『忍たま乱太郎』実写版で土井半助役の三浦貴大さんにインタビュー

『忍たま乱太郎』実写版で土井半助を演じる三浦貴大さんにインタビュー!――見どころは「カツラがへこむほどの体を張ったアクション!」……実写版ならではの魅力をたっぷり聞きましたっ!

 尼子騒兵衛氏によるマンガ『落第忍者乱太郎』をテレビアニメ化し、1993年の放映スタート以来、国民的人気作品となっているアニメ『忍たま乱太郎』。

 これまでに劇場版アニメの放映やミュージカルの上演なども行なわれ、TVアニメの枠を越えたアプローチで多くのファンの心を掴んでいた『忍たま乱太郎』が、今度は実写映画となってスクリーンに登場する。

 本作の監督を務めるのは、大ヒット作『ヤッターマン』(09)や『十三人の刺客』(10)などの作品を手がけ、世界中から大きな注目を集めている三池崇史監督。

 そして主人公の猪名寺乱太郎(いなでら・らんたろう)役には、大人気子役・加藤清史郎さんを迎え、その他キャストには三浦貴大さん、寺島進さん、平幹二朗さん、松方弘樹さんなどの豪華俳優陣が名を連ねている。

 今回インタビューに応じてくれたのは、乱太郎たち忍たまをまとめる教師・土井半助役の三浦貴大さん。

 自らも小さい頃にアニメを楽しんでいたという三浦さんに、キャラクターの魅力や映画の見どころなどを語ってもらった。

――役が決まったときの心境をお聞かせください。

三浦さん(以下三浦):「実写でやるんだ!」という、驚きがとても大きかったです。『忍たま乱太郎』のアニメが始まったとき、僕は5歳~6歳くらいで、乱太郎たちに近い年代だったんですが、今となっては先生をやるんだな、と不思議な感じがしました。僕、第1話を見た記憶があるんですよ。なので、土井先生をやらせていただくのが決まったときは、「自分が、あの土井先生を……」という感じでした。


――小さい頃に見ていたアニメの実写映画に出演されるのは、どんなお気持ちですか?

三浦:それはやっぱり、嬉しいですね。昔から見ていたこともありますし……。周囲からの反応も「土井先生、やるんだ!」という感じで、すごく驚かれます。あと土井先生と言うキャラクターは、女の子のファンが多いそうなので、そこの部分は少しプレッシャーでした。(笑)でも、「実写の土井先生はこうだぞ!」という風に作っていけたら良いな、と思ってやりました。


――どんなことを意識して演じられたのでしょうか?

三浦:原作のキャラクター性は、あまり意識せずにやったんです。でも、子供たちに振り回されながらも、彼らのことが大好きで、(年が上の)山田先生たちよりは距離感も近い、という部分は大切にやっていこうかな、と思っていましたね。あとは監督と相談しながら、自由にやらせてもらいました。


――監督からは、リクエストなどあったのでしょうか。

三浦:細かいシーンごとにはありましたね。あとはやはり勢いのある映画なので、土井先生も勢いをつけてください、というリクエストはありました。


――土井先生を演じられてみて、一番楽しかった部分はどこでしょうか?

三浦:子供たちと一緒のシーンは、すごく楽しかったですよ!子供のパワーもありますし、とても賑やかでしたね。アクションをやっているシーンもあるんですが、そこはもう大人だけだったので、子供がいるシーンとはまた違った緊張感が流れていました。


――アクションシーンはいかがでしたか?

三浦:実はアクションシーンがあまり得意ではないので、大変でした(笑)。特に刀や武器を使うものはこれが初めてだったので、すごく難しかったですね。でも周りの方々に色々と教わったり、助けていただきながらやったので、とても楽しかったですよ。


――他に苦労した部分などはありましたか?

三浦:全体的にはすごく楽しくやらせていただいたんですが……、とにかく暑かったです(笑)。見てのとおり、長袖で頭巾をかぶって、という格好で夏に撮影をしていたので。



(C)2011 実写版「忍たま乱太郎」製作委員会

(C)2011 実写版「忍たま乱太郎」製作委員会

――土井先生を演じられてみて、どんな部分に魅力を感じましたか?

三浦:土井先生は、しっかりしているのにちょっと天然で、マイペースな人なんです。自分が「こうだ」と強く思っているわけではなくて、周囲に流されずに淡々と自分のことをこなしている、というところがあるんですよ。子供たちを本当に大事に思っているんだけど、彼らとすごく近いところにいて、一緒に遊んでいるような雰囲気だけど先生、という人なので、そこは原作とリンクさせていきたいな、と思いました。


――三浦さんと土井先生との共通点などありましたか?

三浦:僕もマイペースなので、その部分ですね(笑)。周りが話をしているのに、自分だけ全然違うことを考えていて、突然違うことを言ったりするので、そういうところは似ているなと思いました。


――現場の雰囲気はいかがでしたか?

三浦:楽しかったですし、一つの作品の完成に向かって頑張っているという空気も流れていて、本当に理想的な現場でした。子供の人数がすごく多かったので、普段の現場にはないような子供たちのパワーもそこに乗っかってきて……、さらに暑かったです(笑)。


――他にもたくさんの俳優の方が出演されていますが、新たな発見や学んだことなどありましたか?

三浦:みなさん、すごい特殊メイクをされていて、それなのに、すごくカッコイイんですよ!面白いを越えて、もうカッコいいんです。そういう部分はどうやって出しているのかな、と思いながら一ヶ月くらい現場にいましたが……、結局、わからなかったです(笑)。あんなに芸暦の長い方々が、面白いことを大真面目にやる、という姿はとてもカッコイイですよね。あと殺陣のシーンなどは、やっぱり学ぶものも多かったです。


――特にお気に入りのシーンなどはありますか?

三浦:古田新太さん演じる食堂のおばちゃんに、僕がしゃもじで殴られるシーンですね!あれ、本当に痛かったんですよ。カツラの中には鉄板が入っているんですが、それがへこむぐらいの衝撃があったんです(笑)。


――ではファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

三浦:「映画の忍たま乱太郎はこれだ!」と言える作品になったと思うので、原作が好きな方はもちろん、原作をご覧になったことがない方も、楽しむことができる作品だと思います。子供はもちろん、大人が観ても面白い内容になっているので、ぜひ大人の方にも観ていただきたいですね!


 映画『忍たま乱太郎』は、2011年7月23日より東京・新宿バルト9ほかで全国ロードショーがスタートする。ぜひ会場に足を運び、一流忍者になるべく奮闘する忍たまと、それを支える大人たちが織り成すハートフルな物語を、存分に味わって欲しい。

<取材・文:杉山玲菜/撮影:だーくまたお>
(文中一部敬称略)

>>映画「忍たま乱太郎」公式サイト


戸部新左ヱ門/山本耕史

戸部新左ヱ門/山本耕史

「特にお気に入りのシーン」で登場する古田新太さん演じる、食堂のおばちゃん

「特にお気に入りのシーン」で登場する古田新太さん演じる、食堂のおばちゃん

錫高野与四郎(すずごうやよしろう)/山本裕典

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(C)2011 実写版「忍たま乱太郎」製作委員会
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