声優
今回も伝説続出!井上喜久子の「昼カラ♪夕カラ♪パート4」開催!

井上喜久子が観客のリクエスト曲を次々に歌いまくる人気イベント「昼カラ♪夕カラ♪」は今回も伝説続出! 「昼カラ♪夕カラ♪パート4(五月病なんて吹き飛ばそう!キラッ☆)」開催![カラオケパセラ銀座店]

 観客がリクエスト曲を紙に書いて箱に入れ、お姉ちゃんこと井上喜久子さんがステージ上で箱から引いた曲をその場でカラオケで歌うという展開から、毎回ハプニングが起こるべくして起こり、大人気となっているイベント「昼カラ♪夕カラ♪」。観客にとっては自分がリクエストした曲をお姉ちゃんが歌ってくれることが最大の喜びだが、普段のお姉ちゃんならまず歌うことはないだろう曲が聴けたり、うろ覚えの曲をその場で作曲しながら歌うといったお姉ちゃんならではの歌芸がたっぷり楽しめるのも魅力だ。

 5月2日に開催された第4弾となる今回も、「もってっけー」しか合っていない「射手座☆午後九時Don't be late」(マクロスF)、観客に歌わせて自分は振り付けに専念する「檄!帝~最終章~」(サクラ大戦)など、数々の伝説を生み出した。お姉ちゃんがよく知らない曲でボロボロな歌唱になり、ショックのあまりステージの片隅で後ろを向いて立ち尽くしてしまうといった、明らかに失敗というような結果になっても面白い、むしろ観客が大いに盛り上がるというのが、声優・井上喜久子の稀有な才能と言えるだろう。

 コスプレもお約束で、今回は吉井玲役で出演したアニメ『バカとテストと召喚獣』から文月学園制服に挑戦。絶対領域も眩しく着こなしたが、そもそも吉井玲は主人公・吉井明久の姉であり、学生ではないのに、自分が制服を着たいからコスプレしてしまうというのも実にお姉ちゃんらしかった。


●思わずハルヒダンスも踊ってしまう「ハレ晴レユカイ」

 「いつの間にか4回もやらせていただいて、こんなお姉ちゃんがカラオケを楽しく歌うだけのイベントでいいのだろうかと思いつつ」と、冒頭のMCでお姉ちゃんがこの企画に対する不安を口にするのも恒例となっている「昼カラ♪夕カラ♪」。お姉ちゃん自身が選んだ曲と、観客からのリクエスト曲を交互に歌っていくという構成で、たとえリクエスト曲でどんな結果になってもその後の曲で挽回できるように工夫されている。

 昼の部の1曲目はお姉ちゃんが選んだ曲で、岡本真夜の「TOMORROW」。「いま話題の岡本真夜さんの曲で」とお姉ちゃんが紹介したため会場はいきなり大爆笑となったが、時事ネタを目聡く取り入れる感覚はさすがトークの達人。続いていよいよリクエストに応える番となり、箱から紙を引いてはそこに書かれた3曲までのリクエストの中からお姉ちゃんが歌えそうな曲を選んでいく。

 なるべく多くのリクエストに応えようと、2枚引かれた中から選ばれたのは、「ひみつのアッコちゃん」と「ハレ晴レユカイ」。「ハレ晴レユカイ」では「身体に染み込んでますから」と歌いながらハルヒダンスも披露し、大喝采を浴びていた。

 リクエストには『けいおん!!』主題歌など最新アニメソングや人気声優の曲も多いが、お姉ちゃんは可能な限り避ける傾向にあり、逆に昭和の懐メロや演歌系は大好物といった感じ。話題曲の「また君に恋してる」のリクエストも、普段から“ひとりカラオケ”で練習している成果で情感たっぷりに歌い上げていた。

 前半最後の曲としてお姉ちゃんが用意した、竹内まりやの「心はいつでも17才(seventeen)」は、以前同カラオケイベントでリクエストされたものの、その時は歌われなかったいわく付きの曲。その後密かに練習を重ね、今回満を持して披露となったが、実はこの曲の歌詞にその秘密がある。心はいつでも17才だが、本当は●才という衝撃の告白が一番最後にある曲で、まさに歌うなら今しかないといった感じで歌い上げ、歌い終えるなりそそくさと袖に引っ込む演出で会場を爆笑させた。


●『バカテス』制服コスプレで大盛り上がり!

 着替えタイムが終わって後半開始。まず『バカとテストと召喚獣』主題歌「Perfect-area complete!」が流れ、歌いながら袖から出てきたお姉ちゃんは、文月学園制服のコスプレをしていた。当然会場は爆笑&絶対領域の眩しさにも大興奮で、「すいませんね、弟の学校の制服で。常に何かがちょっと変」と照れるお姉ちゃんを拍手喝采で盛り上げた。

 続くリクエスト曲では、松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」を「きっこはまだ17だから」と替え歌にして歌い、さらに椎名林檎の「本能」、『夢のクレヨン王国』主題歌「ン・パカ・マーチ」と続け、リクエストならではの激しいギャップを味わわせる。「大変な時もあるっていうことをこのイベントで知って、それでも乗り越えていくっていうところをみなさんに観ていただけたらうれしいなって思います」というお姉ちゃんのまとめ方も笑いを誘った。

 次が今回の伝説のひとつとなる「檄!帝~最終章(フィナーレ)~」。去る3月6日に行われた『サクラ大戦・帝都花組ライブ2010』に巴里花組のロベリア役でゲスト出演した際、「檄!帝~最終章(フィナーレ)~」の振り付けを覚えたお姉ちゃん。せっかく覚えたのだから、1度で終えてしまうのはもったいない。もう1回くらいやっちゃおうというわけで、「振り付けの減価償却」の名のもとに披露したのだが、なんと自分は振りに専念し、歌は観客に歌わせるというまさかの逆カラオケ状態に。それに対して観客も見事な合唱で応え、最高の一体感を生んだ。

