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アニメ『バンドリ!ゆめ∞みた』に平成女児がハマった理由

「このアニメ、なんか変?」平成女児の私が『バンドリ!ゆめ∞みた』にハマった理由を話したい

いきなりの自分語りで恐縮ですが、この記事を書いている私は、学生時代(注:遠い遠い昔……)女子だけのバンドをやっていたことがあります。といっても本気で音楽家を目指していたわけではなく、学校の文化祭に出るためにバンドを組み、練習して、みんなの前で演奏したくらいのものでしたが。

そんな私からすると、「バンドリ!」ってちょっとだけ懐かしく、けれどどこかで「自分の思い出よりもずっとドラマチックで素敵な物語なんだろうな」と感じていたコンテンツでした。

そして今回、縁あって「ゆめ∞みた」を紹介することになったわけですが、ポップで華やかなビジュアルを見て「これは元気いっぱいのわちゃわちゃ系かな? 癒されるといいな~」なんて思っていました。ところが 見てみると、どうもこの作品、これまでの「バンドリ!」というか、バンド物アニメとはちょっと違う。 有り体に言ってしまえば「変」なアニメなんです。

ストーリーのメインとなる5人組バンドのキャラクターと、彼女たちを演じるキャストは同じ名前です。5人はバーチャルで活動する一方、実際に楽器を演奏してライブも行うとか。さらに配信や動画投稿など、それぞれの活動も展開しているそうです。つまり、画面の中だけで完結するバンドではありません。公式いわく、「夢(バーチャル)と現実(リアル)を飛び越える運命共同体(バンド)」とのこと。なるほどですね……。

では、実際のところはどうなのか。彼女たちの物語を追うには、ちょうどいま放送中のTVアニメがうってつけです。そこで、バンド経験者でありつつも「バンドリ!」や本作についてはほぼミリしらと言っていい私が、TVアニメ「バンドリ! ゆめ∞みた」を視聴してみることになりました……!

 

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バンドリ! ゆめ∞みた
「ピャーーーーっ!!!」バンドとしてデビューするために突然集められたメンバーたち、それぞれの個性や能力には光るものがあるが、とてもバンド活動ができる状態ではない。果たして彼女たちは、バンドは、生き残っていけるのか!?「音が止んでも、あらがえ」作品名バンドリ!ゆめ∞みた放送形態TVアニメシリーズBanGDream!スケジュール2026年7月2日(木)~TOKYOMXほかキャスト仲町あられ宮永ののか峰月律藤都子千石ユノビオラ:本渡楓ベル:丸岡和佳奈ポポ:塚田悠衣スタッフ原作:ブシロード監督:梅津朋美副監督:森田紘吏シリーズ構成:後藤みどり脚本:後藤みどり 和場明子 灰渕ヨツジ 小川ひとみキャラクターデザイン:信澤収 もちぷよアニメーションキャラクターデザイン:茶之原拓也 八森優香美術監督:德重賢 德重心平美術設定:德重賢 植田渓史 德重心平色彩設計:渡邉まな撮影監督:渡辺啓介編集:日髙初美 梅津朋美音響監督:本山哲録音演出:谷村誠音楽プロデュース:PHYZ音楽制作:ブシロードミュージックアニメーションプロデューサー:保住昇汰アニメーション制作:ニチカライン(サンジゲン)製作:BanGDream!Project ブシロード TOKYOMX グッドスマイルカンパニー...

 

目次

アニメ「ゆめ∞みた」、思ったより物騒でした

2026年7月2日から放送中の「バンドリ! ゆめ∞みた」。全13話の本作は、この記事が公開される頃には最終回直前のはず。まずは極力ネタバレを避けつつ、ここまでの展開を大まかに振り返ってみましょう。

物語は、5人の少女たちが突然集められ、「バンドとしてデビューする」ことになるところから始まります。……と聞くと、「なるほど。ここからみんなで練習したり、おしゃべりしたり喧嘩したりしつつ、少しずつ絆を深めていく青春バンドアニメですね!」と思いますよね。私は思いました。

ところが、公式の紹介文からして「それぞれの個性や能力には光るものがあるが、とてもバンド活動ができる状態ではない」とある。……おや? 様子がおかしいな。

そして実際、その言葉どおり、最初から5人が仲良く肩を組んで音楽を始めるような展開にはなりません。たった一言が誰かを傷つけたり、過去の関係が再び動き出したり、メンバー同士の気持ちがすれ違ったり……。第5話あたりからは、元気なふりや平気なふりでは隠しきれないものが見え始め、第9話ではついに「解散」の文字まで飛び出します。


……あれ?

……私が想像していた「元気いっぱいのわちゃわちゃ系ガールズバンド」、どこ行った?

うっすらそう感じながらここまでの全話を視聴してみたのですが――いやいや、思ってたんと違った!!

