『アンジェリーク』『ネオ アンジェリーク』のキャスト総勢10名がライヴでお祝い！ 『ネオロマンス15周年Special ネオロマンス・ライヴ ～アンジェリーク＆ネオ アンジェリーク～』開催！

　今年コーエーの女性向けゲーム『アンジェリーク』の発売より15年目を迎える「ネオロマンス」シリーズ。その15周年を記念したイベント『ネオロマンス15周年Special ネオロマンス・ライヴ ～アンジェリーク＆ネオ アンジェリーク～』が、3月22日、東京国際フォーラムにて開催された。

　出演キャストは『アンジェリーク』より、ランディ役・神奈延年さん、オスカー役・堀内賢雄さん、レオナード役・小山力也さん、フランシス役・杉田智和さん、ヴィクトール役・立木文彦さん。『ネオ アンジェリーク』よりレイン役・高橋広樹さん、ルネ役・山口勝平さん、マティアス役・楠大典さん、エレンフリート役・入野自由さん、ロシュ役・木村良平さん。さらにスペシャルゲストも登場し、昼夜の2部公演で熱い競演が繰り広げられたメモリアル・ライヴ。ここでは夜の部の模様をお届けしよう。

●ネオロマンス15周年を飾るスペシャル・ライヴ！

　壮大なファンファーレとともに迎えたオープニング。集まったファンの笑顔と歓声が会場を包むなか、出演キャスト総勢10名による「TREASURE TOMORROW」でスペシャル・ライヴの幕開けを告げる。

　夜の部のトップバッターをつとめるのは堀内賢雄（オスカー）さん。ひずむギターに重低音でリズムを刻む「Build a Fire!」で、さすがの存在感を見せつける。そして入野自由（エレンフリート）さんの「NO SELF-CONTROL」に続き、ステージには木村良平（ロシュ）さんが登場。1曲目「路地裏 It's so free」を歌いながら客席に手を振ると、「Sunny Shiny Holiday」では場内から自然に手拍子が鳴り始める。会場の一体感が高まってきたところで堀内さん、入野さんがステージに現れ、木村さんの3人で15周年トークを展開。

　15年前は小学生だったという入野さん、木村さんに対して「オスカーは歳をとりません。だから私も歳をとりません！」という堀内さん。「オレだって木村の声は出せる！」と木村さんの声マネを披露すると、木村さんと入野さんが会場のみんなに向かって甘く呼びかけることに。「お嬢さま……」と甘くささやくような2人の声に観客は大盛り上がりとなり、最後はもちろん堀内さんの「お嬢ちゃん」。真剣なオスカーのセリフに会場から大歓声が巻き起こっていた。

　やがて立木文彦（ヴィクトール）さんがステージに登場。ドラマティックなバラード「Innocent Sky～青空を心に抱いて～」を力強く歌うと、「もっとこの先、皆さんを興奮させたい！ 今日はこの会場に最高の風を吹かせますよ！」というMCを経て「TOGETHER～道なき道を進め～」で盛り上がりを加速させる。そして高橋広樹（レイン）さんがビアノの旋律に乗って「臆病なままのPierrot」を披露すると、楠大典（マティアス）さんが「憐涙の終止符（エピローグ）」をしっとりと歌い上げる。続いて杉田智和（フランシス）さんの「うたかたのオペラ」では、間奏中に会場を見渡しながら「本当にキレイだな～。いや、みんなのことだよ」と語りかけて会場を沸かせていた。

　そしてステージには立木さん、高橋さん、楠さん、杉田さんが登場。ネオロマンスと同じく声優デビュー15周年を迎えたという高橋さんに客席から「おめでとう！」の声が上がる。杉田さんに「15年前はどんなとんこつだったんですか？」と質問された楠さんは「まだ骨になってないから。勢いよくエサを食べている状態（笑）」と答えて爆笑を誘う。また15歳のときに何をしていたかという話題では、「色々な思いが交錯していて、それを体育会系で発散していた」という立木さん。杉田さんは「実家の農作業に本格的な労働力として駆りだされていた」のだとか。トークの締めは高橋さん。「皆さんと一緒に30周年も迎えることができるように、これからも盛り上がっていきましょう！」という言葉で再びライヴがスタートした。