 続いて『マクロスF』の挿入歌、ランカ・リーの「星間飛行」を、こちらも振り付きで歌い踊る。「星間飛行」は『マクロスF』での共演者という立場を利用し、ランカ役の中島愛さんから直接教わったお姉ちゃんだが、中島さんと一緒にカラオケに行ったことを「なんて役得なんだろう」と嬉しそうに話す様子に会場がほのぼのとする。

 最後に、最近自分の応援ソングになっているという大事MANブラザーズバンドの「それが大事」を歌って昼の部は終了。よく知らない曲をメチャクチャに歌うような場面もなく、普通に聴いて楽しめる内容となった。

●夕方の部は波乱万丈!

 夕方の部の最初に引いた紙に書いてあったのは「射手座☆午後九時don't be late」「もってけ!セーラーふく」「また君に恋してる」の3曲。「また君に恋してる」は昼の部のリクエストで歌ったため、『マクロスF』『らき☆すた』という両出演作での究極の選択の末に「射手座☆午後九時don't be late」を選んだお姉ちゃん。そしていざ歌い出したところ、有名な「もってっけー!」からのサビ以外は何の曲だかまったくわからないものに。

 さらに「ultra soul(B'z)」「DISCOTHEQUE(水樹奈々)」「YAHHO!!(堀江由衣)」の3曲が書いてある中からよりによって「ultra soul」を選び、案の定「ウルトラソウッ!!」以外は謎の曲に。あまりの酷さにステージの片隅で後ろを向いてしまう姿には、笑いが巻き起こっていた。

 知らない曲ばかりのリクエストの中からなんとか選んだ『魔法騎士レイアース』主題歌「ゆずれない願い」でまたもやとんでもないことになった後、祈るような気持ちで引いた紙に昭和の歌謡曲がズラリと並んでいたため一気に復活するなど、偶然なのに図ったような展開が多いのもお姉ちゃんのイベントならでは。

 「DANZEN! ふたりはプリキュア(Ver. Max Heart)」では、歌ううちに少しずつ振りが付いていくという不思議な現象が起きたが、実は客席脇のスペースで五條真由美さんの振りをコピーして踊っているスタッフがおり、お姉ちゃんはそれをチラチラ見ながら「あ、そうやって踊るんだ」という感じで振りを付けていったとのこと。

 リクエスト曲のラストとなったのは三波春夫の「世界の国からこんにちは」で、観客と一緒に「こんにちは(こんにちは)」と掛け合う何とものどかなステージを作り上げた。

 昼の部と比べて格段に波乱万丈だった夕方の部だが、「五月病なんて吹き飛ばそう!キラッ☆」というライブの副題の通り、お姉ちゃんからたくさんの元気を注ぎ込まれたイベントとなった。

<取材・文:設楽英一>

セットリスト
<昼の部>
M-1 TOMORROW(岡本真夜)
M-2 ひみつのアッコちゃん(『ひみつのアッコちゃん』OP)
M-3 ハレ晴レユカイ(『涼宮ハルヒの憂鬱』ED)
M-4 神さまの伝言(『ああっ女神さまっ』IM)
M-5 思い出がいっぱい(『らんま1/2』OP)
M-6 青春の坂道(岡田奈々)
M-7 能登半島(石川さゆり)
M-8 また君に恋してる(坂本冬美)
M-9 心はいつでも17才(seventeen)(竹内まりや)
M-10 Perfect-area complete!(『バカとテストと召喚獣』OP)
M-11 センチメンタル・ジャーニー(松本伊代)
M-12 本能(椎名林檎)
M-13 ン・パカ・マーチ(『夢のクレヨン王国』OP)
M-14 檄!帝~最終章(フィナーレ)~(『サクラ大戦4~恋せよ乙女』TM)
M-15 星間飛行(『マクロスF』IN)
M-16 ひと夏の経験(山口百恵)
M-17 ライオネスコーヒーキャンディーCMソング
M-18 それが大事(大事MANブラザーズバンド)

<夕方の部>
M-1 TOMORROW(岡本真夜)
M-2 射手座☆午後九時don't be late(『マクロスF』IN)
M-3 悲しみよこんにちは(『めぞん一刻』OP)
M-4 青春の坂道(岡田奈々)
M-5 ultra soul(B'z)
M-6 乙女座宮(山口百恵)
M-7 神さまの伝言(『ああっ女神さまっ』IM)
M-8 おジャ魔女カーニバル!!(『おジャ魔女どれみ』OP)
M-9 ゆずれない願い(『魔法騎士レイアース』OP)
M-10 いい日旅立ち(山口百恵)
M-11 心はいつでも17才(seventeen)(竹内まりや)
M-12 Perfect-area complete!(『バカとテストと召喚獣』OP)
M-13 DANZEN! ふたりはプリキュア(Ver. Max Heart)(『ふたりはプリキュア Max Heart』OP)
M-14 踊り子(村下孝蔵)
M-15 セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子)
M-16 檄!帝~最終章(フィナーレ)~(『サクラ大戦4~恋せよ乙女』TM)
M-17 星間飛行(『マクロスF』IN)
M-18 絹の靴下(夏木マリ)
M-19 世界の国からこんにちは(三波春夫)
M-20 それが大事(大事MANブラザーズバンド)

>>井上喜久子公式サイト「@manbow」

おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング