
BLACK VELVETファーストライヴ「Love or death」を完全レポート!!
Toshiyuki(森川智之)がヴォーカルを担当するハードエッジなロックバンドのBLACK VELVET。彼らが、9月6日(日)・横浜ブリッツを舞台に、ファースト・ライブを実施した。この日は、1日2回公演を行うほどの盛況ぶり。我々取材班は、昼の部へ潜入。さっそく、その日の模様をお伝えしよう。
●BLACK VELVETの未来へ大きな確信の光を確認!!
会場中を埋めつくした満員の観客たち。もちろん響いてくるのは黄色い嬌声の数々。ヴォーカリストをToshiyukiこと森川智之さんが担当するだけに、当然だろう。でも、この日のライブを観て確信したことが一つある。タフ&ワイルドなハードロックを奏でているアニソン/声優系アーティストと言えば、JAM ProjectやGRANRODEOの名前が上げられるが、BLACK VELVETもまた、彼らと同列上に並び得る存在感と実力を持ってるということだ。つまりBLACK VELVETも、今後音楽好きな男性ファンが増えてゆく可能性を、強く、強く持っているバンド。その想いを、この日のライブを観て確信した。まだBLACK VELVETの音楽を聴いたことのない、とくに男性諸君。ぜひBLACK VELVETの音をチェックしてくれ。その魂震わせる熱く激しい音の衝撃を耳にしたとたん、アドレナリンが急上昇していくはずだっ!!さて、そろそろ、この日のライブの模様を報告していこうか。
●「さすが!!」…な前説MC!!
この日のステージは、ブラベル仕様の前説からはじまった…
「会場内で喫煙している奴は、外へ叩き出せ!!」
「音の出るものは、叩き壊せっ!!」
「幕が開くまで、震えて待てっ!!」
くぅ~、なんてBLACK VELVETらしい、イカした、イカつい前説なんだろう。その言葉を聴いた瞬間、「この日のライブ、何かしら起きるな!!」という、嬉しい予感を覚えていた。
●「It's Showtime!!」止まらない本気の衝動!!
まるでホラー映画の予告編のよう、ステージ前を覆った白い幕へ、幻惑/頽廃的な装いを持った映像が次々映し出されてゆく。
やがて巨大な幕の後ろへ、メンバーの姿が現れた…。
「It's Show time!!」
Toshiyukiの高らかなシャウト声とともに演奏はスタート!!冒頭から、身体をつんざく、ザクザクとしたハードロックなギター・サウンドが炸裂!!エッジ鋭い音がグサグサと身を、心を突き刺してゆく。そのまま演奏は『Vermilion pavilion』へ。ワイルド&タフなアメリカン・ハード&ロックンロールな音の唸りを身にまとい、幻惑/勇壮に唄いあげてゆくToshiyuki。かなり本格的な、腰にガンガン響いてくるサウンド・スタイルだ。この衝動へ触れたとたん、一気に身体中の血が逆流し出した。全身からアドレナリンが沸々と沸き上がっていく感覚が、とても心地好い。
続く『bad monkeys summit』では、歪みを上げたスピーディなハードロック・サウンドの上で、DJを担当している taddのラップが炸裂していく。激しく唄いあげてゆくToshiyuki、彼のワイルドな歌声へ後ろから煽りを加えてゆくtaddのラップ。その絶妙なコンビネーションが、観客たちの感情をガンガンに上げてゆく。何時しか場内中の人たちが、拳を振り上げ熱狂していたほどだ。
ドラムロールから、ステージは『Wack head to the blue sky』へ。ますます激しさと重さを増してゆく演奏。過激に攻めゆく楽曲だからこそ、自然と気持ちも熱い昂りを覚えてゆく。たまんないぜ、この止まらない衝動と衝撃がっ!!
●ドラッギーでグラマラスな雰囲気を色濃く描きあげてゆく舞台!!
