京田監督と藤原さん収録秘話を語る!劇場版『エウレカ』トークシ..

劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が大ヒット御礼でトークショー開催!京田知己監督と藤原啓治さんが収録秘話を語った!

 2009年5月31日、東京・新宿のテアトルタイムズスクエアにて、劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』のロングランヒットを記念して、京田知己監督と、ホランド役の藤原啓治さんがトークショーを開催した。

 『交響詩篇エウレカセブン』は、2005年4月から1年間TBS系列で放送されたTVアニメ作品。様々なコンテンツによるメディアミックス展開がなされ、放送終了後も人気は衰えることなく、3年の時を経て劇場版が公開された。

 劇場版は、レントンとエウレカの、もうひとつの物語。宇宙より飛来した謎の生命体“イマージュ”と人類との戦いはすでに半世紀にも及んでいた。一人の少年兵レントンはニルヴァーシュに搭乗し、戦場に赴く。レントンの夢は一つ。8年前に連れ去られた幼なじみの少女エウレカを助け出し、故郷へと帰ること。2人の恋の行方、そして人類が迎える未来とは!?

 劇場版の上映後、2人はステージに登場し、収録秘話を交えながら1時間程のトークショーを行った。


●藤原さん「嬉しくて部屋の中で踊りました(笑)」

 まずは、藤原さんにホランド役が決まったときのことを聞くところから始まった。藤原さんは「最初はオーディションのお話を頂きました。スタジオで音響監督の若林さんが、丁寧に役柄の設定を説明してくださいまして、それを聞いているうちに、絶対この役を演じたいなと思いました。1週間くらい経ってから決定の連絡をいただいたときは、嬉しくて部屋の中で踊りました(笑)」と当時を振り返った。また、その時のホランドの印象を聞かれると、「ホランドの線画みたいなものも見せていただいて、“29歳という歳のわりに髪の毛がヤバそう(笑)でも、カッコイイ”と思いました」と笑いを取りながら印象を語ってくれた。

 また、京田監督に藤原さんがホランド役への決め手を伺うと「その場ではちゃんとした判断が出来ないと思い、冷静になってオーディションの時のテープを何度も聞きました。そして、何度聞いても藤原さんがいちばんホランドのイメージに合うなと思い、50本一緒にやっていけるという確証が得られたのが藤原さんだった」とオーディションを振り返った。


●監督「“所詮テレビのダイジェストでしょ”って言われたら寂しい」

 TVシリーズから3年経ってからの映画化。ファンとしても気になる部分が、“どのあたりから映画化の話があったのか”ということだろう。藤原さんに伺うと「TVシリーズが終わってわりとすぐに、具体的な形ではなかったですけど、チラホラと。京田監督と飲んでいるときに、映画をやるという話になり、ホランドの設定が17歳と言われ、“何を言っているんだ”と(笑)。“映画『ブレードランナー』を観とけ”と言われました。テーブルに絵コンテが置いてあって、すごく気になってたんですけど、“見るものじゃないよな”とこらえていたんですが、ちらちらっと見てしまったら、“これがニルヴァーシュ?”という絵が見えて、“どうなるんだろう”と正直思っていました」とコメント。

 それに対し京田監督は「最初は、レントンの味方ということも考えたのですが、話を段々とシンプルしていくうちに、レントンという主人公を描くにあたり、いちばん対立する人物はホランドなんじゃないかと。ちゃんと対立させてあげないと、レントンとエウレカの話は終われないんじゃないかと。TV版を編集したアニメ映画って、TVの絵そのままと思われがちですが、劇場での視聴に耐えうるように、実は全部撮影しなおしてるんです。どうせ撮影しなおすんだったら、いろいろいじりたいとも思ったんですね。そうしたら、3年も……。“TVアニメの再編集映画って所詮テレビのダイジェストでしょ”って言われたら寂しいじゃないですか」と、胸の内を明かした。


●藤原さん「ホランドが本当にかっこいいなと思って本気で落ち込みました」

 また今回は、観客の皆さんからの質問も受け付けた。その中からいくつか紹介。

 「どうして『ポケットが虹でいっぱい』というタイトルなんですか?」という質問に、京田監督は、「最初に書いていたシナリオのラストが、レントンのポケットから虹があふれ出す絵で終わっていたんです。それで、ということと、プレスリーの曲のタイトルでもあり、YMOが再結成(再生YMO)したときにカバーした曲でもあり、うまくハマるなと。でも第2稿でオチが変わり、タイトルも変更しようという話もあったのですが、プロデューサーからの、エウレカらしさが出ているタイトルだと言葉で残りました。ちなみに候補のタイトルには“GOOD NIGHT”とかがありました」

 「レントンとエウレカのような恋をしたことはありますか?」という質問には、京田監督は「さすがに人間じゃない人に恋はできませんね(笑)。でもあんなホットな恋してみたいです」との答え。

 藤原さんは「ホランドは、プライベートでは僕が言えないようなセリフを言うんですよ。“お前が望む未来が俺の未来だ”なんて。この映画で、ホランドが本当にかっこいいなと思って本気で落ち込みましたもん(笑)」とコメント。

 「こんなかっこいいオトナにはなれない」と語る藤原さんに、京田監督は「映画ですから、一言で伝えないといけない。あのセリフを言うだけのために映画1本ができてしまう(笑)。セリフはストレートにしないと伝わらないというのもありました」とコメントした。


●監督「演出家になって10年目、キャリアの半分が『エウレカ』だった」

 最後にTVシリーズから5年。これまでを振り返ってのコメント。

 藤原さんは「役に自分を重ね合わせるということを、自分はあまりしないんです。でも、ホランドは自分を重ね合わせまくっていました。ナンバー1と言ってもいいぐらい好きなキャラクターです」とコメント。

 京田監督は「演出家になって10年目、キャリアの半分が『エウレカ』だったんです。その間に50本のテレビアニメシリーズと1本の劇場アニメを作れたのは、ありがたいことではあるのですが、それだけ『エウレカ』のことだけを考えていたという意味でもあります。だから次のステップに行くには、キツい思いをしなくちゃいけない。それぐらい入れ込んだ作品。『エウレカ』という作品を通じて、いろんな場を作って楽しんでもらっていることを知って“(作品を)やってよかったな”と思っています。この先もこういう場が作られるような作品を生み出さないと、という気持ちになりました」と語り、トークショーは幕を閉じた。


『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』
【東京】:テアトル新宿、テアトルタイムズスクエア
【大阪】:テアトル梅田
【名古屋】:ゴールド・シルバー劇場
【福岡】:シネ・リーブル博多駅
【札幌】:スガイシネプレックス札幌劇場

上記劇場にて公開中


<パッケージ発売情報>
6月26日(金)発売
Blu-Ray(初回生産限定盤):13,440円(税込)
Blu-Ray(通常盤):8,190円(税込)
DVD:5,040円(税込)
UMD:2,940円(税込)
発売元:バンダイビジュアル

(C)2009 BONES/Project EUREKA MOVIE

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