
恋愛、サスペンス、本作はいろいろな引き出しがある作品――『ホタルの嫁入り』桐ヶ谷紗都子役・Lynnさん&後藤進平役・内山昂輝さんインタビュー|狂愛ストーリーにちなんでお二人が考える“愛”とは?
累計発行部数450万部を突破し、「電子コミック大賞2024」大賞に輝いた小学館のコミックアプリ「マンガワン」で大人気連載中の漫画『ホタルの嫁入り』。愛が重すぎる殺し屋×余命わずかな令嬢の狂愛ストーリーが描かれていきます。
そんな本作のTVアニメが、全国フジテレビ系“ノイタミナ”にて2026年10月9日(金)より毎週金曜23時30分放送予定。
アニメ放送に先駆けて、アニメイトタイムズではメインキャストを務める桐ヶ谷紗都子役・Lynnさん&後藤進平役・内山昂輝さんにインタビューを実施しました。アフレコでのエピソードのほか、物語が描かれていく中で見せるキャラクターのさまざまな心情についてや、狂愛ストーリーにちなんだ「愛」というテーマについてなど、さまざまな話題を伺いました。
『ホタルの嫁入り』はいろいろな引き出しがある作品
──改めてではありますが、『ホタルの嫁入り』という人気作に出られることになったお気持ちを教えてください。
桐ヶ谷紗都子役・Lynnさん(以下、Lynn):プレッシャーを感じています(笑)。
後藤進平役・内山昂輝さん(以下、内山):そうですね(笑いながら頷く)。
Lynn:きっと本当に多くの方に楽しまれて読まれている作品で、皆さんの中にも、理想の紗都子像、理想の進平像みたいなのがあると思うので、それをアニメーションでひとつの形にするっていうのは、結構難しいというか、チャレンジングなことなのではないかなと思います。なので、できるだけ皆様の理想に近しい紗都子を演じたいなと思っております。
内山:たくさんのファンの方がいらっしゃるので、原作ファンの方々の期待を裏切らないようなアニメ化になればいいなと思っています。
いろんな反応があるのは当然ですし、やるしかないなと思っています。
──『ホタルの嫁入り』は、ちょっとゾッとさせられたり、すごく心に訴えかけてくるような心情描写が多いなと、私自身すごく感じたんですけれども、お二人が橘オレコ先生の漫画を読まれたとき、どのような作風だと感じられましたか?
Lynn:すごく繊細なタッチで綺麗で、目の描き方に色気があるというか、目に力があるなというのは感じました。
特に進平の目に光が入っていない感じや逆に感情が動いたんだなというときには光が入っていたりとか、そういう描き方がすごく素敵だなと思って、私はその作画にまずすごく惹かれましたね。
内山:僕も絵は印象的です。
人間のドロドロとした感情も描いていますが、絵のタッチはとても綺麗で繊細です。進平に注目すると、表情がコロコロ変わるし、怖さも感じさせる。反面、にこやかな表情や、丸っこいデザインになって、つぶらな目のタッチになるときもあるんです。そのキャラがガラッと変わる感じも含めて、いろいろな引き出しがあるなと漫画を読んでいて思いました。
──進平でいうと底が見えない感じがちょっと怖いなと思ったりしたのですが、お二人がこのキャラクターを演じられる上で、どういうふうに心情を読み解いたり、どういうふうにキャラクターを演じようと思われたのかもお伺いできればと思います。
Lynn:紗都子は、自分の余命が長くないということも理解して、「家のために、お父様のために何ができるか」というのを小さい頃から考えていたので、すごく覚悟が決まっているというか、肝の据わった女性でブレない強さみたいなのがある方だなと思います。
それで攫われたりとか、殺し屋の進平と一緒に過ごすことになって、状況はとんでもないですが、どういう状況においても、それを打開していく力がある。そういうカッコ良さみたいなものもあるなと思ったので、基本的にはまず「家に帰る。お父様のために」という、そこの軸はぶれずに演じていきたいなというふうに思っています。
