけてこられますが、なんとかその攻撃を受けきっていました。
受ける一方のベリルは「衰えてない……いや、最後に立ち合った時より研ぎ澄まされてる」と父の変わらぬ強さに驚嘆します。そんなベリルにモルデアは「上手く加減できねぇんでな、息子を殺す気はねぇが、あたりどころが悪いと一生剣は握れなくなるぞ」と手を抜かず本気で来いと要求。
「わかってるよ」と返すベリルをモルデアは「なら、性根を据えてかかってこんか!」と雄たけびをあげ、いよいよ激しさを増していくふたりの打ち合い。
木剣と木剣がぶつかりあう中でも、蹴りを繰り出したり相手の力の流れを利用して柄頭で攻撃したり、これまでの物語でベリルが見せた型や動作の中にある技がふたりの戦い中に組み込まれており、一瞬でも気を抜くとその場で決着がついてしまうような状況が続きます。
ベリルはベリルで、打ち合いを続ける中で散らばった木剣を投げてけん制したり、戦いながら「アリューシアほど早くはない、ヘンブリッツほどのパワーもないし、スレナみたいに連撃が続くこともない」と冷静にモルデアの実力を分析しながら拮抗。
それでもこれまで戦ってきた誰よりも強いと感じるモルデア。その意識の隙間を縫うような戦い方を攻略すべく、「これで負けたら、本当に一生勝てないまま終わってしまう」「もし勝てたら俺は……俺はまだ高みを目指せる」と集中力をあげていきました。
最終的には鍔迫り合いから体勢を崩させそのまま返す刀で切り上げたモルデアの一刀をすれすれで躱し、カウンター気味に放った横薙ぎが寸止めされてベリルの勝利という結果に。そして「勝てんかったか」と笑うモルデア。
ベリルはそのまま呆然としており、道場の入口にモルデアが移っていることにも気づいていない様子。呼ばれて気づいたベリルは、隣に座って月夜のもとで親子の腹を割った語り合いが繰り広げられていきます。
まだ道場を譲った理由がわからないというベリルに、「馬鹿な息子を持つと苦労するぜ」と悪態をつきつつも「あの時点でお前は、俺より強かったからだよ」と真実を伝えるモルデア。
そして、自分は生まれてこのかた剣士としての格が落ちたと思ったことはないと語ると、「歳なんざ関係ねぇんだ。お前が俺より強いと思った……それ以外に理由なんてあるか」「勝たせてやる気は一切なかった。それでもお前が勝った……苦手意識を断ち切れたのはあの頃より強くなったからだ」との父の言葉に、ベリルは自分も弟子たちと同じように歩みを進められていたことに気づかされます。
その父の言葉を受けて思わず涙を見せたベリルを「手のかかる息子だ」と話しつつ、「だがやっと……肩の荷が降りたぜ」と頭を撫でたモルデアが穏やかな表情を見せ……。
再び場面は宴の会場へ。モルデアはミュイに自分にも水を一杯くれとお願いすると、自分とベリルのどちらが強いのか気になっていたよなと話しかけます。「答えはアイツに聴いてみろ」とのことでしたが、一体ベリルはどんな答えをミュイに語るのでしょうか。
ベリルの方は母であるフレンに「俺と親父、どっちが強いと思う?」と尋ねます。フレンの答えはモルデアで、「女ひとり守りながら、息子ひとり育て上げたんだから」と痛いところを突いて来ました。
ベリルは「簡単にいうなぁ……親父とお袋には、まだまだ勝てそうにないよ」と、剣術で父を超えたとしてもまだまだ超えなきゃならない壁があることを実感した様子。
翌朝、いよいよバルトレーンに戻る時がやってきました。モルデアとフレンから早く結婚相手を見つけろと弄られれたベリルは、その話をパンと手を叩いて打ち切り、王都への帰路へ。その道中でミュイは、「おっさんとモルデアさん、どっちが強いんだ?」と尋ねます。
ベリルの脳裏にはミュイの「歳を理由にしてそう思い込んでいるだけなんじゃねぇの」という言葉が浮かんでおり、「剣は俺の方が強い。でも親父にはまだまだ勝てない」と答えつつ清々しい笑顔を見せてくれました。
今回はラストシーンからのエンディングの入りが凄くいい流れなので、思わず飛ばさず最後まで見る人も多いのではないかと思います。
父の剣を超えたことをようやく理解したことで、この先の自分を改めて考えていくと思われるベリル。おっさんと呼ばれるような年齢になっても成長し続けられる、その可能性が見えてきたベリルの今後の生き方に注目していきましょう。























