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『ガンダムビルドファイターズ』スペシャルステージレポート

セイやレイジの物語を描いた特別編も鋭意製作中!『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』スペシャルステージをレポート

 2016年8月27日、千葉・幕張メッセにて開催された「C3TOKYO2016」にて、TVアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』スペシャルステージが開催されました。

 南の島を舞台とした特別編『アイランド・ウォーズ』の記憶も新しい時期に行われた今回のステージに集まったのは、冨樫かずみさん(カミキ・セカイ役)、内田雄馬さん(コウサカ・ユウマ役)、牧野由依さん(ホシノ・フミナ役)、小川正和プロデューサー、綿田慎也監督ら5名のキャスト・製作陣。今回のステージでは収録や制作に関する裏話や、放送されたばかりの『アイランド・ウォーズ』を出演陣と共に鑑賞しながら振り返る、生コメンタリーなどが行われていました。

■ 生コメンタリーではキャスト陣がイチオシのシーンをアピール

 『アイランド・ウォーズ』の収録は、TVシリーズから数えると収録まで約1年半もの期間が空いていたということもあり、アフレコが始まるまでどのキャスト陣も首を長くして待ちわびていたのだとか。当然不安もあったそうですが、いざアフレコが始まると、現場もつい最近まで普段通り収録していたかような雰囲気で、すんなりと戻ってくることができたのだそうです。

 また『アイランド・ウォーズ』では、前作の主役の一人・レイジの出身国である異世界「アリアン」と関わりが深い(と思われる)キャラクターが登場するのですが、綿田監督によると、本編で「アリアン」と関連したエピソードを盛り込めなかった分、今回それに触れるようなエピソードを描くというのは、製作がスタートした初期の段階で決まっていたようです。

 そんな裏話も飛び出す中、出演陣にはそれぞれのお気に入りシーンをアピールするための「イチオシ札」と呼ばれる小道具が手渡されたあと、いよいよ『アイランド・ウォーズ』の上映がスタート。

 冒頭のトライファイターズと聖オデッサ女子学園の戦闘シーンでは、ギャン子ことサザキ・カオルコの駆るガンプラ「ギャンスロット」が登場すると、キャスト陣の間でカッコイイと大盛り上がりに。中でも内田さんは声優の寺島拓篤さんと一緒にプラモデルを作ったことがあり、その出来栄えに寺島さんが大はしゃぎしていたそう。他にもガンプラ好きな寺島さんは、内田さん、牧野さんらにガンプラ作りの楽しさを説いたりや塗装の手ほどきもしており、まさにリアル版「セイのお父さん」のような存在なのだとか。

 なお綿田監督によると、実は冒頭の戦闘シーンは、某美少女戦士の劇場版を意識していたらしく、小川プロデューサーもそのことは薄々わかっていたそうなのですが、ガンダムシリーズ的には『逆襲のシャア』の方になるから、見なかったことにしたと話し、客席の笑いを誘っていました。

 会場ではそのあとも、ラフな服装のまま飛行機に乗るフミナにツッコミを入れたり、牧野さんたちもお気に入りのシーンだという、女性キャラクター3人がセカイをめぐってニュータイプ同士(?)の共感空間で喧嘩するシーンで、本編からのギャップがもっとも激しいシアの積極性について盛り上がったりと、話は尽きない様子。

■ 登場ガンプラにもスタッフのこだわりが!

 ファンの間で大きな話題を呼んだすーぱーふみなの新バリエーション「すーぱーふみな ティターンズメイドVer.」も登場。公式通販サイトであるプレミアムバンダイにてプラモデルの予約も既にスタートしているのですが、プレミアムバンダイの商品の中でもトップクラスとなる凄まじい数の予約が入るほど人気を集めているそうで、会場では早めの予約が勧められていました。

 作中には非常に多くのガンプラが登場していますが、そのラインナップがどのように決まっているのか、内田さんが綿田監督に質問するという一幕も。監督によると、物語のメインとなるガンプラ以外は全てスタッフの裁量に任せているのだそうで、一部のマニアックな機体など、綿田監督ですら踏み入れられない領域も存在するのだとか。

