Kalafinaプレミアムライブの模様をレポート!7月1日発..

7月1日には新曲リリース、8月26日にはワンマンライブも決定した人気のKalafinaがプレミアムライブを開催!5.19 O-WEST 感動のスペシャルレポート!

 アニメ『空の境界』や『黒執事』などのテーマ曲でおなじみの、梶浦由記さんプロデュースの女性ボーカルユニット、Kalafinaが5月19日、東京・Shibuya O-WESTにて『クローズドプレミアムライブ』を行なった。

 3月4日に同日発売された1stアルバム『Seventh Heaven』と4thシングル「Lacrimosa」の2枚同時購入者応募によるスペシャルライブで、ミステリアスなユニットの初ワンマンということもあり、募集定員の約7倍を超える応募があった。まさに『クローズドプレミアムライブ』だ。1stアルバムリリース前からKalafinaの3人は「ライブが楽しみ」と語っていたが、開演前のお客さん達からも期待の大きさを感じる。


●開演後、ファンタジックで熱いKalafinaサウンド炸裂!

 客電が落ちると幻想的なオーバーチュアと共に、ステージ中央のスクリーンにKalafinaのメンバー、Hikaruさん、Wakanaさん、Keikoさんの映像が順番に映し出される。そしてバンドメンバーに続き、白を基調にしたゴシックなイメージの衣装を身にまとったKalafinaもステージに現れ、拍手が起こった。そのままミディアムナンバーでアルバムのタイトルチューンとなった「seventh heaven」。

 やさしく、透き通るボーカルが何層にも重なる美しいハーモニーにスタートから既に感動。聴きほれていたようなオーディエンスを引き戻したのは2曲目、Kalafinaの名前を一躍、世に知らしめた1stシングルかつ、『空の境界』第1章ED曲の「oblivious」。攻撃的なバイオリン、ドラムのビートにのせられるようにクラップや拳を振り上げた。更にアルバムの中でも1、2を争うアッパーチューン「love come down」と畳みかけ、緊張感が漂っていた会場の雰囲気がほぐれ、テンションが一気に上がった。早くも会場をすっかりKalafinaの世界に染め上げた。

 3曲歌い終わるとWakanaさんが第一声で「こんばんは!」と元気よく笑顔であいさつ。観客から拍手と歓声が沸きあがった。Keikoさん、Hikaruさんも続けてあいさつ後、高倍率の抽選をかいくぐってライブに来たお客さんに感謝の言葉を述べた。

 普段のステージではあまりゆっくりトークする機会がない3人だが、ワンマンということでうれしそうに話す。天然系(?)のWakanaさん、仕切り役のKeikoさん、つかみどころのないHikaruさんの3人の個性が序盤から見え、会場も演奏中と違い、笑いが絶えない。このギャップがKalafinaの魅力のひとつか。


●しっとりした楽曲で際立つハーモニーに聴きほれる

 場内の熱気を冷ますように清涼感溢れる「夏の林檎」、梶浦さん独特の造語コーラスが印象的なミドルテンポの「serenato」と落ち着いた2曲が続く。「serenato」は新たにバンドアレンジが施されており、Keikoさんも「こんなに変わるんだ」と驚いたそう。

 Hikaruさんの「『Gloria』(「Lacrimosa」カップリング曲)で2人が見てる前で一人で歌詞を朗読したのが印象的だった」というレコーディングにまつわるMCを挟み、「1stシングルであり、ここからKalafinaが始まったという想い入れが深い」とメンバーが口をそろえる『空の境界』第二章主題歌「君が光に変えて行く」、第三章主題歌「傷跡」としっとりした曲が続く。じっくりと歌声を聴けることで改めて3声そろった時のハーモニーの絶妙さがわかる。

 シングルからの2曲を歌ったことから活動が始まって1年半を振り返り、「単独ライブまでできるようになったのは皆さんのおかげです」とKeikoさんが言うと温かい拍手が送られた。Wakanaさんが「今日、初めてKalafinaを見る人?」と問いかけると半分近くの人が手が挙がり、「こんなにいるんだ! 冒頭のあいさつ、ちゃんとやっておけばよかった」と笑った。

