『薄桜鬼』シリーズOP&ED曲を歌う吉岡亜衣加さんにインタビュー

人気ゲーム『薄桜鬼』シリーズのOP&ED曲を歌う吉岡亜衣加さんにインタビュー!9月2日に1stアルバム『はらり』でメジャーデビュー&マンスリーライブも開催中

 幕末を舞台にした人気ゲームシリーズ『薄桜鬼』の全3タイトルのOP&ED曲を歌う吉岡亜衣加さんが9月2日、1stアルバム『はらり』でメジャーデビューする。

 アルバムはタイトルチューンの「はらり」など『薄桜鬼』のテーマ曲6曲、(うち4曲は8月27日に発売の『薄桜鬼 随想録』(PS2用ソフト)と『薄桜鬼ポータブル』(PSP用ソフト)のタイアップ曲)、更に『ふしぎ遊戯DS』の主題歌「Wish~出逢いを越えて~」、『L2 Love×Loop』の挿入歌「優しく廻る」のアルバムバージョンに、オリジナル3曲、「はらり」のアコースティックバージョンの全12曲入りで、ベスト盤と言ってもいい内容になった。

 アップテンポでオリエンタルテイストの『薄桜鬼』のOP3曲に、ミディアムナンバー、バラードを歌い上げるが、テンポが速い曲では凛とした力強さを感じさせ、落ち着いた曲調ではさわやかで清涼感が漂う。曲ごとに見せる表情やボーカルスタイルは様々だが、どの曲も心地よく聴ける。

 自身で作詞・作曲した楽曲も収録されており、オリジナルの「つぼみ」では恋が終わった後の喪失感とまだ未練が残る気持ちを歌っている。ボーナストラックの「はらり」アコースティックバージョンはピアノとギターなどのシンプルな演奏にのせ、原曲よりもゆったりしたテンポ。吉岡さんの歌い方もやさしく温かい。違ったおもむきで楽しめるはず。

 アルバムのリリースを挟んで、7月より毎月最終金曜日、マンスリーライブを開催中。アルバムの曲をライブで聴けるチャンス。『薄桜鬼』などの作品から吉岡さんの曲を聴いていたファンも最近知ったという人も楽しめるライブとのこと。

 歩み出したばかりの若きシンガーソングライターの生の歌声と新たな息吹に触れてみてほしい。


『はらり』/吉岡亜衣加
9月2日発売
3,150円(税込)
発売:ティームエンタテインメント

吉岡亜衣加マンスリーワンマンライブ『はじまりの場所』
8月28日(金)、9月25日(金)、10月23日(金)、11月27日(金)、12月25日(金)
東京・DRESS AKIBA HALL


>>吉岡亜衣加ブログ『はじまりの場所』
>>『はらり』特設サイト


(C)2009 IDEA FACTORY / DESIGN FACTORY

『はらり』/吉岡亜衣加

『はらり』/吉岡亜衣加

●ミュージカル出演がシンガーへの原点

――まずシンガーを志すようになったきっかけを教えてください。

吉岡さん:中学生の頃に、町民ミュージカルに参加させてもらって歌うことの楽しさを知ったのが原点かもしれません。その後は高校まで演劇部に所属していて、演劇の学校に進学しようと思っていました。その試験で自由演技があって、1曲アカペラで歌った時の感触が忘れられなくて、本格的に歌をやってみようかなって、音楽の専門学校に入りました。


――それまでに音楽の経験はあったんですか?

吉岡さん:幼稚園から中学生まで10年くらいエレクトーンをやっていましたが、あまり音楽には興味がなくて。でも今、思うと楽譜が読めたり、音程をとる基本などを学べたので良かったと思います。


――デビューとなった曲は?

吉岡さん:昨年9月に発売されたPS2用ソフト『薄桜鬼 ~新選組奇譚~』のOP曲「はらり」がデビュー曲になります。事務所に入ってライブとかもまだしていない状態でお話をいただいてビックリしました。それと同時にプレッシャーも感じて。「私が主題歌を歌ってもいいのかな?」とか「私の声がゲームのイメージに合うのかな?」とか。でも進行していくうちに楽しみな気持ちのほうが大きくなりました。


●人気ゲーム『薄桜鬼』の全OP曲&ED曲を担当

――『薄桜鬼 ~新選組奇譚~』ではOP曲のほか、ED曲「ココニイル~虚空の果て~」も歌っていて。しかも『薄桜鬼』シリーズは3本ありますが、すべてのOP曲とED曲を吉岡さんが担当されているのはすごいですね。

吉岡さん:『薄桜鬼 ~新選組奇譚~』はプレイして好きな作品になったので、8月27日に『薄桜鬼 随想録』(PS2用ソフト)と『薄桜鬼ポータブル』(PSP用ソフト)が同時発売されるだけでもうれしいのに、その2本のOP曲とED曲を歌わせていただけるなんて幸せで。「はらり」が和風テイストな曲で自分に合っていると思っていたので、次回作があったら歌いたいと願っていました。だから皆さんに感謝です。


――『薄桜鬼 ~新選組奇譚~』を実際にプレーされた感想は?

