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『ゆるゆり』キャスト連続インタビュー[第1回 大久保瑠美さん]

TVアニメ『ゆるゆり』放送記念!キャスト連続インタビュー企画始動☆[第1回:吉川ちなつ役 大久保瑠美さん編]

 現在、テレビ東京ほかで放送中のTVアニメ『ゆるゆり』。

 原作はなもり氏による人気漫画(「コミック百合姫」にて連載中)で、七森中学校“ごらく部”の4人の女の子と彼女たちにちょっかいを出す“生徒会”の4人が繰り広げる、愛あり、友情あり、そして少し百合要素あり!?のほのぼの学園ストーリーです。

 アニメイトTVでは、そんなちょっとドキドキしてしまうような、今期イチオシ作品の“ごらく部”キャスト4人に連続インタビューを実施!

 第1回目は、吉川ちなつを演じる大久保瑠美さんにたっぷりとお話を伺いました!作品やキャラクターについては勿論、大久保さんご自身の貴重なエピソードまで、赤裸々に語って頂きました♪

●似ている部分は「好きなものに対してテンションが上がるところ」

――今回、大久保さんは『ゆるゆり』で吉川ちなつを演じられていますが、ちなつはどんなキャラクターですか?

大久保さん:ちなつはすごくかわいい女の子なんですけど、ちょっと腹黒い部分もあるんです。先輩の船見結衣ちゃんが大好きで、結衣先輩に対してはすごく一途でとても乙女チックな女の子です。ただちょっと、ぶりっ子で腹黒いですけど(笑)。

――ちなつは作中での人気アニメ『魔女っ娘ミラクるん』の主人公に似ているということですが…。

大久保さん:その魔女っ娘に似ているが故に、京子先輩にすごく愛されていて…。京子先輩はちなつが大好きなんですが、ちなつは結衣が大好きで、そして京子と結衣は幼馴染で親友なので、とても仲が良いんです。なので、ちなつは結衣と仲の良い京子をライバルのように感じているみたいです。

――では、ちなつと大久保さんの似ている部分はありますか?

大久保さん:ちなつはテンションが結構高くて、結衣のことになると勝手に妄想して暴走してしまうのですが、私も自分の好きなものに対してはテンションが上がってしまうので、そこが似ていると思います。ですが、友達からすると普段の私はどちらかというとローテンションで、さばさばしているらしいです。
先日、結衣役の津田美波ちゃんにも「瑠美ちゃんてもっとキャピキャピしてるかと思ったのに、意外と男っぽいんだね」と言われて、「さすが津田ちゃん、わかってる~!」と思いました(笑)。

――ちなつを演じる上で難しい部分はありますか?

大久保さん:ちなつは京子に対して少し冷たいのですが、私は京子が好きなので(笑)。
ですので、私自身が「京子が好き」という気持ちが、演じる上ではあまり出さないようにしないといけない所が難しいです。ちなつも京子のこと嫌いなわけじゃないと思うんですけどね。

――“ごらく部”の皆さんとは一緒にご飯を食べに行ったりもする仲ということですが…。

大久保さん:はい!あかり役の三上さんとは専門学校が一緒で、他のラジオ番組もご一緒している関係から共通点が多いんです。津田ちゃんは同い年ですし。大坪由佳ちゃんは女子高生なんですけど、とてもかわいくて、妹のような存在ですね。本当に、4人は仲良しです!

――『ゆるゆり』には、少し百合要素も入っているいますが、原作を読んでみていかがでしたか?

大久保さん:「こういう世界もあるんだなぁ」というのが最初の印象でした。ちなつ役が決まってから、百合系の作品を色々読んで研究したんですけど、女の子同士って憧れなのか、恋愛なのか、見分けがつきづらくて、漫画ですとそういう所がうまい表現で描かれていることが多いんです。だから、女の子を好きになるという気持ちをもっと知ってみたいなと思いました。私自身、可愛い女の子が大好きなので(笑)!


●アフレコ現場は女の子ばかりで華やか!誕生日にはケーキでお祝いも

――アフレコ現場はどのような雰囲気ですか?

大久保さん:メインのキャラクターは“ごらく部”と“生徒会”の8人なので、現場は女の子ばかりでとても華やかです。先輩声優さんも多いので少し緊張もしますが、すごく優しく接してくれるので雰囲気はとても和やかです。

――アフレコ現場で、印象に残ったエピソードなどはありますか?