●スペシャルゲストにGRANRODEO、影山ヒロノブさんが登場！

　ここでスペシャルゲストが登場。1組目のGRANRODEOが紹介されると、熱烈な歓声で包まれた場内。疾走感にあふれる「Infinite Love」を熱唱すると、MCでは「15年前は2歳でした」と言い張るe-ZUKA（飯塚昌明）さんのトークに笑いが起こり、KISHOW（谷山紀章）さんは「15年の間、多くの人に支持されているネオロマンス。その記念のイベントにゲストで呼んでいただけて僕たちも光栄です」と挨拶。続けてTVアニメ『恋する天使アンジェリーク～かがやきの明日～』のOPテーマ「慟哭ノ雨」を歌い、エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げた。そしてゲスト2組目はOVA『アンジェリーク ～聖地より愛を込めて～』の主題歌を担当したLAZYのヴォーカリスト・影山ヒロノブさん！ 同作のEDテーマでもある壮大なロック・バラード「LEGEND OF THE LIGHT」で熱いシャウトを会場中へ響かせると、影山さんは「15周年おめでとう！」とメッセージを残してステージを後にした。


●ライヴ後半はデュエットからスタート！

　ライヴ後半は高橋広樹（レイン）さんと入野自由（エレンフリート）さんによる「Innocent Jewels」から。山口勝平（ルネ）さんと楠大典（マティアス）さんの「粉雪のCrescendo」に続き、山口さんが「I pray～風に乗せて」をあたたかく歌い上げる。「ライヴは楽しいですね。ルネの歌は（キーが）高くて結構大変なんですけど（笑）、のびのびと歌えることができるのは皆さんのおかげかなと思います。これからも応援してください」と語りかけ、次の小山力也（レオナード）さんへバトンタッチ。「Everyday Everynight」ではハイキックと華麗なターンを決め、大人の魅力を振りまいた小山さん。MCでは初参加した「ネオロマンス・フェスタ6」の思い出を「こんなにお客さんに力をもらったことはなかった。本当に感動して今でも覚えています」と語る。そして「自由がすべて」では勢いのあるナンバーに乗ってステージを力いっぱいに走り回り、会場の声援に応えていった。

　ここで再び堀内さんが登場して「燃え上がらずにいられない～FIRE!～」を熱唱。パワフルな歌声とともに「ファイヤー！」と拳を突き上げるとステージから炎が上がる演出で観客の熱気をさらにあおっていく。続く神奈延年（ランディ）さんの「あした、羽ばたく」では、バンドメンバーと神奈さんによるギターソロの掛け合いで会場を沸かせ、その勢いのまま「君のためにここにいる」を歌い上げた。


●笑顔で迎えた感動のフィナーレ。アンコールではサプライズも！

　「スタッフの情熱、そして皆さんのおかげでここまで来ることができました。これからも皆さんと一緒に歩いていけたら素敵だなと思います！」と喜びを語る神奈さん。さらに「もう1回、みんなとひとつになろう！」と神奈さんが出演者をステージに呼び込み、ついにエンディングへと突入。キャスト全員による「Promised Rainbow」で総立ちの客席も一緒になって振り付けを踊り、色とりどりのサイリウムが会場に揺れてステージと観客の想いがひとつに。歌が終わり、キャストが退場してもアンコールの拍手は止まらない。やがてキャストがステージに戻ってくると、一際大きくなった客席の歓声が彼らを迎えた。

　キャスト一人ずつによる挨拶では、山口さんがルネのセリフで「ぎゅってして♪」と言うと観客から大歓声が上がり、木村さんから「これからもよろしくな、俺のお宝ちゃん」とロシュのセリフが飛び出すと、楠さんはイベントではお馴染みとなった「元・教団長ビーム！」を披露。全員が感謝の気持ちを込めたメッセージを客席へ贈っていく。「ネオロマンスのイベントに25回以上出演している」という堀内さんは「皆さんと巡りあって紡いでいって、こんなに大きくなりました。ここで会った人みんながひとつの仲間。これからも応援してください」と語り、ラストはネオロマンスイベントで大切に歌われてきた曲「僕たちのAnniversary」を全員で大合唱。この日集まったファンの笑顔と歓声が会場を包みこんだ。

　さらにWアンコールではキャストの皆さんがステージに現れると特大のケーキが用意され、観客から一斉に「15周年おめでとう！」コールが贈られるというサプライズが！ 「全然聞いてなかった！」と驚きながらも喜びいっぱいのキャスト陣。最後は観客と一緒に記念撮影を行なって感動のフィナーレを迎えることになった今回のメモリアル・ライヴ。会場にいたすべての人にとって最高の思い出となったはずだ。

　なおイベントでは2009年9月にパシフィコ横浜にて史上最大規模のネオロマンス15周年記念イベントが開催されることが発表された。詳細は公式サイトなどで順次発表されるとのことなので、今後のイベント情報にも要チェックだ。

【SET LIST（22日夜の部）】