
逆輸入戦隊シリーズ『パワーレンジャー ミスティックフォース』記者会見に豪華声優陣が集結!
2012年5月30(水)、東映株式会社は『魔法戦隊マジレンジャー』の海外リメイク作品『パワーレンジャー ミスティックフォース』日本語吹き替え版の制作記者会見を開催した。
会見の冒頭では、東映株式会社 専務取締役・鈴木武幸氏と同社テレビ企画制作部・塚田英明プロデューサー、坂本浩一監督が挨拶。続いて7名の主要ボイスキャストである櫻井孝宏さん、渡辺明乃さん、岡野浩介さん、戸松遥さん、岡本信彦さん、唐沢潤さん、高垣彩陽さんらが、キャラクターのイメージカラーを取り入れた衣装で登場した。
また、スペシャルゲストとして『魔法戦隊マジレンジャー』で「マジピンク(小津芳香)」を演じた別府あゆみさんも花束を持って駆けつけた。
左から、小津芳香さん、櫻井孝宏さん、レッドレンジャー。
●パワーレンジャー日本語吹き替えプロジェクト第2弾は今夏スタート!
今年の夏、日本に逆輸入される『パワーレンジャー ミスティックフォース』(邦題:魔法戦隊マジレンジャー)は、日本で2005年に放送され、アメリカでは2006年にスタートした作品。会見で鈴木専務は、スーパー戦隊シリーズを海外に持って行った20年前を回想しながら、「海外でリメイクされたスーパー戦隊シリーズ『パワーレンジャー』は現在までに740本も作っているが、初めは作品を理解してもらえずに苦労が尽きなかった」と思い出を語った。
当時、鈴木氏は理解を求めるために何度もロサンゼルスに足を運んだと言う。そのころのアメリカのスタッフは、「なぜヒーローが5人もいるんだ?」とか「なぜこんなにハデな色のスーツを着ているんだ?」などと、日本では当たり前のことを不思議がっていたそうだ。
鈴木氏に続いて挨拶を行なった塚田英明プロデューサーは、「世界中で観られている『パワーレンジャー』の本家は日本なのに……という声が多くて、パワーレンジャー日本語吹き替え版プロジェクトを立ち上げました」と経緯を話した。プロジェクトの第1弾が2011年に手がけた『パワーレンジャー S.P.D.』で、第2弾が本日発表した『パワーレンジャー ミスティックフォース』だ。
『パワーレンジャー S.P.D.』の日本語版ではオリジナル作品である『特捜戦隊デカレンジャー』のキャストが声をあてていたが、第2弾の『ミスティックフォース』では異なる声優が担当している。この理由について問われると塚田氏は、「『ミスティックフォース』と『マジレンジャー』は物語とキャラクターの設定が異なりすぎているので、あえてオリジナルの俳優は使わず、海外版の俳優に合う声を持った声優を起用した」と説明。
そして、製作総指揮を務める坂本浩一監督は、15年前から『パワーレンジャー』に携わっており、4年前からは海外制作の拠点をニュージーランドに置いて活動を続けている。坂本氏は本作品について、「魔法という設定を活かすのに、広大な自然を持つニュージーランドという土地は最適だった。撮影地である砂漠や海などは、すべて拠点としているスタジオから1時間以内で行けるという立地条件。この環境をフルに活かした作品が『ミスティックフォース』。埼玉、茨城、大泉学園、そしてニュージーランドの風景をいっしょに楽しめる作品です」とコメントした。
東映株式会社 専務取締役・鈴木武幸氏
東映株式会社 テレビ企画制作部・塚田英明プロデューサー
坂本浩一監督
●日本語版『パワーレンジャー ミスティックフォース』のボイスキャストが「戦隊シリーズ」への想いを語る
会見の後半は『パワーレンジャー ミスティックフォース』で声優を務める7名が登場し、スーパー戦隊シリーズへの想いや作品のみどころ、アフレコ現場の様子などを思い思いに語った。
レッドレンジャー(ニック)役を務める櫻井孝宏さんは、「僕がスーパー戦隊シリーズで初めて声をあてたのは『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の怪人の役だったのですが、年月を経て、ついにレッドを獲得しました! 気合が入っています!」と語る。その言葉の通り、アフレコの現場ではいつも汗だくになっているようだ。