大久保さん:現場に誕生日の近い人がいると、ケーキを用意してみんなでお祝いしていることですね。でも、私の誕生日は9月なので収録が終わっているという(苦笑)。私の誕生日が近くなったら、収録をもう1回やってほしいですね(笑)。
あとは、影の薄い主人公・あかりちゃんが、場面によってはいなくなったり、一言もしゃべらず気絶してしまったりと、話数によっては台詞が少ないので、他のキャストの方々と盛り上がっている時に、あかりちゃん役の三上さんだけが静かに座っていて、「みんな楽しそうだねー」って寂しそうなのが印象的です(笑)

――お話が進んでいくにつれて、大久保さんやちなつに変化はありましたか?

大久保さん:ちなつがどんどん壊れていっています(笑)。妄想がどんどん活発になっていくので…。基本は元気でアクティブなキャラクターなので、コスプレをしたり、デートしたり、やることが多いので演じていて楽しいです。私自身としては、最初はただ、本当にぶりっ子で可愛く見せようと演じていましたが、ちなつというキャラクターがどんどん分かっていくと、演じ方も少しづつ変化していったので、そこは是非、アニメでチェックしてほしいです。


●声優になった当初は「ほとんど実感がありませんでした」

――続いては、大久保さん自身についてお聞きしたいと思います。大久保さんは2年前、東京アナウンス学院に在籍していた際、『第3回 81オーディション』で優秀賞を受賞されたということですが、元々、声優志望だったんですか?

大久保さん:高校2年生くらいまでは、普通に大学に行こうと思っていたんです。ただ、元々アニメが好きで、声優さんも好きで、ある日突然、声優になりたいなと思ったんです。そこで、親に「声優になりたいな」と相談してみたら、親も「好きなことをやったらいいよ」と賛成してくれました。それで、東京アナウンス学院に入学したんです。声優の勉強を始めてからどんどん「声優になりたい」という気持ちが強くなっていって、2年生の時にその気持ちを抱えて81オーディションに参加しました。

――それからオーディションで賞を受賞し、実際、声優になってみて、最初はいかがでしたか?

大久保さん:自分がプロの声優になった、という実感があまりなかったです。「81オーディション」で賞を頂いて、その月にもうアニメのお仕事を頂いたので。あれよあれよという間に、声優になっていました。アニメがオンエアされて、クレジットに名前が出た時も「これ、私かな?」という感じで、実感はすごく薄かったです。

――プロの声優なんだ、と実感が湧いたのはいつ頃だったんですか?

大久保さん:現場に行くにつれて、段々と実感は湧いてきました。ある方に「演じた役は一生あなたのものなんだよ」と言われた時に「自分がやっている役の声は私しかいないんだ」と実感して、役を演じることがすごく特別なことに思えてきたんです。
声って人間の個性の1つだと思っていて、その人しか持っていないものだと思うんです。その個性の1つを仕事として担っているということは、キャラクターと人生を一緒に歩いているような、そんなイメージがあるんです。だから、どんな役をやるときも「今、一緒に生きているんだ」と思いながらやらせて頂くようになって、そういう意識をしたことで、プロの声優の一歩を踏み出したんだと実感しました。


●「もっと頑張っていかなくちゃ!」と強く思わされるアフレコ現場

――声優になりたいと思われたのは、やはり憧れている方がいたからなんでしょうか?

大久保さん:そうですね。現場でお会いして「はっ!」とする方はいます。

――そんな憧れの方がいる現場に大久保さんご自身も声優としているというお気持ちはいかがでしたか?

大久保さん:最初は「あの声優さんに会えるんだ!」という気持ちが全くなかったわけではないんです。でも、お仕事をしてみて思ったのは、新人でもベテランでも、経験の差はあれど、同じ場所で同じ作品をやっている以上、同じラインに上がっていかなければいけないなと。会えるということで喜ぶのではなく、「こんなにすごい声優さんがいるんだ。私はもっと頑張っていかなくちゃ!」と、思う気持ちが大きいです。

――大久保さんが特に憧れている方はいらっしゃいますか?

大久保さん:現場でご一緒させて頂いて、声優としても一人の人間としても、すごく尊敬できるなと思っているのが加藤英美里さんです。私のデビュー作である『ささめきこと』でも加藤さんと一緒の現場だったのですが、今、またご一緒出来て嬉しいです。

――今後、声優としての目標はありますか?

大久保さん:私自身、アニメが大好きで、見ていると楽しい気持ちになれます。その要素の1つは声優さんのお芝居だと思うので、見ている方に「楽しいな」と思ってもらえる作品が作れる声優、そして独りよがりではなくて、みんなで作品を作っていけるような、周りのことを考えられる声優になりたいなと思います。
あと、今まで可愛い女の子をやらせて頂く機会が多かったので、ちょっと大人っぽい役とか私自身のイメージとは全く違うキャラクターをやってみたいです。


●『ゆるゆり』では歌にも挑戦!イベントではファンに生で披露も

――そういえば、『ゆるゆり』では歌も歌ってらっしゃいますよね?