内山:進平はいろいろな要素が表現として必要になってくるなと思っています。まず目につくのは、狂気的な部分。怖さを感じさせる恐ろしいキャラクターだなと思わせるシーンも多かったですし、何を考えているか分からないミステリアスな部分も残しておきたいなと思いました。
そこからまたガラッと変わって、可愛らしい、幼い、ちょっとピュアなところや表情を見せるシーンもありますので、そういうバリエーションを豊かに、それぞれのシーンを魅力的に表現してあげられたら、原作で描かれているような進平像に近づいていくのかなと。
──お二人それぞれのお芝居の印象もお伺いできればと思います。
Lynn:進平は、本当にまっすぐだったり、狂気的だったり、可愛らしかったり。いろんな面があって。やっぱりすごく非現実的な存在ですが、内山さんのお声が入ることによって、実際にこういう人がいるかもしれないと感じさせるような、キャラクターがよりリアルに感じられると思います。
特に私は進平が「好きだよ」とか「そばにいるよ」とかという言葉をまっすぐぶつけてくれるところが、スンと自分の心にも入ってくるような感じがあって、演じていて掛け合いしていてもすごく楽しいなと思いました。
内山:『ホタルの嫁入り』のアフレコをしている中で感じるのが、出会いから、二人の関係性が、だんだん変化していく中で、進平と紗都子の、ある種の主導権争いみたいなところが見どころになっていくと思うんです。
その紗都子の芯の強さを、Lynnさんがお声で体現されています。声もそうですが、表現的にもまっすぐ直球で投げてこられる。良家のご令嬢で品の良さも感じさせながら、泥臭い強さも持っている紗都子のキャラクター性が本当に見事に声で伝わってくるなと。
Lynn:ふふふ(笑)。
──先ほどアフレコのお話もありましたが、作品が狂愛ストーリーで少しサスペンスめいているので、現場はどういう雰囲気なんだろうと気になりました。
内山:良い雰囲気ですよ。
Lynn:ですね(笑)。
──空き時間ではどういうお話をされるんですか?
内山:最近のアフレコでは、紫を中心に女性キャラの回が進んでいたので、「怖いね」みたいな話をしてました(笑)。
Lynn:そうですね(笑)。今のところ女性が多いので。内山さんとは、だいたい体のどこかが痛い話をします(笑)。
内山:いやいやいや(笑)。
──(笑)。すごく素敵なお召し物です。浴衣は着られますか?
内山:なかなかないです。
Lynn:お仕事でだけですね。それがね、この時代の人たちは毎日ね。
内山:参考になりますね。
Lynn:アフレコもこれでやったほうが……。
内山:お腹締め付けられたら喋りにくいから、ちょっと変わってくるかもしれないなぁ。
Lynn:発声が変わるかも(笑)。だってこれで剣を振り回すわけでしょ。
内山:そう考えると、すごいですよね。
でも、アフレコは本当に良い雰囲気で進んでると思います。
Lynn:亀井隆広監督もすごく朗らかな方で休憩の時も「良かったです」と、わざわざ言いに来てくださったりとか。
監督自ら「ここはこういうふうにやりたいんで」とディレクションに来てくださることもあったりするので、みんなが目指すものが明確で分かりやすくて、そういう意味でも良い空気感かなと。
──もし橘オレコ先生とお会いされていたら、その際のエピソードもお聞かせください。
Lynn:アニメでも最初、紗都子の手紙から始まるじゃないですか。実は私は漫画の最終話をあえて読んでいないんです。
その手紙がどういうときに書かれて、紗都子がどうこうっていうのを知らずにやっていきたかったので、未だに読んでいなくて、それを先生に「本当に申し訳ないんですけど、最後、読んでないんです」っていうことをお伝えさせていただいたら、「お芝居、楽しみにしてます!」と言っていただきました。
内山:橘先生とお話ししたときは、キャラクターのことを硬く説明されるというよりは、アニメーションがどんなふうに完成するのか楽しみにされていると、フレンドリーにお話ししてくださいました。
本当にその期待に応えたいなと思っています。





