いや、メインの5人組は元気いっぱいわちゃわちゃ系ガールズバンドではあるんですよ。あるんですけど、そこにとてつもない存在感の“悪役”(と言っていいと思います)が立ちはだかるんですね。その“邪魔されっぷり”が非常にエグい。

そりゃ私も学生時代は女子どうしでギスったり喧嘩したりはありましたけど、ここまでではなかった。ただ、本作はそのおかげ(?)で、キャラクターたちの心情や、それにともなう行動がかなり深いところまで描かれているんですよね。「そうか、こんな話だったのか……」と実に驚きました。だからこそ私は、本作に強く心を動かされてしまったんです。

ということで、続いては登場キャラクターを紹介していきたいと思います。ここでは、私が予告動画だけを見た状態での「ミリしら印象」と、「アニメ視聴後の印象」の変化も書いています。アニメ視聴後の印象については、12話までのネタバレにご注意ください。

 

私の第一印象、だいたい外れてました。「みゅーたいぷ」キャラクター紹介

みゅーたいぷ


ピャーーーーっ!!!
バンドとしてデビューするために突然集められたメンバーたち、
それぞれの個性や能力には光るものがあるが、とてもバンド活動ができる状態ではない。

果たして彼女たちは、
バンドは、生き残っていけるのか!?

「音が止んでも、あらがえ」



<公式サイトより引用>

 

仲町あられ(ボーカル)

神田白八馬アカデミー1年生。
漫画とアニメ、特に「マジるる」に目がなく、メロンパンアイスと辛いものにも弱いボーカル。
かつて「えれあ」の名でグループ配信をしていたが、悪意ある炎上をきっかけに活動を休止していた。
仲間との出会いや律との再会を経て、もう一度ステージに立つ勇気を取り戻しつつある。

<私のミリしら印象>
みゅーたいぷのバンド紹介文にある「ピャーーーーっ!!!」というセリフは彼女のものでしょうか? 見た目や予告編の印象どおり、元気なわちゃわちゃ感を一手に背負ってくれそうな予感。どう見ても悪い子ではなさそうなので、過去の炎上も彼女に責められるところはないのだろうなと思います。彼女が再び音楽に向き合う上で、メンバーがどう絡んでいくのかも楽しみです。

主人公ポジですし、歌に関してはなんとなく“天才タイプ”な気もしますが、どうでしょう。成長を見守りたい枠。

<アニメ視聴後の印象(ネタバレ注意)>


あられちゃん……(号泣)。

いや、最初から抱えるものが大きそうだなとは思ったんですよ。でも、思った以上に彼女の傷が深くて、そりゃ歌えなくなるよなと思いました。でも個人的にすごいなと思ったのは、それでも彼女は「全部私が悪いんだ」とも「誰かのせいだ」とも言わないんですよね。いや、ちょっとは言ってたかもしれないけど。でも、つらくても学校には行くし、友だちの話もちゃんと聞く。余談ですが、クラスメイトやマネージャーなどの大人たちがすごくいい人ばかりで、彼女にはそれを受け止められる素直さがあるところも素晴らしい。

彼女はバンドにとって、いや彼女を知るみんなにとっての太陽なのだと思います。一方で月のようなイメージのある律と仲直りしてからの“強さ”には、とくにしびれました。あと歌う姿がね、本当に輝いてるんです。

 

宮永ののか(ギター)

神田白八馬アカデミー2年生。

白いご飯とシチュー、ボードゲームが元気の源。幼い頃の“弾いてみた”動画でうさイーターちゃんとして注目を集め、現在も配信活動を続けるギター。

ふわふわ自由でマイペースだが、メンバーのことをよく見ており、トラブルがあれば得意の「お手当て」で解決に導く。

<私のミリしら印象>
まあ、なんてかわいらしいお嬢さんでしょうか! 色合いも含め、プロフィールからはとても柔らかい雰囲気が感じられますね。っていうか「お手当て」ってなんですか……?(ドキドキ)

「メンバーのことをよく見ており」とあるので、ほんわか系ながら頭の回転が早い子なのかなと予想しました。しっかり他人を気にかけられる人なのだとすれば、きっとすごく芯の強い女の子なんだと思います。バンド内で精神面が一番強いとかもあり得そう。

<アニメ視聴後の印象(ネタバレ注意)>


私のこともぎゅーしてちょうだい!(錯乱)……それは冗談として、比較的終盤のほうまで「よくわからないけどとにかく明るくて闇はなさそう。言ってることとやってることはトリッキーだけど、一周回って一番まともなのかも?」と思っていました。でもやっぱり思ってたんと違った!!

あられが太陽だとすればこの子はなに? 火山? バーサーカー? 解散騒動(後述します)のさなか、突如大爆発して「ののちゃんのやりたいようにやる!」って大の字になるシーンは、思わず手を叩いて喜んじゃいました。そう、やりたいことやったらいいんですよ、あなたの人生なんだから……。あと、ふわっとした印象なのに意外とゴリゴリのギター弾くところ、めちゃくちゃ好きです。

 

峰月 律(ギター)

神田白八馬アカデミー1年生。
あられの幼なじみで、「クレマチス」の名でフェアリィブゥケに所属していたギター。

真面目な優等生タイプだが、少し慌て者で、驚くほど大きな食べ物を持ち歩く一面も。ビオラへの恐怖からあられと距離を置いていたが、あられに手を引かれ、自分の意志で過去と決別。

