平川大輔さんと谷山紀章さんが朗読劇とクイズで作品の魅力を掘り下げる――『FULL SCORE the 2nd season』シリーズ発売記念イベントをレポート！

　ロック、クラシック、ジャズ、演歌など、様々なジャンルの音楽を題材に、個性的なキャラクターたちが織り成すドタバタコメディを描いたドラマCD『FULL SCORE』。その第2期のCD発売を記念して、2012年2月26日にアニメイト横浜でインストアイベントが開催。兵藤勉役・平川大輔さんと、下手洋平＆大江唯役の谷山紀章さんのおふたりが出演し、トークと朗読劇が行われた。その第2部の模様をレポートする。

　『FULL SCORE』は音楽を題材にしているということで、オープニングでは音楽にまつわるトークが展開された。司会者が「バンド活動や趣味で音楽を行うなど、音楽に関するエピソードはありますか？」と質問すると、すかさず谷山さんが「どうなんですか、平川さん？」とキラーパス。平川さんは「あると思うか!?」と一蹴しつつも、「高校時代に観に行った友達のライブで、友達がランニングシャツを着て顔を白塗りにしたり、演奏中に朗読をしていた」という一風変わったバンドのトークを展開。「“バンド”と聞くとそんなイメージですかね……」と締めくくると会場は大爆笑。続いて平川さんが谷山さんに「きーやんは？」と話を振ると、「高校のときに、ユニコーンのコピーバンドをしていました」と、当時の思い出やバンド名の逸話が飛び出した。その後も「小学生の頃にピアノを習っていた（谷山さん）」や、「20歳を過ぎた頃にギターを買った（平川さん）」など様々な話題で盛り上がり、終始笑いの絶えないオープニングとなった。

　続いての“平川さん＆谷山さんに聞く、俺的ストライクミュージック！”のコーナーでは、おふたりが10代、20代、そして現在ハマっている音楽を紹介。平川さんのストライクミュージックは、10代はギルバート・オサリバンの『Alone Again』、20代はヴァン・ヘイレンの『Jump』、現在はAngraの『Carry On』を挙げた。一方の谷山さんは、10代は岡村靖幸の『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』、20代はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『キャンディ・ハウス』、そして現在はPerfumeの『Baby cruising Love』。タイトルの紹介とともに会場に流れる音楽に耳を傾けつつ、ふたりはハマった経緯や当時の思いを語った。当時の熱い記憶が蘇ったのか、ふたりは「この企画いいね！」とテンションが上がり、バンドのかっこよさや曲に秘められたエピソードなど、熱く語る一幕も。

　次の朗読劇は、題して、『祭りのあとに神輿（みこし）を担ぎにきた男！』。登場するのは、平川さんが演じる兵藤勉と、谷山さんが演じる下手洋平のふたり。物語は、イベントで司会を務めるはずだった下手が大遅刻をしてしまい、イベントの終わり頃にようやく会場へやって来たところから始まる。すでに撤収作業を進めていた勉だったが、下手に促されるままもう一度イベントを行うことに。ふたりはリスナーから寄せられた質問状に答えていくことになるのだが、天然の勉を相手に、下手は若干空回り気味。そんなドタバタな朗読劇の内容に、会場からは笑いがこぼれる。そして、物語の締めはやはり「ちきゅらベイベー！」。ふたりはこの言葉を声高に叫び、朗読劇は終了した。

兵藤勉（CV:平川大輔）

下手洋平（左）＆大江唯役（右）（CV:谷山紀章）

　イベントは後半戦のトークへ突入。ひとつ目の企画は、“フルスコア もじもじアンケート”だ。公式HPでリスナーから募集した“FULL SCOREのキャラクターをそれぞれ漢字一文字で表現してください”というアンケートの結果をもとに、自分が演じたキャラクターを表す漢字第1位を当てるというもの。平川さんは勉に当てはまるのは“柔、金、識”と予想、谷山さんは下手のイメージを“旅、流、浪”と予想。キャラクターの内面を鋭く突いた解答をしたが……正解は、勉は“穏”、下手は“謎”で、ふたりは残念ながら不正解。平川さんが「僕らは彼らのバックボーンを知りすぎているね」と語ると、谷山さんも「確かにそうだ」と悔しそうな表情を浮かべた。

　ふたつ目の企画は“ナマしもらじ！”。リスナーから寄せられた相談事に、それぞれが演じた勉と下手だったらどのように答えるかを予想するというクイズ形式の内容だ。第一問を始めるまえに、まずは例題として“ボクサー派ですか？　トランクス派ですか？　それともブリーフ派ですか？”という問題が出題された。これに対して平川さんは“ブリーフ”、谷山さんは“ブーメラン”と解答。気になる正解は……作品のシナリオライターを務める藤谷燈子氏の模範解答によると、勉は“ご想像にお任せします”、下手は“秘密”とのこと。ふたりは「確かにこうやって言いそう！」と納得の様子。この後、“自分に喝を入れたいときはどうしますか？”、“沖くんと付き合いたいので取り持ってください”、“どうしたら、めいっぱい甘やかしてくれますか？”というクイズが出題された。ふたりが出した解答と模範解答の食い違いに、「なるほど。勉は天然なんだ」、「下手さんはオトナなこと言うね」とキャラクターの意外な一面を改めて知るような場面もあったが、谷山さんが一問正解し、会場から拍手が贈られた。

　大いに盛り上がったイベントは、気付けば最後のトークコーナーへ。会場から惜しむ声が上がる中、平川さん・谷山さんは詰めかけたファンへメッセージをおくった。
「駆け足の1時間でしたが楽しんでいただけたでしょうか。今後も続くかもしれませんので、応援をしていただけると嬉しいです」と平川さん。谷山さんは「この作品のイベントで、実際にファンの皆さんにお会いすることができて嬉しかったです。またお会いできることを楽しみにしています」と語り、イベントは幕を閉じた。

>>「FULL SCORE」公式サイト
>> 「FULL SCORE」試聴ページ（公式サイト内）

(C)MARINE ENTERTAINMENT

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