SCANDALがアニメイトTVに登場!『ルー=ガルー』公開&2ndアルバム発売記念スペシャルインタビュー「全身タイツ初体験の感想は“意外と快適” ファンとコラボした曲も流れるのでぜひ観てくださいね!」
8月28日から公開される京極夏彦氏原作のアニメーション映画『ルー=ガルー』。この作品の主題歌・挿入歌・エンディングテーマを歌い、作中にも“伝説のバンド”として、モーションキャプチャーによってアニメーション化され登場も果たしたSCANDAL。今、一番キュートで、一番パワフルなガールズバンドとして、全世界が注目するSCANDALの4人に直撃取材!
──『ルー=ガルー』は、まさに“SCANDALづくし”の映画となっていますが、ここまでガッツリ作品とコラボレーションされた感想はいかがでしょうか
HARUNA:レコーディングや、(アニメ化するための)モーションキャプチャーをしている段階では、それらがどう作中で使われるか想像できなかったので、実際出来上がった作品を見る時、どこでどう使われるのかドキドキしました。『ルー=ガルー』という映画自体が、コミュニケーションの大切さや近未来について色々と考えさせられる映画なので、切なくもなったし、笑ったし、楽しい映画でした。関わらせていただいてすごくよかったです。
──メンバーのみなさんは作中にもアニメーションとして登場されています。メンバーのみなさんをモーションキャプチャーしてアニメ化したそうですが、収録で着用した全身タイツの感想をお聞かせください。
HARUNA:全身タイツは、これをやらなければ一生に一度着るか着ないかというものだったと思います。着てしまうと恥ずかしいという気持ちはありませんでした。逆に楽しくなってきてしまって、もっとやってやろうという気持ちになりました。真剣にやっているんですけど、格好が間抜けすぎてどう映っていたのか気になりました(笑)。
──演奏シーンをキャプチャーするために、全身タイツを着たままカッコよく演奏するのはどんな気分でしたか?
TOMOMI:撮影のときは普通にいつも通りやっていたんですけど、メイキングを後々見てみたら“なんて気持ち悪いんだろう”と思いました(笑)。全身タイツは体にフィットしているので、全然着ているという感じではなくてむしろ演奏しやすかったです。
──全身タイツの着心地はどうでしたか?
MAMI:全身タイツは結構分厚いウエットスーツみたいなもので、そうですね……暑かったです(笑)。背中にチャックがあって、そこでして脱ぎ着できないので、トイレの時などは人に脱がせてもらわなければならなくて、大変でした。
──指など細かい部分にもセンサーをつけて演奏を撮影されたと聞きましたが、大変じゃありませんでしたか?
RINA:そもそも普段の衣装が革ジャンなどだったので、それに比べたら動きやすかったです。どんな格好でもドラムを叩きますよ(笑)。
──では、いつか全身タイツライブなども?
一同:爆笑
──そして映画の中ではアフレコにも挑戦されたということですが、アフレコはどうでしたか?
HARUNA:セリフ自体は一言くらいしかなくて、終盤に少し出てくるだけなんですが、やってみて本当に“声優さんて改めてすごいなぁ”と思いました。息遣いなどが本当に難しかったです。感情を出してるつもりでも、聞いてみると出ていないんです。難しいなと思いました。
TOMOMI:「いてっ」というセリフなど、一瞬のセリフなんですけど、その一瞬のセリフを言うまでに、その子にはストーリーがあって、それがあったからこそのそのセリフなんだなと考えると、難しかったです。いつもと違うことをやったので違った刺激がありました。
MAMI:私はメンバーの中でも一番長いセリフをしゃべっているんですけど、実は、私アニメが大好きなんです。声優さんなども大好きで、アフレコを一度してみたいと思っていました。声優さんて割と簡単そうにしゃべっているように見えて、自分でもできると思ったんですけど、全くできませんでした(笑)うまく声が入れられなくて大変でした。でもまたリベンジしたいです。
RINA:自分たちのバンドが出ると聞いていたので、自分たち役を自分たちの声でやると思っていたら、別の女の子の役だったんです。4人の女の子の役だったんですけど、アフレコの後にその4人のキャラクターに自分で考えた名前を付けていいって言われたんです。テロップでは多分私たちがつけた名前で出るんだと思います。
──ありがとうございます。さて、次は楽曲についてなんですが、まずは作品の挿入歌となっている「KOSHI-TANTAN」はどんな曲ですか?
HARUNA:この「KOSHI-TANTAN」という曲はデビュー前から作っていた曲なんです。女の子同士の意地の張り合いのようなことを歌っているんですけど、女の子特有の嫉妬心やねたみなどを表現しています。これから女子はもっと強くなるぞという意志の表れ、“女の子たちこれからもがんばっていこうよ”という気持ちを描いた曲です。
──そして7月28日に発売された7thシングル「涙のリグレット」のカップリングに収録されている「Midnight Television」が主題歌になっていますが、こちらはどんな曲ですか?
TOMOMI:この曲は携帯電話をテーマに書いた曲なんですけど、携帯電話って存在自体が切ないと思うんですよ。友達を番号で登録していたりとか、顔も知らない人とメールをしたりとか。そういったデジタルっぽくて切ない部分を歌詞にしたいと思っていたので、「ルー=ガルー」のお話をいただいた時にぴったりだと思いました。無理して近代社会のことを描こうと思ったわけではなくて、自分の思ったことをそのまま書いたんですけど、出来上がった映画を見たら本当にマッチしていて、曲が挿入されているタイミングもぴったりで、考えて使っていただいたんだろうなぁと嬉しくなりました。
──それからエンディングテーマの「さよなら My Friend」は、どんな曲に仕上がりましたか?
MAMI:作品の最後に流れるんですが、シリアスな映画なのに最後は温かい気持ちになって終わることができるんです。色々な事件があって、登場人物たちが協力してそれらを1つずつ解決していくんですが、シリアスな中にもどきどきもわくわくもあり、楽しいことや悲しいこともあり、あったかくなれるところもあって、女の子の強さなど色々な面が見える映画です。そんな中でこの「さよなら My Friend」はmixiで募集した15人くらいの女の子と一緒にコーラスをして収録したんですけど、自分で言うのもなんですが最後にふさわしい曲になったと思います。聴いていて涙がこみ上げてくるくらいに、マッチできたのではないかなと思います。
──mixiで募集したファンの方々とは一緒にレコーディングしたんですか?
MAMI:はい、一緒に行いました。私たちがレクチャーしたりしてレコーディングしました。みんなでレコーディングしたら、自分たちの声を重ねて何人もの声のようにして撮ったものよりも100倍くらいよくて、みんなで1つのものを作るのって本当に大切なことなんだなと思いました。本当にいいものができたと思います。またファンの方と直接会ってコミュニケーションができて、その直接の言葉が心に響きました。
──その「さよなら My Friend」が収録された2ndアルバム『TEMPTATION BOX』がリリースされますが、こちらのアルバムの聴きどころなどを教えてください
RINA:アルバムのタイトルは直訳すると“誘惑の箱”という意味なんですけど、“何が入っているんだろう?”とか“聞きたいな”“開けたくなるな”と思っていただける、びっくり箱のような1枚になったと思います。また、HARUNAメインの曲だけでなく他のメンバーがメインで歌っている曲も入っています。色々な方が聴きやすい1枚になっていると思うので、楽しんでいただけると思います。
>>SCANDAL Official Website
>>『ルー=ガルー』 オフィシャルウェブサイト