大久保さん:はい。声優って、歌も歌うものだと思っていましたが、いきなり4曲も歌うことになってビックリしました。元々、歌があまりうまくないので、直していかないとそのうち、歌の壁にぶち当たるなとは思っていたんですけど、それが思ったよりも早くぶち当たってしまった感じです(笑)。
ちなつは声が高いので、あの高さの声で歌うことに苦戦しました。ですが、レコーディング時に「ちなつのキャラクターは大事にしたいけれど、大久保さんがやるちなつだったらどんな声になったってちなつだから、やりやすいところでやっていいよ」と言われて…。周りの方もすごく支えてくださったので、レコーディングはとっても楽しかったです。

――その4曲というのは?

大久保さん:『ゆるゆり』のオープニング&カップリング、エンディング&カップリングなんですけど、テンポの早い曲やゆっくりな曲など色々あって。でも、どれも収録が楽しくて、もう収録が終わっちゃったのか…と、残念な気持ちです。

――それらの楽曲は、これからイベントなどで歌うんですか?

大久保さん:はい、その予定です。

――生でファンの方に披露するんですね。

大久保さん:そうですね~でも、できるかな(苦笑)。多分、どうしようもなく緊張しちゃうと思います。でも、ファンの方々が私たちを見に来てくれていると思うと、気合いがすごく入りますし、楽しみでもあります。

――ファンの方との繋がりは嬉しいですよね。

大久保さん:はい。まだイベントをしていないので実感がありませんが、早くみなさんにお会いして色々なことを一緒にしていきたいなと思っています!私たちがやるものを見て頂くだけではなく、ファンの方と一緒に作品を作っていきたいです。


●“ごらく部”メンバーが大好き過ぎて思わず…!?

――今後、アニメやラジオを始めとして、イベントやライブと“ごらく部”メンバーたちとの活動も多くなると思います。そこで改めて、あかり役の三上さん、京子役の大坪さん、結衣役の津田さんへメッセージをお願いします。まずは三上さんへお願いします。

大久保さん:みかしーちゃん(三上さん)は学校も一緒でラジオも一緒なので、一番話したり相談したりする機会が多いんです。その度に私の力になってくれるので、私ももっとみかしーちゃんの力になりたいなと思っています。いつも癒してくれて、なくてはならない人です。すごく、すご~く頼りにしているので、よかったら私のことも頼りにしてね。一緒に頑張って行こうね!

(大坪さんへ)
大久保さん:最初、会った時は身長がとても高くて「どうしよう!」と思ったんですけど、一緒に居るとすごく可愛くて、本当の妹みたいです。ゆかちん(大坪さん)を気に入っているので、是非、うちの妹になってほしいです(笑)。話していても素直で優しくて、また、アフレコ中も台本にいっぱい書き込みをして勉強しているので、真面目で良い子だなと思います。ファンのみなさんにもそういうところを感じてほしいなと思います。

(津田さんへ)
大久保さん:すごく綺麗です!津田ちゃんはさっぱりしている性格で、なんとなく私とは気が合っていると思います。同い年で、気さくに話せる声優さんなので、これからも津田ちゃんとは色々なことを話したいです。もしよかったら、今度2人でデートにでも行きませんか?(笑)ゆかちんが「俺の妹」なら、津田は「俺の嫁」ですね(笑)。


●『ゆるゆり』をみなさんと一緒に作っていきたい!

――では最後に、『ゆるゆり』や大久保さんの活躍を楽しみにしてくださっているファンの方へメッセージをお願いします。

大久保さん:『ゆるゆり』を見て、気に入って頂ければ嬉しいですし、私たちも作品を通して、歌やイベントも頑張りますので、是非、色々な活動を見て頂きたいです。『ゆるゆり』が好きと言ってくれるみなさんのことが私も大好きなので、相思相愛の関係で頑張って行きたいですね。
みなさんが応援してくださった分、私たちの元気とやる気に繋がるので、みなさんなくしては『ゆるゆり』という作品は完成しないと思います。私たちも頑張るので、是非是非みなさんの愛で、『ゆるゆり』という作品を一緒に作っていきましょう!よろしくお願いします!

<取材・文:福島 槙子>

>>TVアニメ『ゆるゆり』オフィシャルサイト
>>大久保瑠美さんオフィシャルブログ


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