
『楽園追放 心のレゾナンス』11.13公開前リレーインタビュー連載 第2回:プロデューサー・野口光一【後編】|「その先の世界」と「CGアニメーションのアップデート」――10年越しの続編に込めた想い
水島精二×虚淵玄 再び。『楽園追放 -Expelled From Paradise-』(2014年)のその先の物語を描く続編『楽園追放 心のレゾナンス』が11月13日に公開されます。アニメイトタイムズでは、公開まで、さまざまな主要スタッフへのインタビューを敢行! その成り立ちから物語に至るまで、多角的に迫っていきます。
連載第2回、プロデューサー・野口光一さんへのインタビュー【後編】は、『楽園追放 心のレゾナンス』について語っていただきました。
描きたかったのはその先の世界とCGアニメーションのアップデート
──10年の時を経て、『楽園追放 心のレゾナンス』(以下、『心のレゾナンス』)の制作発表がありましたが、制作の経緯について教えてください。
野口光一さん(以下、野口):もともと『楽園追放 -Expelled From Paradise-』(以下、『楽園追放』)のエンディングで、アンジェラとディンゴが仲良く話しているシーンがあったので、その続きがあるんじゃない?という話をしていました。
なので事あるごとに、水島(精二)さんとその話はしていて、イベントなどで登壇した時も、「虚淵(玄)さん次第だよ」みたいな話はしていました。
しばらくして、ある時、、虚淵さんから「書けるかもしれない」と連絡が来たんです。それならやりましょう!となり、プロットを書いてもらいました。
──そこから一気に動き出したのですね。
野口:はい。でも、あの2人がどうなったのかなと思っていたら、出てきたのが全然違うキャラクターだったんですけどね(笑)。「いや、ひらめいたから」みたいな感じでしたけど、アンジェラ・バルザックの置き土産みたいな世界観にはなっているので、うまくつなげたなと思いました。
──アンジェラにハッキングされて人格を乗っ取られて、ディーヴァから地上に脱走した保安局エージェントの総称が「フォールン」だと、PVでも語られていましたね(第4弾ティザーPV)。
野口:なのでだいたい50年後くらいの話をしているんですけど、アンジェラとは違うエージェントが、フォールンをリサーチしに行く話になっているので、そういう意味では前作の『楽園追放』と構造的には似ているんです。ただ後半になると、また展開は変わってくるんですけど、プロットを見たとき、これはありだし、やるべきだと思ったので、水島さんにも声を掛けました。
──複数の女の子が主役というのもキャッチーですね。
野口:そうですね。
──『心のレゾナンス』では、野口さんの立場的に、どんなことをテーマにしようと考えていたのでしょうか?
野口:物語としては、あのあと世界はどうなったのかというのを描きたいと思いました。それは自分も知りたかったし、ファンのためにも描きたいと思っていたんです。ディーヴァという電脳世界はさらに進化しているはずだし、そこがどのくらいの管理社会になって、世界をどう牛耳っているのかという、いわゆるその先の世界を描くというのがまずひとつ。
そして表現の部分では、CGでもう一度アニメーションを作るので、全てにおいてアップデートをしたいという想いがありました。ルックとかはそんなに変えないんですけど、CG表現として、もう一歩進んだものにしたいと考えていたんです。
というのも、当時3DCGのブームはあったものの、今は作画ブームがきている感じがするんです。作画クオリティが相当すごい作品がとても多いので、もう一度「CGアニメも面白いよね」という空気を作りたい。だから、あの頃からアップデートしたCGアニメーションを作りたいんです。自分のイメージだと『トイ・ストーリー』から『トイ・ストーリー3』になったくらいのアップデートをしなければならないと思っています。


































