
デルフィニウム・デンファレ・トルコキキョウ。花に込めた"想い"が明かされてゆく──寺島惇太さん・深町寿成さん・尾高泰輝さん出演 The Reading「花の園」(朗読劇)レポート
アニメやコミックとコラボして展開するお花のブランド『Start Flowers(スタート フラワーズ)』が贈る、季節や月ごとに変わる「花」をテーマにしたオリジナル朗読イベント『The Reading 「花の園」』。
2026年7月29日(水)、アニメイトシアターでの公演には寺島惇太さん、深町寿成さん、尾高泰輝さんが出演。『デルフィニウム「青の祈り」』『デンファレ「南の島の魔法使い」』『トルコキキョウ「美しきドレスの記憶」』の3本の花にちなんだ作品が披露されました。
本記事では、7月29日公演の模様をお届けしていきます!
モチーフとなる花はデルフィニウム・デンファレ・トルコキキョウ
今回の公演でモチーフとなる花はデルフィニウム・デンファレ・トルコキキョウ。
オープニングドラマでは寺島惇太さんと深町寿成さんが登場し、披露されていく3本の朗読劇への期待を煽りました。
花に込めた"祈り"が明かされてゆく『デルフィニウム「青の祈り」』
最初に披露された『デルフィニウム「青の祈り」』は、人の幸せを願う"祈り"をテーマにしたヒューマンドラマ。
冒頭では、旅仲間(演:尾高泰輝)とともに旅芸人のフレッド(演:寺島惇太)がとある街を訪れます。フレッドは街外れで花を育てる青年・アラン(演:深町寿成)と出会い「身体が弱い自身の代わりに苦しんでいる人へ“デルフィニウム”を届けてほしい」と頼まれ、街へ花を配る様子が描かれました。
花を手渡すことで少しずつ街の人々の心に変化が生まれ、その変化を見届けるうちに、どこか諦めを抱えていたフレッド自身もまた変わっていきます。「俺は、アンタが思う世界を見てみたくなった」とフレッドはアランのいる街で花を配ることを決意したのですが、どうやらフレッドには旅を続けないといけない事情を抱えているようで……。
物語の後半で明かされたのは、アランがなぜデルフィニウムを街の人々に配るのか。それは父がデルフィニウムに自身の幸せを願ったように、自分もデルフィニウムを人に配り、誰かに祈りを届けたいという想いでした。そんなアランの心情を、深町さんが穏やかに、しかし芯の強さを感じさせるお芝居で会場に届けていきます。
コミカルな掛け合いから熱いクライマックスへ『デンファレ「南の島の魔法使い」』
続く『デンファレ「南の島の魔法使い」』では、軽快なファンタジー作品が展開されていきます。
ホテルマンとして働きながら小説家を目指すカレオ(演:深町寿成)の前に現れたのは、わがままで気まぐれな天才魔法使い・セドリック(演:寺島惇太)。さらに精霊・レミオス(演:尾高泰輝)が姿を現し「願いを一つ叶える」という提案から物語は思わぬ方向へ進んでいきます。
セドリックの傲慢さに振り回されるカレオ。そのテンポの良い掛け合いが笑いを誘う一方、後半では願いの代償として魂を求めるレミオスの本性が明らかとなり、物語は一気にシリアスな展開を迎えます。
セドリックとカレオ、どちらかの願いを叶えるという条件で、レミオスはカレオにセドリックの魂を自分に捧げよと提案するのでした。しかし、カレオが選んだのは自身の成功よりも誰かを守ること。提案を拒否されたレミオスは激怒し、カレオに襲いかかります。
そんな本作のクライマックスでは、デンファレが魔力を増幅させる鍵となり、セドリックがレミオスを退ける熱い場面が描かれていきます。カレオの優しさ、そして実は「大した魔力もない。ただのつまんないやつ」と自信を持てなかったセドリックが仲間を救うために力を振り絞る姿など、笑いと冒険、そして成長が詰まった一作となりました。
失われた記憶と愛を描く感動作『トルコキキョウ 「美しきドレスの記憶」』
3作目の『トルコキキョウ 「美しきドレスの記憶」』は、それまでの二作品とは趣を変え、喪失と再生を描く感動のヒューマンドラマ。
交通事故で記憶の一部を失った佐野新(演:深町寿成)は、自分を18歳だと思い込んだまま病院で目を覚まします。医師の高橋(演:寺島惇太)や高校時代からの親友・片岡祐二(演:尾高泰輝)に支えられながら過ごすものの、事故当日に車に同乗していた人物の存在だけは思い出せず──。
退院の日、祐二から贈られた白いトルコキキョウの花束を目にした瞬間、新の脳裏には亡き妻との幸せな日々と、事故の記憶が一気に蘇るのです。
トルコキキョウは劇中で「ウェディングドレスのような花」と語られ、新と妻を結ぶ幸せの象徴であると同時に、止まっていた時間を動かす記憶の鍵として描かれていました。
さらに物語終盤では、更なる真実が明かされる驚きの展開に。悲しみを乗り越え、再び人と人との絆を結び直していく姿が、観客の胸を強く打ち涙を誘いました。



