「BLACK VELVETのファースト・ライブへようこそっ!!今日は、思いきり楽しんでいってください!!」
これまでの過激に攻めゆく姿勢から、多少視点をシフト。雄大な景観描き出す、ミッドバラードの『Neverland』を演奏。スタンドマイクを携え、浪々と唄いあげてゆくToshiyuki。その歌声が、大人の色気たっぷりで、とても艶かしい。しかも演奏は、どんどんドラッギーでグラマラスな雰囲気を色濃く描きあげていく。ステージ中盤では、華々しい衣装に身をまとった3人のドラァグクイーンが舞台上に現れ、妖しい踊りをしながら、観客たちを煽ってゆく場面も登場。
一転、『Gimme Gimme Gimme-love and venom-』では、ふたたび西海岸系ハードロック魂が炸裂!!思いきり身体を貫いてゆくザクザクとしたハードロックな音の塊たち。貫祿あふれる姿を魅せながら、観客たちを熱狂の舞台へ導いてゆくToshiyuki。興奮/高揚した人たちのエナジーは、『Coma』でさらに大きな恍惚の塊へ成長していった。興奮を身に抱きながら、思いきり拳を振り上げ続ける満員の観客たち。
ここで、かどしゅんによるドラム・ソロコーナー。そして、prosによるベース・ソロコーナーへ。しっかり観客たちを煽ったところで、ふたたびメンバーが演奏に加わってゆく。ここでは、かどしゅん(Dr)、ita-shin(Key)、サポートギターのKC、そしてpros(B)がヴォーカルを担当しながら、ハード&パンキッシュな楽曲を演奏していった。
●ハートに響くロックバラードの神髄、しっかり体感させてもらった気分だ。
「過去があるから、今がある。今があるから、未来がある。そんな未来の夢を大切にしていきたい想いを綴った曲を唄います」
『Don't you get lost in the heaven』では、アコギとエレピの演奏を背景に、切々とバラード・ナンバーを唄いあげていった。激しさだけではない。この手のしっとりとした表情を通してさえも、心を揺さぶっていく歌や演奏を届けてくれたBLACK VELVET。まさに"魂を揺るがすハードロック・バラード"とは、こういう姿のことを言うのだろう。ハートに響くロックバラードの神髄、しっかり体感させてもらった気分だ。
続く『I still…』でも、抑揚を持った、気持ちの内側から魂を揺さぶっていくバラード・ナンバーを熱唱していくToshiyuki。演奏が進むにつれ、どんどん高揚していく楽曲。サビ歌を聴いているときには、本気で心が泣き濡れそうになっていたくらいだ。
「人と人との出会いがあったからこそ、こうやって最高のライブが出来ている。同じ目的を持った仲間たちが、同じ場所に集まり、同じ気持ちを育んでいく。それって、最高なことじゃない!!」
『Velvet sky』では、大きな景観を巨大なカンバスの上へ描くよう、壮大なバラード・ナンバーを唄いあげてゆくToshiyukiの姿があった。この歌を聴きながら、何度涙がこぼれそうになったことか…。
●ここまで来たら、昂る感情のウネリを抑えることなんか、出来やしないっ!!
ここからは、終盤へ向かって盛り上がりの風景描いていく熱狂のパートへ、一気に突入。
「お前たちのやる気を魅せてくれっ!!『Bring me back hell yeah!』。
ついに、観客たちと一緒に叫びのコール&レスポンスが炸裂してゆくナンバーの登場だっ!!加速度を上げた暴走マシーンのよう、アクセル全開ベタ踏み状態なスピーディでハード&ロックンロールなサウンドへ身を預けながら、Toshiyukiと満員の観客たちが♪Bring me back hell yeah!♪のコール&レスポンスを、何度も何度も行っていく。もう、ここまで来たら、昂る感情のウネリを抑えることなんか、出来やしないっ!!
本編ラストを飾った『Drive me crazy』では、セクシーな踊りを披露した女性ダンサーや3人のドラァグクイーンらもステージへ呼び込み、最高にハッピーでクレイジーなロックンロール・パーティを繰り広げてゆくBLACK VELVETのメンバーたち。そう、この興奮と高揚。そして、何もかも忘れてしまう爆音の中で抱く恍惚さこそ、最高に気持ちよい絶頂感だっ!!
●11月7日・渋谷AXを舞台に、次のライブが決定!!
熱狂的なアンコールの声に応え、ふたたびメンバーがステージへ登場。
「今日はこんなに素敵な場所を作ってくれて、ありがとうございます。本当に幸せものです」と、観客たちに感謝の言葉を述べていくToshiyuki。さらに、「これからも皆さんと一緒に、いかせてください!」「いかせてください!!」。そんな刺激的なトークに会場が盛り上がる中、次回のライブが決定したことを発表。
「11月7日、SHIBUYA-AX!」
その言葉を聴き、会場中の人たちの声がさらに沸きあがった!!
そんな興奮と熱狂の声を受けゆく中、まず演奏したのは、尊敬しているというバンドの曲、『It's so easy』。そして11月26日にシングル発売が決定した、PCゲーム「Bloddy Call」のオープニング歌『Bleed』だ。爽やかさは感じるものの、やはり終始攻撃的で切迫感のあるナンバーの『Bleed』。ちなみにメンバーさんたちは、「ロケバスが欲しいので、是非買ってください!」と言ってました。
●熱狂渦巻く、2回目のアンコールへ…!!
これで、この日の演奏は終了。……が、ふたたび上がる熱いアンコールの声。するとToshiyukiが、「もっと欲しいだろ。そう思って溜めといた」と言いながら、メンバーたちとともに、三たびステージへ。
熱い歓声を受け始まったのは、3rdシングルのカップリング曲、『revive』。ミディアム・テンポの壮大なラブ・バラードに、観客たちは聞き惚れていく。さらに、続けざま歌ったのは『roar』 。先ほどとは打って変わった、激しいロックサウンドに興奮した観客たちは、熱い演奏に合わせ、思いきり頭を振り続けていく。そしてToshiyukiが客席へマイクを向けるや、この日1番とも言える大合唱が沸き起こった。メンバーもそれに応えるよう、終始鋭くヘヴィなサウンドを掻き鳴らし、会場中を大きな盛り上がりの中へ包み込んでいった。
最後にメンバー7人が前に出て、手を繋いで礼。「AXで会いましょー!!」と叫び、彼らは去っていく。そして公演は、大熱狂のまま幕を閉じていった。
TEXT:長澤智典/SUPPORT:千葉蘭
>>BLACK VELVET Official Web Site



































