
石川智晶さんの3カ月連続リリース第3弾は9月30日発売の3rdアルバム『誰も教えてくれなかったこと』。石川さんの魅力とアイルランドの空気感が詰まった1枚
7月に7thシングル「First Pain」、8月にはDVD『OWN WRITE』をリリースしてきた石川智晶さんが3カ月連続リリースの締めくくりとしてサードアルバム『誰も教えてくれなかったこと』を9月30日に発売する。
本作ではアイルランドでレコーディング、ロンドンのアビーロードスタジオでマスタリングを行った。「クラウディ」や「shylpeed~シルフィード~」などの新曲では、石川さんのさわやかな歌声と民俗楽器を取り入れたケルトのテイストが漂うアレンジからアイルランドの風が感じられる。発売中のDVD『OWN WRITE』もアイルランドでの撮影されているため、併せて楽しんでほしい。
新曲以外は5thシングル『1/2(はんぶん)』(『逮捕しちゃうぞ フルスロットル』ED曲)、6thシングル「Prototype」(『機動戦士ガンダム00』2ndシーズンED曲)、7thシングル「First Pain」(『エレメントハンター』OP曲)に、『戦国BASARA』挿入歌「落涙」、『機動戦士ガンダム00』のハレルヤ・ハプティズムのキャラクターソング「太陽」のセルフカバーを収録した豪華なアルバム。
もちろん収録の全曲は石川さん自身による作詞・作曲で美しいボーカルとコーラスワークも全開。アーティスト・石川智晶の魅力を存分に堪能しよう!
●アイルランドレコーディングが曲のコンセプトに大きな影響を与えた
――アルバムを作るにあたってコンセプトはどのように決まったんですか?
石川さん:2年間で様々なアニメの曲を歌いましたが、それだけがクローズアップされるアルバムにはしたくないと思いました。その後、海外レコーディングの話が出て、これまでの曲を振り返ると例えば「落涙」なら本来は和笛を選択するところでティンホイッスルを使ったり、2年前に歌った「1/2(はんぶん)」でもティンホイッスルを使っていたり、アイリッシュなテイストが結構あって。私もアイリッシュが好きだったのでアイルランドに行こうと。その時点でアイリッシュっぽい曲を作り始めたり、コンセプトの8割くらいは決まりました。
●マスタリングはビートルズがレコーディングしたスタジオ
――アルバムは制作の流れを簡単にご説明ください。
石川さん:新曲はまず日本で仮歌や仮メロなどのベースを作って、アイルランドで現地のミュージシャンのテイストに併せていく感じです。実際に弾いてもらうと私のイメージと違うものが次々出てきて、うれしいサプライズでした。フィドルやハンドドラム、ボウランなどアイルランド色あふれる楽器もいろいろ使われていて、私もケルト風のサウンドに刺激を受けながら、気持ち良くレコーディングできました。そしてマスタリングはビートルズでおなじみのロンドンのアビーロードでまさに夢のよう。ここで現地の方の手が入り、ヨーロッパテイストも注入されて、本当に豪華なアルバムになったと思います。
●『機動戦士ガンダム00』関連の楽曲を4曲収録
――澄んだ歌声でどの曲も心に届きやすい上に、微妙な感情表現もある緻密なボーカルワークのすごさに今回も感心しました。更に全体的に凝ったアレンジや何重にも重なるコーラスなどこだわりはもはや職人芸だなと。
石川さん:ありがとうございます。オケやアレンジも長い付き合いになる方々なので安心してお任せしても予想以上のものが上がってくるので、皆さんがすごいんです。きっと。コーラスは時間がかかりましたね。「クラウディ」や「49scale」なんてほぼ1日がかりで歌ってました。
――ED曲となった「Prototype」をはじめ、カップリング曲の「squall」、候補曲だった「クラウディ」に、アレルヤのキャラクターソングの「太陽」をセルフカバーするなど『機動戦士ガンダム00』関連の楽曲が多いですね。
石川さん:『機動戦士ガンダム00』は自分にとって大きなタイトルであり、チームで一丸となって作ったので「Prototype」の存在感は大きくなりますね。避けて通れないというか。決定するまでの緊張した感じをアルバムに赤裸々にのせてもいいのかなって(笑)。
●印象深い曲は「Prototype」と、新曲であり、一番古い曲でもある「Blue Velvet」
――収録曲の中で印象的な曲を挙げてもらえますか?
石川さん:「Prototype」は思い入れが強いです。今回はオリジナルよりもボーカルやピアノが強く出ています。あと「Blue Velvet」はアイルランドで録った意味を感じる曲でPVも撮り、一番古いデモ曲をCD化できて印象深いです。
――収録の12曲中8曲は作品関連ですが、『ガンダム00』に加え、2年前の『逮捕しちゃうぞ フルスロットル』、今放送中の『エレメントハンター』などのテーマ曲と、オリジナルの新曲が混在していながら、聴いてみるとすべてアルバムのために作ったような流れになっていて、統一感があるのは不思議です。
石川さん:そう感じていただけるとうれしいです。それぞれの作品のテーマを考えながら曲を作っているけど、結局は自分の中にある世界なんですよね。あと作品に恵まれていることも大きくて。私のテイストに合った作品に関わらせていただいているので、アルバムの中でも違和感なく聴けるのかもしれません。
●3作連続リリースでより鮮明になった石川さんの魅力に触れてほしい
――ジャケットもアイルランドの広大な地をバックにして神秘的な写真ですね。
石川さん:8月にリリースしたDVD『OWN WRITE』と一緒に撮りました。7月のシングル「First Pain」から3カ月連続リリースとなりましたが全部一つの線でつながっています。3作同時進行だったこともありますけど(笑)。今回のアルバムとDVDを併せて楽しんでいただけばうれしいです。
――では最後にメッセージをお願いします。
石川さん:CDとDVDの3カ月連続リリースに加え、実は『Not Enough』という本も7月に出しました。『機動戦士ガンダム00』のアレルヤ役の吉野さんや『僕らの』の原作の鬼頭莫宏先生との対談や短編小説、撮り下ろし写真など掲載されていますのでよろしければ見てください。またフライングドッグさん内の私のサイトで対談企画も始まりました! 第1回目は三木眞一郎さんです。今後も他では聞けないような対談になればいいなと思っていますのでこちらもよろしくお願いします。
今年は連続リリースや多くのライブやイベントに出演したり、いい経験ができました。この経験を糧に今後もいい曲を歌っていきたいと思います。『誰も教えてくれなかったこと』は私らしさを出せた1枚になりました。応援してくださる方、始めましての方などたくさんの方に聴いていただけたらうれしいです。
『誰も教えてくれなかったこと』/石川智晶
9月30日発売
3,045円(税込)
発売元:フライングドッグ
>>石川智晶公式サイト
>>フライングドッグ内石川智晶公式サイト
『誰も教えてくれなかったこと』/石川智晶











































