
「おなら」も「ゲップ」も自前で!? 下品の引き出しを拡張したアフレコ――夏アニメ『ヤニねこ』夏吉ゆうこさん×稲田徹さんインタビュー
演技のために選んだタバコはまさかの……?
――(机に置いてあるタバコを見て)夏吉さんはタバコは吸わないのに、傍らにメビウスが置いてありますね。
夏吉:気分だけでもと思って、さっきマネージャーさんにヤニねこと同じ銘柄を買ってきてもらいました(笑)。以前、演技の練習をするためにタバコを買ったんですけど、銘柄がよくわからなくて、語感の可愛さで「わかば」を選んだんです。でも、喫煙する関係者の方に「わかばですか!」とめちゃくちゃツッコまれて。
――「わかば」はかなり渋い銘柄ですからね。
夏吉:そうですね(笑)。でも、そこからみなさんの「喫煙者あるある」が聞けたので、いい経験材料になりました。
稲田:昔は電車の中とか、普通に灰皿が置いてあったんですよね。なんだったら収録スタジオの中でも吸うことができました。僕は吸わないんですけど、喫煙所での会話とか、喫煙者同士の絆みたいなものはあるんだろうなと感じました。
――実際に「吸うお芝居」をやってみていかがでしたか?
夏吉:タバコを吸う音って、意外と鳴らないんですよね。ディレクションで「もうちょっと肺に入れている感を出せますか?」と言われたんですけど、吸わないから「肺に入れる感って何!?」と(笑)。感覚との戦いですし、一気に5本吸うシーンとかはフィクション要素もあるので、想像でやらせてもらいました。
稲田:5本なんて本当にやったら倒れちゃいますよ(笑)。
「これがないと生きていけないもの」
――ヤニねこにとってのタバコのように、おふたりにとって「これがないと生きていけない」「やめられない」というものはありますか?
夏吉:お酒ですね。家でも飲みますし、人に誘われて飲みに行くのも好きです。以前、ライブに向けてコンディションを整えるために2ヶ月禁酒しようと決めて、家にあるお酒を片付けようと思って……全部飲んじゃったんですよ。
稲田:発想がヤニねこと一緒だ……。
一同:(笑)
夏吉:初めて家で記憶をなくしました(笑)。でも家にあると、なにか理由をつけて飲んでしまうので、我慢するのは大変でしたね。
稲田:僕は年齢とともに脂っこいものを控えるようにしているんですけど……甘いものだけは無理ですね。コンビニスイーツの新作が出たら「声優の仕事は脳を使うから糖分が必要なんだ!」と言い訳して、ついつい買っちゃいます(笑)。
果たして最終回まで無事に放送されるのか!?
――中盤以降の展開や、気になっているキャラクターについて教えてください。
夏吉:第6話から登場する「ペンペンねこ」がお気に入りです。中盤からの登場ですが、ガッツリ爪痕を残すんですよね。詩人ぶっているくせに人間臭くて、人の弱さや皮肉が出ているいいキャラです。ヤニねこに振り回されては涙し、人の家に忍び込んで酒もおつまみも召し上がる変なところもありますが、それすら愛おしく思ってしまいます。
稲田:僕が注目しているのは1話限りのゲストキャラクターですね。第2話にはタバコの精霊みたいなのが出てくるんですけど、そのキャスティングがすごい。間宮くるみさんがこの現場に来てくれたことは快挙ですし、全力でお芝居されているんですよね。その逃げない姿勢は、僕も見習っていきたいなと強く思いました。
――最後に、今後の展開を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。
夏吉:今後も期待している以上のものを必ずお届けできると思います。原作ファンのみなさんは何の心配もなく毎週の放送を楽しんでいただけたらと。
オーディションを受けた時は「5分枠のアニメかな?」と勝手に思っていたんですが、フタを開けたら30分尺で(笑)。ご覧いただいた通り、綺麗な作画と音楽で、ヤバいことを30分やり続けるアニメです。「自分もダメな時があるけど、こいつらよりマシだな」と自己肯定できる作品になっていると思うので、ぜひ力を抜いて楽しんでいただけたらと思います。
稲田:作品としては本当に心配のない、素晴らしいクオリティを保っています。心配があるとすれば「放送が最後まで全うできるか」という1点のみです(笑)。
今後、回を重ねるごとに表現は過激になっていきますし、「これは流せないんじゃないか?」というネタがいっぱい控えています。だから、みなさん、最終回まで見られると思わないでください。「これが最後の『ヤニねこ』かもしれない」という思いで、1話1話を大事に受け止めてほしいです! もしこれが最終回まで無事に放送できたら、まだまだ日本も大らかだし、アニメーションの未来は明るいんだと僕は思います。ぜひ今後の放送も楽しみに待っていてください。
[文&撮影・MoA]






