学校も転校し、みゅーたいぷの正式メンバーとなる。

<私のミリしら印象>
おお、クールビューティー系! こういうタイプは女の子に爆モテするんですよ。私、女子高出身なので知ってます。ですが気になるのは「少し慌て者」というプロフィール。あ、大きな食べ物を持ち歩く設定は意味がわからないので、いったん見ないことにします。

なんだかつらい立場になりそうな雰囲気でやや心配。物静かなのに目が離せない、そんな感じの女の子という予感。ちなみに「クレマチス」の花言葉には「束縛」という意味もありますが、大丈夫かな……。

<アニメ視聴後の印象(ネタバレ注意)>


もしかしたら、12話までを視聴して一番印象が変わって好きになったのが律かもしれません。彼女は後半近くまでフェアリィブゥケでビオラに詰められてるかわいそうポジションで、「いやちゃんと言いたいこと言わないと!」とか思ってたんです。だけど、悪意のある強い人を前にして足がすくむ感じ、本当によくわかります。

だからこそ、5話であられがフェアリィブゥケのステージから律を連れて逃げたとき、自分も救われたような気持ちになりました。そしてこの2人、あられがプリンセスなら律が王子さまというポジションです(実際に王子さま系って言われてましたよね?)。そして「今度こそ自分があられを守る」と決めた律が、7話のラストで驚くあられに見せた照れくさそうな笑顔。びっくりするほど刺さってしまってちょっと泣きました。いやもう君こそが王子、いや夜空を明るく照らすお月さまだよ……。

 

藤 都子(キーボード)

神田白八馬アカデミー2年生。

ドーナツと寿司、そしてあられと同じく「マジるる」のアニメに親しむキーボード。漫画家「富士見夜子」として週刊連載を抱え、締め切りと戦いながらバンド活動にも向き合っている。

物静かで控えめだが、秘かな情熱の持ち主。相棒のまるくんとともに混沌とした世の中を生き抜くために必死に活動中。

<私のミリしら印象>
そう、「締め切り」とは戦いなんですよ……! 異なる職業ではありますが、同じクリエイターとして私は彼女を応援すると決めました。あとファッションも含め、見た目の第一印象はこの方が一番好みです。もしかしてみんなのお姉さんポジなのかな? と思ったら、年齢的にはあまり変わらないんですね。

「物静かで控えめだが秘かな情熱」という点も見逃せません。おしとやかで仕事に真面目、大変素晴らしい。褒めるところしかないけど欠点はあるのでしょうか?

<アニメ視聴後の印象(ネタバレ注意)>


アニメを見始めて比較的すぐ、「あれ? 予想と違う感じかも……」と思ったんですが、実際はかなりの“おもしれー女”でした。締め切りを前倒しで納品して、「2日前納品じゃゴルァ!」って言うところ最高です。私もよくやります。

とはいえ、物語後半でみゅーたいぷをグラつかせてしまう原因のひとつは彼女なんですよね(もちろん一番悪いのはビオラです!!)。都子のビオラに対する崇拝は、そのまま「恋」と呼べるものだったのだと思います。でも、ビオラが彼女に向ける感情は恋ではないとわかるからこそ、ほんとにヤキモキさせられました。

12話の長台詞はほんのり狂気を漂わせながらも圧巻でした。自分を許して受け入れることが、本当の意味での成長なのだと思います。大人でもなかなかできないことです。

千石ユノ(DJ&マニピュレーター)

ホワイトチョコとエナジードリンクが定番のお供。
人気作曲家として多くの依頼を抱える、クールなDJ&Mp.。省エネで辛辣、バンド活動には仕事として割り切った姿勢を見せているが、音楽への妥協はない。
あられの歌や律の決断を正面から認め、面倒そうにしながら仲間を支える、みゅーたいぷの冷静な屋台骨。

<私のミリしら印象>
バンドとしては非常に今時らしい、DJとマニピを担当。今度こそお姉さんポジでしょうか、見た目も含めてとてもかっこいいですね。私服はかなりギャップがありますが、私生活までかっこいい系じゃないところがむしろ推せます。

プロフィールを見るに、すでにプロとして仕事をしているしっかりした大人のようなので、きっと彼女がいないとバンドは成り立たないんだろうな……と思いました。

あと、声がちょっと低めなところもステキです。女子が憧れるタイプの女の子、という感じ。

<アニメ視聴後の印象(ネタバレ注意)>


大人になろうがプロになろうが、悩みなんて無くならないし考えなければいけないことは増えるものです。ユノはもともと人と群れることが好きではない(実際のところそういうわけでもないのでしょうが)こともあり、みゅーたいぷの中で誰かに“頼る”ことができなかったのかなと。口には出さないけど、彼女の孤独は相当深いものだったようにも感じます。

彼女はきちんと周りを見られる優しい人だからこそ、1人でそっと離れようとしたんだと思いました。誰かと繋がることも喧嘩することも広い意味では同じで、相手の懐に踏み込む胆力が必要です。彼女がその力を手に入れたら、ただでさえかっこいい女の子なのだから、さらに無敵になれるような気がしています。

 

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