第3弾シングル「ゴーストレディオ」あさまっくにインタビュー

「ゴーストレディオ」は"歌ってみろタグ"を付けたい――第3弾シングルをリリースしたあさまっくにスペシャルインタビュー

 1月にミニ・アルバム『Gift』を発売。7月に1stシングル「Stray Sheep」を。9月には2ndシングル「マテリアル」を立て続けにリリースしてきたあさまっく。彼らが第3弾シングル「ゴーストレディオ」を12月7日に発売。取材には大阪にいるじゃっくさんもスカイプで参加。今回アニメイト発売分には特典として「★あさまっくらじお番外編★(そして四次元へ・・・)」CDが付いています。そちらも、ぜひお楽しみに。

「ゴーストレディオ」/ あさまっく<br>発売中<br>1260円(税込)<br>発売元:株式会社ティームエンタテインメント<br>販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション

「ゴーストレディオ」/ あさまっく
発売中
1260円(税込)
発売元:株式会社ティームエンタテインメント
販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション

●今年のあさまっくは大繁盛の忙しさ!

――1月にミニ・アルバム『Gift』をリリース。その後も「Stray Sheep」「マテリアル」と立て続けにシングルを発売。そして今回3枚目のシングル「ゴーストレディオ」をと、今年は次々作品をリリースし続けてきました。

あさまるさん(以下あさまる):加えて僕は、PointFive(.5)での作品リリースもあったし。じゃっくさんも、PointFive(.5)のアルバム『ドウシンエン』にゲストヴォーカルで参加していただいてるんで、お互いすっごく慌ただしい日々を過ごしてきました。じゃっくさんも、頻繁に東京へ来てるよね。

じゃっくさん(以下じゃっく):今年は本当によく東京に足を運びました。

あさまる:東京に来ては歌入れをして帰るという日々。もう、こっち来ちゃえばいいのに。

じゃっく:それ、よく言われる(笑)。でもやっぱし、地元にいることに意味があるので。


――歌入れはともかく、音源制作に関してはデータのやり取りをメールで済ませられるよう、お互い自宅にいながらでもできることですからね。

あさまる:そうなんです。歌とオケ(演奏)はスタジオで録るんですけど。それ以外の作業工程は、お互いに家でやり取りしています。


――じゃっくさんは、オケ録りから参加しているんですか?!

あさまる:そこは僕がレコーディング現場に立ち会いながら、じゃっくさんに連絡を入れる形にしています。


●ボカロPさんにも、いろんな方が…。

――あさまっくの場合、作品を出すごとに、いろんな表情を見せてくれますよね。

あさまる:そこが楽しさでもありますから。今回も、いろんな曲のアイデアを出しながら。じゃっくさんの歌った『からくりピエロ』は、最初から「これをカバーしたい」と言ってたよね。

じゃっく:そう。だから、作曲をした40㍍Pさんに「駄目」って言われたらどうしよう?という心配はあったけど。そこは、すんなりOKをいただけました。


――「駄目」と言われる場合もあるんですか??

あさまる:あります。普通に仕事をしている人から学生さんなど、ボカロPさんにもいろんな方々がいるように、「本業が忙しくて、手がまわりません」ということもあれば。「みずから制作している作品に収録するから難しい」と言われることだってあります。今回のオリジナル曲に関しては、「ゴーストレディオ」を沙Pさんが、「未完成勇者」をHidenori君がというように、そこは、あさまっくのことをよく知っている身近な人たちに頼みました。


●「ゴーストレディオ」は、ぜひ「歌ってみろ」にタグ付けたい!

――表題曲の「ゴーストレディオ」。これ、耳馴染み良いメチャクチャ恰好いい歌ですよね。

じゃっく:初めて曲を聴いたときから、本当に恰好いいなと思いました。ただ、早口で歌わなきゃいけなかったよう、口が追いつかなくて苦労した面もありましたけど(笑)。

あさまる:この曲、歌うのはホント難しいよね。最初に聴いたときは、「これ、本当に人が歌えるの?」と思ったくらい、早口を求められるのはもちろん。メロディーも目まぐるしく動いていくんです。だからぜひ、「ニコニコ動画」の「歌ってみた」ならぬ「歌ってみろ」というタグに提示したいですね(笑)。


