
デビュー間もないMETANICKから歌手活動20周年の中川翔子、綾野ましろ、halcaがアニソンへの“好き”でつながる「animate Theater LIVE 2026 ~summer~」DAY2レポート
アニメやライブ、イベントとの新たな出会いのきっかけを生み出すことをコンセプトに掲げる「AOM(animate opportunity meeting)」主催のライブイベント「animate Theater LIVE」。その夏公演【AOM presents「animate Theater LIVE 2026 ~summer~」】が、8月29日・30日の2日間にわたり、東京・アニメイト池袋本店B2Fのアニメイトシアターで開催された。
2日目となる8月30日(日)には、METANICK、綾野ましろ、halca、中川翔子が出演。また、Ray(Gt.)、久遠あきと(Ba.)、Akht.(Dr.)、Y.O.U.(マニピュレーター)による「animate Theaterバンド」が、アーティストそれぞれのステージを支えた。
デビュー間もない新鋭から歌手活動20周年を迎えたアニソンシンガーまで、キャリアも音楽性も異なる4組が、それぞれの“好き”を音楽に乗せて届けたDAY2。その模様をレポートする。
ポップとヘヴィネスを武器に、METANICKがDAY2の幕を開ける
DAY2の先陣を切ったのは、新進気鋭の共感系メタルアニソンユニット・METANICK。Screaming Vocal・maki the nitewalkerのゲストシャウトを合図に、TVアニメ『乙女怪獣キャラメリゼ』OPテーマ「乙女怪獣(TV Size ver.)」から勢いよく幕を開けた。赤いペンライトが灯るなか、Main Vocal・AKARIのキュートな歌声とGuest Scream Vocal・maki the nitewalkerのラウドなボーカルと重たいギターサウンドがぶつかり合う。
続く「Spree in the Blood」でさらに攻め込むと、二人は改めて自己紹介。今年5月27日に「わたしのリアル」でデビューしたばかりであることを伝え「私のボーカルと、デスボイス、激しいサウンドが魅力のメタルユニットです」とAKARIが説明した。
この日の出演者のなかで唯一の男性ボーカルであるmaki the nitewalkerは「僕らなりの特色は、ポップな感じとヘヴィな感じ、その両方」と話す。AKARIのかわいらしい声とmaki the nitewalkerのスクリームだが、並べて聴けば驚くほど相性がいい。「皆さんの“アニメが好き”という気持ちや、楽しみたい気持ちに寄り添う曲を作っていきたい」と語る姿も印象的。音楽や聴き手への敬意を欠かさない、その実直な姿勢にもまた、ハードコアの精神性を感じさせる。
アニメイトおよび今回の会場でもある池袋本店が好きで、この日も漫画を3冊購入したというAKARIは「デビューしたばかりの新人ですが、偉大なアニソンシンガーの先輩と同じステージに立てていることが嬉しいです」とにっこり。現在放送中のTVアニメ『乙女怪獣キャラメリゼ』のOPテーマを担当していることにも触れ、作品とともに楽曲を楽しんでほしいと呼びかける。ふたりの誠実な姿勢が、MCからも伝わってきた。
ここからは1st Digital E.P.『乙女怪獣 E.P.』収録曲を連続で。「DO!」「MAIDEN」「わたしのリアル」と、ポップとヘヴィネスの振り幅を生かした楽曲を畳みかける。
怒りや鬱屈までスクリームに変えて吐き出しながら、フロアをさらに熱くしてみせ、最後はフルサイズの「乙女怪獣」を披露。maki the nitewalkerは客席に親指を立て、ときにAKARIを盛り立てながらステージを駆け抜ける。
楽曲終了と同時に背後へMETANICKのロゴが浮かび上がる鮮やかな締め。デビューからまだ数カ月、新しいアニソンのあり方を提示するようなステージとなった。
綾野ましろ、バンドサウンドとともに届けたアニソンへの思い
続いては北海道洞爺湖町出身のアニソンロックシンガー・綾野ましろ。animate Theaterバンドを引き連れ「starry」でステージへ現れると、白や青のペンライトが揺れる。
TVアニメ『グランクレスト戦記』のオープニングテーマとして2018年に発表された一曲を、張りのある高音で響かせていった。さらに、彼女が初めて買ったCDでもある玉置成実「Believe」をカバー。ギターやベースも前に出て、animate Theaterバンドの演奏そのものを見せるような構成で熱を上げていく。
「初めてanimate Theater LIVEに出させていただきます」と挨拶した綾野。「(地元の)北海道と比べると、やっぱりまだ夏だなって」と笑い「みんなと会いたいなと思って来ました」と力強く伝えた。
続いては「自分が幼い頃から本を買ったり、アニメを見たりして追いかけていた作品」の主題歌を任された、大切な曲としてバラード「Lotus Pain」へ。TVアニメ『D.Gray-man HALLOW』のエンディングテーマである。自身が作詞にも参加した楽曲を、強さと痛みの双方を抱えながら歌う姿は、雪の中で咲く一輪の花のような、孤高の美しさがあった。
『Re:CREATORS』のEDテーマ「NEWLOOK」では、夏らしい開放的な雰囲気に。〈羽広げて〉の歌詞に合わせて大きく腕を広げる。客席にもジャンプが起こり、ライブが進むほどに一体感が増していく。
MCではバンドメンバーを一人ずつ紹介。「『Lotus Pain』はバラードだけど、ハードバラードだから演奏が大変だったと思う」と、バンドメンバーを気遣いつつ「久しぶりにこうしてバンドスタイルでやらせてもらっているので、すごく楽しい」と笑顔を見せた。
12月27日に「HO'OKIPA SQUARE 六本木」で開催するFC限定アコースティックライブについても告知し、今回とは異なる、息遣いまで感じられるようなステージにしたいと話す。水を口にする姿をじっと眺める観客に向かって「最近“お水おいしい?”って文化、なくなったの?」と返す場面も。短いやりとりのなかにも会場の近さが表れていた。
「またアニメイトのライブに呼んでもらえるように、私も頑張る!」と気合いを入れつつ、デビューシングル「ideal white」と「vanilla sky」を熱唱。「ideal white」の〈白く 白く 真白な未来が〉という言葉を歌う姿には、“ましろ”という自身の名まで重なって見える。
最後は笑顔で自分を指差したり、頬に指を添えたりしながら、バンドとともに勢いよく完走。「こんな熱い気持ちで歌えたのも、バンドメンバーと皆さんのおかげ。これからも進化し続ける綾野ましろでいたい」と感謝を伝えた。




































