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- まりも
- ゾロとONE PIECEを偏愛するフリーライター。アニメ、推し活、恋愛、結婚、睡眠など、幅広く執筆しています。

海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島での心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、まもなく連載30周年を迎える現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
10月12日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1195話“弱点”では、ゾロが覇王色をマスター! 続いてサンジの覇王色も開花するかは、“弱点”を克服できるかどうかにかかっているようです。さらに、ある重要人物がエルバフに住んでいたことも判明します。本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1195話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方など、ジャンプ未読の方はご注意ください。
冒頭では、ソマーズを練習台に試行錯誤していたゾロが“己”の極意を理解し、ついに覇王色をモノにします。「掴んだ…!!!」と笑みを浮かべる表情に「かっこよすぎる」「これまでのゾロの全シーンの中で一番いい表情かも」「自信満々なの最高だ」「これは地獄の王」とSNSも盛り上がりを見せました。
不死が強みだったソマーズも、覇王色をまとったゾロの前では無力。「ドゴォン!!」と雷が落ちたかのような衝撃を放つゾロの覇王色攻撃でやられてしまったようです。先述のニヤッと笑顔に次いで、燃えるような鋭い覇王の眼光も描かれ、ゾロらしいかっこよさが全開のオープニングとなりました。
まさに虎の威を借る狐であったソマーズのような卑怯な敵を一撃で倒すのもスッキリしますが、せっかく覇王色を使いこなせるようになったということで、同格かそれ以上の強者との覇王色を使ったバトルが描かれるのも楽しみですね。
ゾロが覇王色をマスターしたということは、続いて覇王色の開花に期待がかかるのはルフィの両翼のもう一人であるサンジです。
サンジも覇王色の素質は持っていますが、問題は彼の「自虐」という弱点。ゾロも覇王色をまとうためには“己”の確立がカギとなりましたが、サンジは以前から、ゾロ以上に己より人のために動くことが多い人物です。
回想シーンからもわかるように、思い返せばバラティエでは「死ぬくらいのことしねェとクソジジイに恩返しできねェんだよ!!!」と言ってルフィに「死ぬことは恩返しじゃねェぞ!!」と叱られたり、スリラーバークではルフィと仲間の命を守ろうとしたゾロの前に出て「ここで“死に花”咲かせてやらァ…!!!」と率先して死のうとしたり、ホールケーキアイランドでは自分の気持ちに嘘をついて仲間の元を離れて「おれ一人が犠牲になれば丸く収まると思ってた…!!」とこぼしたり。本人も無意識のうちに、自己犠牲的な面が出てしまうのです。
確かに、心優しさゆえとはいえ、サンジの行きすぎた自己犠牲は“自分を痛めつけている”という文脈での自虐と変わりません。これでは覇王色に必要な“弱者が立っていられぬほどの己”には程遠いかもしれませんね。サンジの自己犠牲もいとわない優しさは魅力でもあり、危うさでもある。ギャバンもここを懸念したのでしょう。
これを打開するカギとなりうるのが、サンジがカマバッカでイワンコフから受けた教えのようです。同じように自己犠牲的な部分があったくまをよく知るイワンコフの手ほどきは効果がありそう。これからサンジがどんな奇跡を起こすのか、今後の展開が楽しみです。
一方、フクロウの図書館では、誰かからの“手紙”と何かの“道具”が入った大きな箱を開けるようビブロに促されるロビンたち。何百年も前、ビブロの祖父の代から受け継がれているものだそうですが、それをまさに今開ける必要があるというのです。
そして今回、ビブロは衝撃的な内容を語ります。「遥か昔…この島には「リリィ」という“人間族”の女性が住んでた」と。
リリィとは、アラバスタ王国を治めたネフェルタリ・D・リリィのことを指しているのでしょう。世界の創造主とされる最初の20人に名を連ねた彼女ですが、マリージョアに住んで天竜人になることを拒み、一方でアラバスタに戻ることもなく、消息を絶ったとされていました。
イムによれば、リリィは“ミス”を犯し、“歴史の本文(ポーネグリフ)”を世界に散りばめた張本人だそうですが、じつは彼女は“Dの一族”。もともとイムら連合軍に迎合して天竜人になるつもりはなく、決死の覚悟で計画的に“歴史の本文(ポーネグリフ)”を遺し、祖国に追手が来るのを避けるためにエルバフへ亡命した……なんて足取りも考えられそうです。あえてエルバフに渡ったのは、巨人族説が濃厚なジョイボーイとの関係性があってのことかもしれません。
ビブロが知る情報と、リリィ自身が残したという手紙と道具から、空白の100年の闇に消えた謎の一つであった彼女の姿が少しずつ紐解かれていく予感です。
衝撃的な事実に、SNSでは読者の感想や予想が続々。「エルバフの壁画と神典(ハーレイ)はリリィを奪いにきたイムとジョイボーイの戦いを描いているのか?」「リリィ失踪の謎には大槌戦団(ガレイラ)とも関わりがありそう」「今ここにリリィの手紙があるって知ったらイムは怒り狂いそう…」「ロビンはリリィの名前を知ってたっぽい反応。ポーネグリフで見たことあるのかも」など、さまざまなコメントが集まっています。
また、第1195話は、シュリ姫とブルックのやりとりも見どころ。ブルックの声はしっかり届いているけれど、それを跳ね除けて“軍子”でいるしかないシュリの葛藤が伝わってきて、こちらまで胸が苦しくなるようでした。イムとの契約の証である腕のタトゥーがズキズキと疼く様子からも、抗えない支配の強さを感じます。
このシーンもまた、「シュリが軍子と名乗るところで泣いた」「シュリと名乗りたいけど、イムとの契約がそうさせてくれないんだね……」「ブルックを巻き込みたくないのかな」「心を解放してやってほしい」「もし契約が切れたら死んでしまうとしても、ブルックのヨミヨミの能力やチョッパーの医術があればどうにかなると信じたい」と読者の感想が多く寄せられました。
「生きたい……!!」とイムに懇願したシュリの真意が語られ、心からブルックとの再会を喜べる日はやってくるのでしょうか。この後ブルックがどう動くのかに注目です。
[文/まりも]