吉岡さん:最初に“乙女ゲー”と聞いてピンとこなかったんですが、プレイし始めたら本を読むようにどんどん引き込まれていきました。世界観も新選組の魅力が伝わってきて、武士の生き様に触れて、最後は泣きながらプレイしてました(笑)。EDまで行って「ココニイル~虚空の果て~」が流れた時、プレーヤーとして詞の世界観に浸ることができました。


――『薄桜鬼』以外でも『ふしぎ遊戯DS』や『L2 Love×Loop』でもゲームの曲を担当しました。

吉岡さん:『ふしぎ遊戯DS』の主題歌「Wish~出逢いを越えて~」では作詞・作曲、『L2 Love×Loop』の挿入歌「優しく廻る」では作曲と、歌だけでなく、楽曲制作にも関わらせていただけたのは新鮮な気持ちで取り組めて楽しかったです。ただ最初にある世界観やテーマに基づいて詞や曲を作るのはちょっと難しくて、時間はかかりましたけど……。


●メジャーデビューアルバムは8曲のゲーム

――ゲームのテーマ曲は歌ってきましたがまだCDのリリースがない状態で、そして今回メジャーデビューがアルバムという形になったことについてどう思いましたか?

吉岡さん:素直に嬉しかったです。「シングルの前に何でアルバムなんだろう?」と思いましたけど(笑)。ゲームの曲は1コーラスしか流れないけど、「はらり」とか2番の歌詞が好きなのでぜひ聴いてほしいと思っていたので、フルでそれぞれの曲を聴いていただけるのはありがたいです。

――ゲームのテーマ曲が8曲も入ると個性が強い曲がぶつかり合うのかもと思ったら、バランス良く聴けました。

吉岡さん:『薄桜鬼』のOPとED曲は割と音数が多いんですが、「Wish~出逢いを越えて~」と「優しく廻る」はリアレンジでシンプルな感じになっているのでバランスがとれているのかもしれません。


●リアルな女の子像を描いた自作曲の「つぼみ」に新たな魅力

――ゲームのほかにオリジナルも3曲収録されていますがオリジナルはどのような形で作られたんですか?

吉岡さん:「つぼみ」は私が作詞と作曲をして、「未来に吹く風」と「Sincerely」は私のイメージで曲を作っていただきました。これまで私が歌ってきた曲の雰囲気や、あまり英語詞が入っていないことも考慮して作っていただけたようで、「自分でもこんなイメージがあるのかな」という発見や面白さがありました。


――「つぼみ」は恋が終わった女性が未練を引きずるせつない歌ですが、この曲がオジリナル曲でしかも終盤に来たのは驚きました。

吉岡さん:そうですか?(笑) 私が普段作る曲は自分の身近で感じたことを書いているので、ただ前向きというわけでなく、ときにリアルで嫌な部分もあって。たぶん同年代の女の子に共感してもらえるんじゃないかなと思っていて。そんな自分らしさが一番出ている楽曲かなと。


●歌手としての可能性を感じさせる「はらり」アコースティックバージョン

――ラストにボーナストラックとして「はらり」のアコースティックバージョンが収録されていますが、テンポもゆったり目でしっとりと歌っているのが印象的でした。

吉岡さん:確かに音数はピアノやアコースティックギター中心のシンプルなアレンジで、ゆっくりめになっていますが、原曲の詞の素晴らしさは伝わるように心がけて歌いました。


――リピートで聴いた人は最後の「はらり」の後、1曲目のオリジナルの「はらり」を聴いたら、歌い方やスピードの違い、印象にビックリすると思います。だからこそ、シンガーとしての力を確認できました。

吉岡さん:ありがとうございます。このアルバムに収録された12曲には、いろいろな私の歌や表情が詰まっているので、楽しんで聴いていただけたら嬉しいです。ジャケットも自然で幻想的な感じの写真になっているので、私がどんな人間なのか、どんな歌い手なのか、イメージしてもらえたらいいなと思います。


●人気曲にオリジナル、カバーなど毎月、様々な曲が聴けるマンスリーライブ

――7月からマンスリーライブ『はじまりの場所』が始まりましたがどんな内容なんですか?

吉岡さん:皆さんから人気のある『薄桜鬼』のテーマ曲や自分で作詞、作曲した曲などを歌っています。7月のライブでは邦楽カバーにも挑戦してみました。トークなどを交えて、曲への想いも聴いていただけたらと思っています。1回目が終わりましたがとても楽しくて。これからも続くので「どんなことをやろうかな?」といろいろ考えています。8月のライブではアルバムから新曲も歌おうかなって。今から緊張してますけど(笑)。乙女ゲーの曲を歌っているので、女性が多いんじゃないかと思われるかもしれませんが、男性のファンの方も多いので皆さん気軽に遊びに来てください。


●聴く人の胸にまっすぐ言葉が届くシンガーソングライターに

――今後の目標は?

吉岡さん:私は曲の世界に入り込んで歌うタイプで、自分で詞や曲を作ると入り込みやすいし、皆さんへ伝えたいこともあるので、詞や言葉を大切にしながら皆さんの胸にまっすぐ届くような曲を作って歌っていきたいと思います。そして1stシングルリリースとライブやイベントもいっぱいやってたくさんの方に会いたいです。最終目標は映画に出演して、主題歌を歌うことです。かなり大きな夢ですけど……。


――最後にメッセージをお願いします。

吉岡さん:このアルバムはゲームのテーマ曲やオリジナル曲など思い入れのある曲が詰まったファーストアルバムになりました。そして私がどんなシンガーかを知っていただけると思います。私と同世代の女の子だけでなく、いろいろな人に聴いてもらって、1曲でも1フレーズでも気に入ったり、共感してもらえたらいいなと思います。もしこの記事を読んで関心を持っていただけたら、私のブログやアルバムの特設サイトも見てみてください。今後、マンスリーライブもあるので、イベントなど様々な場所で皆さんとお会いしたり、曲を聴いていただけるように頑張りますのでよろしくお願いします。


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