 またメインとして登場するガンプラについても、ある程度の方針は脚本側から要望することもあるものの、ほぼメカニックはメカニックで独立しておりまずは「こんなMSを出したい」という想いが先行する形で決められているという、多くのガンダムファンを喜ばせたMSのチョイスの裏側も明らかにされていました。

 そして大きな盛り上がりとなったのは、物語のクライマックスとなる戦闘シーン。ベアッガイがメイスを取り出すシーンでは、内田さんから初めてのイチオシ札があげられ、内田さんが「あのメイスは見過ごせない」と意味深なコメント(※内田さんは同じガンダムシリーズの『鉄血のオルフェンズ』でアイン・ダルトン役として出演しており、メイスはその主人公機であるバルバトスの主力武器)をすると、すぐさまその意図を理解した客席から大爆笑が上がっていました。

 一方、冨樫さんがイチオシ札を上げたのは、仲間たち全員の力を託されたセカイのカミキバーニングガンダムが落下するコロニーを吹き飛ばし、それに答えるようにスペリオルカイザーが出現するシーン。実はこのシーン、当初はガンプラ要素が薄いことから小川プロデューサーが難色を示していたそうなのですが、出典の異なる様々なガンダム達の力を結集する存在としては、ガンダムシリーズの中でも特別な存在であるスペリオルカイザーが相応しいという綿田監督のこだわりによって、現在の形となったのだとか。

 また元々の絵コンテでは、膨大なカット数だったものを泣く泣く削ったという経緯もあり、まだまだやりたいことが残っている様子で、本作にかける綿田監督の並々ならぬ情熱が明らかになっていました。(なお小川プロデューサー曰く、綿田監督手がけた『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』でもまったく同じことがあったため、こうなるのは事前にある程度覚悟していたのだとか)

 そして牧野さんがイチオシに挙げたのは、本作のエピローグにあたる、フミナがガンプラ作りの楽しさを、とある少女に教えるシーン。自分自身の手で作るからこそ愛着が沸き感動できるというのは、本作への参加を通じて牧野さん自身がガンプラを作って感じた経験談とリンクすることもあり、非常に印象に残る台詞となっていたそうです。

■ セイやレイジが活躍する番外編も製作中!

 上映終了後には、『アイランド・ウォーズ』に登場するモビルスーツ達のプラモデルの紹介も行われ、発売前の「すーぱーふみな ティターンズメイドVer.」や「フィギュアライズバスト ホシノ・フミナ」の実物が早くも登場。プラモデルだからこそ分かる、ウサミミと猫の尻尾の両方がついているという全部載せ具合に、キャスト陣も大盛り上がり。また精巧に作られたフィギュアライズフミナの背中の魅力を内田さんが力説したところ、すかさず牧野さんから「鼻の下が伸びてる」と鋭いツッコミが入れられ、会場の爆笑を誘っていました。

 そうしてステージは終了し、最後に出演者からそれぞれ本作に込める愛情や続編への希望が語られていったのですが、ここで小川プロデューサーの口から、セイやレイジたちが活躍する番外編が鋭意製作中であることが明かされます。

 実は『アイランド・ウォーズ』のラストシーンの元々の絵コンテには、少女の父親にあたるであろう「あのキャラクター」が存在しており、そこから右翼曲折があって現在の形となったそうですが、番外編ではなぜ父親があそこにいなかったかの理由も分かるようになっているのだとか。

 また『ビルドファイターズトライ』には、前作の人気キャラクター・「メイジン・カワグチ」ことユウキ・タツヤが登場していませんでしたが、これには「彼を出してしまうと全部もっていってしまう」というファンなら思わず納得してしまう理由があったため。その分『ビルドファイターズ』の番外編ではしっかりと登場するそうなので、セイやレイジと共に、再び熱いバトルを繰り広げるタツヤの姿も期待できそうです。

[取材・文/米澤崇史]


>>『ガンダムビルドファイターズ』公式サイト


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