 またバンドメンバー紹介では血液型の話題で盛り上がった。ちなみに今回はギター、ベース、ドラム、キーボード、バイオリンの編成だが、Kalafinaのライブ仕様ということにも3人は喜んでいた。変幻自在の梶浦サウンドを体現する、選りすぐりのメンバーの演奏も光っていた。


●後半はスピード感と激しさで観客もヒートアップ

 「ARIA」から後半戦がスタート。徐々に大きく強くなるビートと呼応するように3人のエキゾチックな振り付けも激しくなった。「また風が強くなった」ではテンポはより速く、3人のボーカルもよりアグレッシブさを増す。「音楽」でもエレキギターのフレーズにかきたてられたように刻まれるクラップも速くなった。ギターソロ、バイオリンのソロもピークに達し、場内の一体感も最高潮に。

 ここでワンマンならではのフリートークコーナーへ。Keikoさんが二人に近況というテーマを出して二人が話すというもの。HikaruさんはKalafinaブログ開設にちなんでWakanaさんのおもしろい書き込みの後はツライという話や、PV撮影日の富士山を見た時のエピソードを語り、Wakanaさんは梶浦さんやKeikoさん達と1月にニューヨークに行った時、電車の下車駅を成田空港と成田で間違え、遅刻したことを明かし、全員爆笑。数日後に控えたボストンでのアニメコンベンションには遅れないと誓っていた。歌っている時のイメージとのギャップが楽しい。

 観客の前でのパフォーマンスとコミュニケーションを楽しんでいたKalafinaだったが、あっという間に本編ラストに。『黒執事』のED曲となった「Lacrimosa」。壮大なこの曲もライブ感あふれる演奏とボーカルで、情感を込めて美しく歌い上げた。


●新曲リリースと単独ライブ開催の2大ニュース発表!

 大きいアンコールの声に呼ばれ、ステージに再び現れたKalafinaは、ライブTシャツに衣装を替えた。この姿もこのライブでしか見られない。ここで素敵なお知らせが発表された。5枚目の新曲「storia」が7月1日にリリースされる。

 「storia」はプロデューサーの梶浦由記さんが音楽を手がける『歴史秘話ヒストリア』のテーマ曲のカバーとのこと。「その曲をここで歌います」と告げると思わぬ、サプライズにお客さんも大喜び。

 歌い終わると2つめのお知らせが。8月26日にShibuya O-EASTにてワンマンライブを開催! 3人も興奮を隠しきれない。「今回、見られなかった人も多いと思うので、次はたくさんの人に見てもらえるのがうれしいです。この日の予定は空けておいてくださいね!」。

 最後は2ndシングル「sprinter」。曲名を言った瞬間に場内は沸き上がる。客席の人波の動きが激しくなるのを見つつ、3人は歌いながら客席を何度もいろいろな方向に指差した。そしてライブを締めくくるように最後はゆったりとしたテンポになり、かみ締めるように歌い上げた。ステージ上で全員で手をとり、「ありがとうございました!」とお礼を言うとゆっくり頭を下げる。そのまま、「みんな、また会いましょう!」と笑顔で叫び、
ステージを後にした。

 これまでKalafinaというユニットはミステリアスなイメージがあったが、今回のライブでリアルなKalafinaをはっきり感じられ、マイクを通した生の声を聴き、CDそのままの神秘的なボーカルやコーラスの美しさや、何重にも折り重なるハーモニーがライブで再現されることに驚かされ、Kalafinaの実力を見せつけた。

 またMCなどでは歌姫達のキャラクターに触れ、より身近に感じることもできたはず。3人は「Lacrimosa」のリリースが新たなスタートと語っていたがこの日のライブを経て、更にNEXTステージへのステップアップに加速を付けたライブになった。


<SET LIST>

1.Seventh Heaven
2.oblivious
3.love come down
4.夏の林檎
5.serenato
6.君が光に変えていく
7.傷跡
8.ARIA
9.また風が強くなった
10.音楽
11.Lacrimosa
ENCORE
12.storia
13.sprinter

「storia」/Kalafina
7月1日発売
DVD付き初回盤:1,575円(税込)
通常盤:1,223円(税込)
発売:SME Records
関連タグ
おすすめタグ
あわせて読みたい

レポートの関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング