
虹の向こうへ、これからも前に進んでいく――東山奈央さん、10年間の想いを込めた4thフルアルバム「OVER THE RAINBOW」発売記念インタビュー
2027年3月11日の「10th Anniv. Final Live『OVER THE RAINBOW』at 日本武道館」をもって、10年間にわたる歌手活動を休止する東山奈央さん。10月7日には、ファイナルライブに向けた4thフルアルバム「OVER THE RAINBOW」をリリースします。
これまでの活動を彩ってきた作家陣との楽曲や自身が手がけた新曲など、10年間の歩みと“これから”への想いを詰め込んだアルバム制作の裏側、そして最後の日本武道館へ向かう今の心境を聞きました。
10年間走り続けた先で決めた前向きな区切り
――今年2月に開催されたワンマンライブ2026「祭 – Matsuri -」にて、歌手活動の休止を発表。歌手活動10周年という節目に「自分で決めた前向きな決断」とおっしゃっていましたが、その想いを改めてお聞かせください。
東山奈央さん(以下、東山):正直なところ、やっぱり寂しいは寂しいです(笑)。自分名義の歌手活動が本当に大好きだったので、これまで楽曲制作もライブ作りも、スタッフさんと一緒にかなり深いところまで関わらせていただいていました。楽しさや充実感はありましたが、年齢を重ねていったときに、このやり方だと体力や気力の面でちょっと厳しくなるのかなと。
スタッフさんに大部分をお任せするとか、ライブでのダンス量を減らすとか、できる範囲でやればいいじゃないかとも思ったんですけど……。私自身こだわりが強いですし、応援してくださる皆さんにサプライズを届けたい、もっとすごいもの、楽しいものを見せたいという想いもあって。できる範囲で続けるような活動だと、自分自身の気持ちが盛り下がってしまうような気がしたんです。
フィギュアスケーターの方って、競技生活を終えたあと、プロとしてアイスショーに出演したりするじゃないですか。それで言うと、これまでの歌手活動は競技生活のような感覚に近くて。いつの日か、アイスショーのような第2章が始められたらいいなと思うんですけど、今はいったん競技生活を終えるためにラストスパートを頑張ろうという感じです。
――ご自身の誕生日である2027年3月11日の「10th Anniv. Final Live『OVER THE RAINBOW』at 日本武道館」をもって、歌手活動を休止。そのライブに向けた4thフルアルバム「OVER THE RAINBOW」が10月7日に発売されます。やっぱり最後も“RAINBOW”なんですね。
東山:まさか10年間、こんなに“RAINBOW”をこすらせていただけるとは……(笑)。これまでいろんな色の楽曲に挑戦してきたこともあり、活動そのものが虹色に彩られていたと感じますし、もう初志貫徹ですね。
1stアルバムの「Rainbow」は、「1st LIVE『Rainbow』at 日本武道館」(2018年2月開催)のために作ったアルバムでした。4thフルアルバムも最後の日本武道館のための作品なので、10年前と同じような流れをたどっていて、「OVER THE RAINBOW」というタイトルがぴったりだなと感じています。
――アルバム初収録となるアニメ主題歌4曲のほか、“7色”をコンセプトにした新曲も収録。なかでもZAQさんが手がけたレッドがテーマの「Rosarium」が印象的でした。
東山:ZAQさんとは、本当に古くからご縁があって。ZAQさんの曲をキャラソンで歌わせていただいたのが始まりで、ZAQさんが主題歌を担当されている作品で私がメインキャラクターを演じさせていただくことも多かったので、いつかお願いしたいと思っていたのですが、このアルバムで願いがかないました。
勝手にZAQさんは赤が似合うアーティストだなと思っていたんですけど、強い女性像というか、たくましく歩んでいく生き様を描いたような楽曲をいただいて、それが歌ってみたい曲のイメージにドンピシャでした。
――東山さんの歌い方もパワフルでびっくりしました。
東山:ZAQさんが入れてくださった仮歌になるべく寄せたいと思ったんです。普段やったことのない歌い方に最後の最後で挑戦できて嬉しかったです。






























