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『鉄腕バーディー DECODE:02』試写で“特濃”トーク展..

懐かしのアニメ、新作アニメを鑑賞しつつアニメ談義に花を咲かせた。TVアニメ『鉄腕バーディー DECODE:02』試写イベント「鉄腕PARTY」開催!

 2008年7月よりオンエアされたTVアニメ『鉄腕バーディー DECODE』。その第2期となる『鉄腕バーディー DECODE:02』の試写イベントが08年12月23日、東京・乃木坂のSME乃木坂ビルで開催された。

 この試写会には、原作者のゆうきまさみ氏をはじめ、クリエイティブプロデューサーの出渕裕氏、赤根和樹監督、そしてバーディー・シフォン=アルティラ役の千葉紗子さんが参加。関係者用として作成された貴重な0号フィルムの上映とともに、ディープな話をたっぷりと届けた。

 2009年1月からの新シリーズで、より進化を遂げた『鉄腕バーディー DECODE:02』。映像もさることながら、トークからもそれがうかがえるものとなった。


●第2期シリーズでは、バーディーの恋愛模様にスポット

 リュンカ事件より1ヶ月。壊滅的な打撃を受けた東京沿岸部では、今なお廃墟と化したままの六本木を中心に、行方不明者の捜索活動が続けられていた。リュンカによる地球壊滅の危機こそ救えたものの、つとむは体のほとんどを滅壊させてしまい、バーディーとの相変わらずな二心同体の生活を送っていた。

 そのころ、地球に近づく宇宙人の集団がいた。リュンカの持ち出しに関わった者たちが、自身の潜伏先にこの地球を選んだのだ。再びこの星で大きな事件が起きようとしているとき、バーディーは懐かしい人物との久しぶりの再会を果たしていた――。

 前作『鉄腕バーディー DECODE』では、リュンカを追うバーディーをテーマに置きながらも、つとむと彼が思いを寄せる中杉小夜香との恋愛模様が描かれてきたが、『DECODE:02』では、バーディー自身にもスポットが。前作よりも大人っぽく、そしてハードタッチに描かれる人間模様に惹き込まれていくことであろう。

●出演者にちなんだ作品の数々も上映。アニメ談義に花を咲かせた前半パート

 まずは、本日の出演者に関わりの深いアニメ作品を2本上映。ゆうきまさみ氏と関わりの深いタイトルは、言わずと知れた『機動警察パトレイバー』。TVシリーズの第38話を上映した。そして、赤根和樹監督に関わりが深いといえばTVアニメ『ノエイン もうひとりの君へ』。こちらは衝撃的な映像でセンセーショナルを巻き起こした第1話を届けた。

 この2タイトルの上映後、ステージにはゆうきまさみ氏、出渕裕氏、赤根和樹監督が登場し、トークセッションが行なわれた。『機動警察パトレイバー』に関するトークの中では、様々な制作秘話が繰り広げられ、TVアニメ『鉄腕バーディー DECODE』で脚本に携わられた高山文彦氏の話題にも花が咲いた。高山氏は、38話の犯人役となった浮浪者(?)のモデルとされた人物で、あまりにもインパクトが強かったことから、出渕氏が押井守監督に頼んで、キャラクターに“高山”と名前を入れていただいたというエピソードなどが紹介された。また話は人型ロボットの魅力についても及び、日本人には人型ロボットを受け入れる素養があり、ロボットアニメが多く支持を集めてきた経緯や、実用性を重んじる欧米では、ロボットは必ずしも人型にこだわらない理由なども語られた。それを受けて赤根監督は、人型ロボットはそれ自体に強い個性を持っていて、他で代用しようとしたときに、代わりとなるキャラクターをつくることはなかなか難しいなど、本格的なアニメ論が展開され、会場のファンは話に引き込まれていた。

 そして赤根監督と関わりの深い『ノエイン もうひとりの君へ』のトークでは、この作品に千葉紗子さんが出演していたこともあり、急遽千葉さんを迎えてのトークに。『ノエイン』ファンであるというゆうき氏が、第1話をひと目見て「面白い!」と感じたことや、千葉さんが長谷部アイを演じていたときの気持ちなどが語られた。クリエイター陣に囲まれた千葉さんは、彼らとの着眼点の違いに驚きを見せつつも、親近感の湧くトークで会場を盛り上げた。

●『鉄腕バーディー DECODE:02』第1話も本編初公開!!0号フィルムの上映とトーク

 「ちゃんと有田しおんは出てきます!」の言葉とともに届けられた『鉄腕バーディー DECODE:02』第1話。この上映を受けて、再びゆうき氏、出渕氏、赤根監督、千葉さんによるトークセッションが繰り広げられた。開口一番、「面白い!観客としても楽しむことができた」とはゆうき氏の弁。それは会場に訪れた多くのファンの感想を代弁するかのようでもあった。その『鉄腕バーディー DECODE:02』について赤根監督は、「つとむの目線で描いた第1期シリーズよりも、バーディー目線で描いている分、アダルティな描き方をしています」とコメント。大人の魅力も楽しめる一作に仕上がっていることが語られた。またバーディーを演じる千葉さんからは、有田しおんに関するトークに多くの時間が費やされた。

 「パチューン」や「てへっ」が千葉さんより発せられていった経緯や、最初、しおんの役作りにあたっては弾んだ感じの可愛らしい声色にしていたこと。その後、音響監督より「いらっとする感じで」と指示されて役作りしたのが、オンエアで見られたしおん像だったことがトークされた。このとき、音響監督にしおんの見本を実演してもらったという千葉さんは、男性が受ける印象と女性が受ける印象の違いからくるトラップにかかってしまい、もしかしたら違うしおんが求められていたのではないかと思ったことなど、後日談も語られた。第2期には、しおんの他にも少女時代のバーディーが度々登場し、どちらの声も千葉さんが演じるとのことなので、ぜひともオンエアのほうを注目してほしい。

 そして出渕氏からはファンにとっては気になるクリステラ・レビやゲオルグ・ゴメスの話も。「アニメでやりたい気持ちはありますが、1クール(13話)ではとても描ききれない内容なので、よりいっそうの応援をいただき、ぜひ第3期シリーズを実現してアニメで描いてみたいです」と言葉を寄せた。これに即座に反応を見せたのは「オレ、一生懸命原作を描くから」とゆうき氏。それに対し会場からは盛大な拍手が巻き起こる。まさに、鉄腕バーディーの世界の広がりを感じさせる瞬間となった。そんなレビとバーディーの絡みにも期待しつつ、『鉄腕バーディー DECODE:02』に注目してほしい。

 こうしてイベントは盛況のうちに幕を閉じ、終演後、来場したお客さん全員には『鉄腕バーディー DECODE:02』番宣ポスターが配布され、ひと足早いクリスマスプレゼントとなった。

(C)ゆうきまさみ・小学館/PROJECT BIRDY
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