
アニメ『テムパル~アイテムの力~』グリード役・橘龍丸さん×ユラ役・瀬戸麻沙美さん×ジシュカ役・杉山里穂さんインタビュー|人間としてはクズな主人公を憎み切れない理由とは?
「ピッコマAWARD 2023」などの受賞歴がある人気ウェブトゥーン作品『テムパル~アイテムの力~』がTVアニメ化。2026年10月2日(金)よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送されます。
本作の舞台は、ゲーム内で得た富や名声が現実にも影響を及ぼすVRゲーム<SATISFY>。レジェンダリー・アイテムを入手した主人公のグリードは、伝説の鍛冶職人〈ファグマの末裔〉へと転職して、アイテム制作の力を武器に成り上がっていきます。持たざる者が伝説を作る、成り上がりファンタジーの幕があがるーー!
アニメイトタイムズでは、グリード役の橘 龍丸さん・ユラ役の瀬戸麻沙美さん・ジシュカ役の杉山里穂さんインタビュー。作品の見どころや、クズなのに憎めない主人公の魅力についてお話を聞きました。
グリードはすぐにクズな部分を出してきて裏切ってくる(笑)
ーーアニメ公式サイトでもおっしゃられていますが、橘さんはもともと原作のファンだったそうですね。
グリード役・橘 龍丸さん(以下、橘):はい! イラストが好みだったので、気になって読み始めたんです。最初は「主人公が鍛冶職人?」「本当に強くなる要素があるのか?」と疑問だったのですが、アイテムに頼りながらのバトルというのが斬新で、気が付いたら夢中になって読んでいました。
ーー原作を読んでいただけに、出演が決まったときの喜びもひとしおだった。
橘:大きかったですね。アニメ化されるなら、絶対に出演したいと思っていました。ただ、そういう気持ちがあるときって、逆に役が決まらないことのほうが多くて。
ジシュカ役・杉山里穂さん(以下、杉山):分かります。作品のことも知っているし、気合も入れているはずなのに、オーディションで手ごたえがないということが私もあって……。あれ、どういう現象なんですかね?
橘:それでもオーディションがあるからには受けない理由はないと思って。どうしても作品に関わりたかったので、実は他のキャラクターもテープオーディションで出していたのですが、結果的にグリード役に決まって嬉しかったです。
ーー瀬戸さん、杉山さんは原作を読んだときどんな印象を持ちましたか?
ユラ役・瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):私はこの作品に関わるとなってから原作に触れたのですが、主人公のグリードが「大丈夫かな?」と心配になるくらいのキャラクターで……。
橘:人間としては、わりとクズだからね(笑)。
瀬戸:でも、時折いい顔をするんですよ。それで「あ、信じてもいいのかな」と思うのですが、すぐにクズな部分を出してきて裏切ってくる(笑)。
杉山:笑い方も主人公らしくないですよね(笑)。
橘:「ひゃっひゃっひゃ」みたいな。
瀬戸:そんなキャラクターなのですが、家族の存在も相まって、なぜかだんだんと引き込まれていっちゃって。それが悔しいという感覚になる、不思議な主人公です。
杉山:私もオーディションのタイミングで原作に触れたのですが、ボリュームがあって、登場人物も多いのが印象的で。「どこまでアニメで表現されるのかな?」とも思いましたが、毎話信じられないほどの熱量で展開していくシナリオ構成になっていたので、ワクワクしました。あと、個人的には頼りがいのあるお姉さんキャラクターを演じられるのが嬉しくて!
ーーそうなんですね!
杉山:はい! ふだんはお姉さんだけど酔っ払ってちょっと様子がおかしい子とか、ちょっと抜けているキャラクターのほうが多かったので、こんなにキリっとしてカッコいいジシュカを演じられて、感無量です!
ユラは「丁寧に喋っていても、語尾がちょっと人を馬鹿にしているのがうっすら滲む感じ」
ーー改めて、演じるキャラクターの紹介をお願いします。
橘:グリードは金に目がないし、他人に迷惑をかけても自分が得するならいいくらいの考えでいるようなキャラです。そんな彼も物語が進むなかで、人間として徐々に成長していくんですよね。でも、根っこのクズなところは残っていて(笑)。僕としてはクズだけども、どこか憎めないのがグリードの魅力だと感じています。演じるうえでも、クズだけど憎めないところの塩梅を自分なりに考えていました。ただ、僕が原作を知っていることもあって、第一話ではやりすぎてしまって。
ーーやりすぎた!
橘:はい。遊びのある役だというのを分かったうえで最初から演じてしまったこともあり、音響監督の岩浪さんから「その顔を出してもいいんだけども、第一話ではまだはやい」と言われました。そこからは物語の進み具合にしっかりと合わせて、自由度を上げていくようにしました。
瀬戸:ユラは<SATISFY>のゲーム内でも、現実の世界でも地位と名声を得た女性です。謙遜せず、自信がみなぎっているところがあるので、私としては「ただきれいで強い」ではなく、「丁寧に喋っていても、語尾がちょっと人を馬鹿にしているのがうっすら滲む感じ」を入れたいと思っていました。
ーー実際に入れてみてどうでしたか?
瀬戸:その点に関しては特にディレクションがなかったので、「よし、この方向で大丈夫なんだ。このままいこう」と思って楽しく演じました。
橘:今後、物語のなかでグリードとユラが現実の世界で会うタイミングがあるのですが、そのときのグリードに対するユラの余裕の見せつけ方はすごかったです。
瀬戸:心を寄せないようにと意識しながら演じていました。それこそ、丁寧だけど、ちょっとバカにしているのが滲んじゃう感じというか。
橘:手玉に取っている感がすごくありました! 映像がいい感じに仕上がっていると思うので、オンエアされるのが楽しみです。
杉山:ジシュカさんはゲーム内の弓矢ランク1位、総合ランクも上位という実力者です。ツェダカギルドのギルドマスターで名声もあり、仲間たちからの信頼もすさまじい、本当に頼れる姉御的なキャラクターですね。ギルドメンバーにはムキムキの男性や、ちょっと影のあるイケメンもいますが、彼らを先頭に立って率いていくことになるので、演じるにあたっては、個性的な男たちに負けないぐらいの圧や熱さ、そしてリーダー的な冷静さも意識していました。
ーー現場ではどんなディレクションがありましたか?
杉山:これまでの人生で人に指示を出したことがあまりなかったので、塩梅がよく分かっておらず……。命令を出すようなセリフでは「もっと怒号でいいよ、開放しちゃいましょう」というディレクションがありました。そこからは、「命令を聞け!」という感じで、響き渡るような全力の声をイメージして演じるようにしたんです。一方で、彼女はかわいらしい一面もちょっぴりあるので、そのギャップも引き立てばいいなと思いながらお芝居をしました。
