――「ゴーストレディオ」は、文明が滅び人類がいなくなった惑星。そこから幽霊たちが、いるかもわからない人類へ向けラジオ番組を通しメッセージしてゆく、物語性を持った歌になりました。

あさまる:一度、文明の滅びた1200年後の地球が舞台になっています。


――この歌を聴いたとき、この幽霊って、もしかしたら地球自体が発信しているメッセージ番組なのかな?!と思いました。

あさまる:そうも捉えられますよね。じつは沙Pさんも、この物語の歌詞には裏設定を組み込んでいるそうなんです。その設定を僕らにも教えてくれないから、僕ら自身も深読みしながら聴いてます。なので、聴く人たちも深読みしながら、その裏設定を紐解いて、僕らに教えてください(笑)。

じゃっく:それいいね。「ゴーストレディオ」は、すごくテンポも早く恰好いい曲なんですけど。歌詞には寂しさというか、切ない物語が記されています。すでに人類はいないのに、それでも「届きますか?」と人に向けて発信していく。その設定が切ないなーと思って。とくに歌声をエフェクト処理したしたセリフの部分には、その謎がいろいろ隠されていそうなので、ぜひ、みなさん探ってください。


●じゃっくさん&あさまるさんソロ・ナンバーに込めた想い…


――2曲目に収録したカバー曲「からくりピエロ」は、じゃっくさんが歌いました。

じゃっく:もう大好きな曲なんで。とくに惹かれたのが歌詞。いきなり、2時間待ちぼうけをくらうところから歌が始まるように、そういう切ない歌に僕は惹かれてしまうんです。


――歌声でも多彩な表情を出していますよね。

じゃっく:今回はあえて抑え気味に歌っています。あと、アレンジがすごくいいんですよ。あのヴァイオリンの音とか、とても切なさを出してるよね。

あさまる:お洒落なバーで流れててもまったく違和感ないくらい、インスト・バージョンのみでも楽しめる楽曲に仕上がってるうえに、じゃっくさんの歌声に大人っぽさが出てて、それがすごくいいんです。


――3曲目の「未完成勇者」はHidenoriさんが制作。あさまるさんが作詞と歌を担当しています。こちらは明るく弾けた楽曲。歌詞からは、小さい頃や青春時代のあさまるさんの姿が浮かんできました。

あさまる:楽曲の構成面でも、最初は軽やかに。真ん中で落ちながらも、ふたたび勢いをつけ、サビに向け駆け上がっていく形になっています。歌詞も、いろんな風に捉えられる内容にしながらも。大体、中2の頃から、今でも感じている(夢求める)想いを書きました。
今回の作品の面白さが、3曲とも物語性を持った曲たちということ。これまでは、誰かに向けたという視点の歌などいろいろあったけど。ここまで物語尽くしの作品で統一されたのは初めてかも知れない。


――「未完成勇者」の歌じゃないけど、まだまだ夢と希望は尽きないですか?

あさまる:むしろ、どんどんやりたいことが広がっていくように、だんだん欲張りになってきています。

じゃっく:欲張りかぁ。そうだよね。これからの動きも、ここでは言えないけど(笑)。2人でいろいろ話してますから。放送時間外のときに(笑)。


●「ゴーストレディオ」の魅力。そしてアニメイト用の特典……

――改めて完成した「ゴーストレディオ」はどんな1枚になりましたか??

じゃっく:ものすごく歌詞の詰まった、しかも裏設定もある「ゴーストレディオ」を筆頭に、どれも物語性を持っているように、いろいろ想像を巡らせて聴いて欲しい歌ばかりだなと思っています。僕ら自身が、そう感じていますから。

あさまる:今回は作詞/作曲/アレンジ/バンドさんの演奏/歌すべてががっちり噛み合った、過去最高の満足度を持った作品なんですよ。ホント、インスト曲も含め、その合致度の高さを隅々まで聴いてもらいたいです。


――今回、アニメイト限定盤には「★あさまっくらじお番外編★(そして四次元へ・・・)」CDが付いてきます。

あさまる:ここでは、今年1年間の活動を振り返るトークをしたんだよね。

じゃっく:そう、今年のあさまっくの活動の総まとめを、走馬灯を巡るように2人でトークしています。

あさまる:だいぶ昔の話も出てくるから、かなり面白く聴けると思いますよ。僕らも、しゃべっててすごく楽しかったですから。


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