そしてピンクレンジャー(ヴィダ)役の渡辺明乃さんもまた、「いつも2本録りをしているんだけど、2本戦い続けられるように体力づくりが必要です」と言う。
もうひとりの女性レンジャーであるブルーレンジャー(マディソン)役の戸松遥さんは、「テレビのレギュラーで吹き替えを担当するのは人生初の経験。私のなかでブルーのレンジャーはクールなイメージだったので、うれしくてアフレコが待ち遠しかった」と笑顔でコメントした。
会見でもムードメーカー的存在だったグリーンレンジャー(ザンダー)役の岡野浩介さんにマイクが向けられると、「小学校のころ『秘密戦隊ゴレンジャー』を観ていたので、ど真ん中の世代なんです。たまんないっすね!」とうれしそうに話す。彼は『パワーレンジャー S.P.D.』で怪人役を演じてたため、今回のオファーがあったときに、「また怪人だ」と思っていたそうだ。
さらに作品中でグリーンレンジャーとからむことが多いイエローレンジャー(チップ)役の岡本信彦さんは、「今回の役をやったおかげで、幼稚園のころにレンジャーごっこをしていたのを思い出しました。ちなみにカレーは食べません!」と、日米のイエローの違いを話した。
パワーレンジャーの5人の師匠的存在であるホワイトレンジャー(ウドナ)役の唐沢潤さんは、「外画やアニメで私がよく演じる役は、怖くて悪くて生活に疲れた女の役が多いのですが、今回の私の役は“愛の象徴”のような人物。愛の象徴をどこまで説得力を持って演じられるかは挑戦です。この作品はかっこいいアクションヒーローだけではなく、愛や希望、絆がきちんと描かれている作品です」と、作品への意気込みを語った。
そんなホワイトレンジャーの弟子・クレア役の高垣彩陽さんは、「いままであまり話したことがなかったのですが、大学生のときにスーパー戦隊シリーズに大ハマリして、朝早く並んでショーを観たこともありました」と、興奮気味に話す。しかもなんと高垣さんは、マジレッドの衣装を購入して飾っていたほどのファンだとか(本人談:着用してはいない)。「まさかお仕事で関わらせていただけるとは思ってもいなかった。自分が熱くなっていた想いを、今度は声でファンにお届けしたい」と続けた。
●元祖「マジピンク」から見た日本語吹き替え版のデキは!?
会見の最後にゲストとして登場した女優の別府あゆみさんは、当時自身が着用していたマジピンクの衣装で現れた。元祖マジピンクの別府さんに『パワーレンジャー ミスティックフォース』について意見を求められると、「この衣装を着たのは2006年以来です。アメリカ版はすべて観ていたので、いつか吹き替えで演じられるチャンスがあるんじゃないかと思って何年もアフレコの練習をしていたんですよ。塚田さーん!」と、会場にいた塚田プロデューサーに物申し、会場の笑いを誘った。しかしその直後に改まり、「でも、今日集まった声優さんの声が入っている作品を見たら、ステキでピッタリで感動しました。私がやらなくてよかったって思いました」と、日本語吹き替え版をベタ褒めした。
そんな『パワーレンジャー ミスティックフォース』は、8月7日(火)17:00より、東映チャンネルにて放送開始。毎週火曜日17:00が本放送で、再放送は火曜日と土曜日を予定している。
また、7月8日(日)20:00~21:00と7月29日(日)12:00~13:00の両日は、本放送に先駆けて第1話と第2話が先行放送される予定だ。日本で産まれて海外で育った作品が帰ってくる日を、いまから楽しみにしてほしい。
なお、DVDの発売日も決定している。詳細は以下のとおりだ。
◆ダイジェスト版DVD『ヒーロークラブ パワーレンジャー ミスティックフォース』
発売日:2012年8月10日
価格:2800円
詳細:テレビ放映された第1話~第2話の再編集版(本編35分)
◆POWER RANGER MYSTIC FORCE DVD-BOX 1(第1話~第16話収録)
発売日:2012年11月21日
価格:23,200円
◆POWER RANGER MYSTIC FORCE DVD-BOX 1(第17話~第32話収録)
発売日:2013年1月21日
価格:23,200円
>>東映オフィシャルサイト







































