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『BLOOD-C The Last Dark』初日舞台挨拶レポ

『BLOOD-C The Last Dark』6月2日公開!初日舞台挨拶に水樹奈々、神谷浩史ほかが登壇!

 2011年に放送されたテレビアニメ『BLOOD-C』。その劇場版である『BLOOD-C The Last Dark』が公開され、初日である6月2日(土)に主役である更衣小夜役の水樹奈々さん、七原文人役の野島健児さん、殯蔵人役の神谷浩史さん、柊真奈役の橋本愛さん、そして塩谷直義監督が登壇する舞台挨拶が行われた。

 『BLOOD』は、2000年に劇場公開された『BLOOD THE LAST VAMPIRE』をはじめ、2005年にテレビアニメとして放送された『BLOOD+』があり、どれもProduction I.G.が原作・アニメーション制作を務めている。そして今回の『BLOOD-C』には、『カードキャプターさくら』や『XXXHOLiC』をはじめ、人気作品を数多く手がけるCLAMPも原作やキャラクター原案として加わり新たなBLOODシリーズとして好評を博した。

 今回はその舞台挨拶の模様をご紹介しよう!

左から、殯蔵人役の神谷浩史さん、七原文人役の野島健児さん、更衣小夜役の水樹奈々さん、柊真奈役の橋本愛さん、塩谷直義監督。

左から、殯蔵人役の神谷浩史さん、七原文人役の野島健児さん、更衣小夜役の水樹奈々さん、柊真奈役の橋本愛さん、塩谷直義監督。

●「テレビアニメで鼻歌を歌っていた頃が懐かしいです(笑)」(水樹さん)

 大きな拍手の中登場したキャスト陣に、まずは初日を迎えた感想を聞いていくと「今日は朝からパンチのある作品をチョイスしていただきましてありがとうございます(笑)」と笑顔を見せた水樹さん。続けて水樹さんは「全力で演じた作品ですので一人でも多くの皆さんに見ていただきたいです」と挨拶。今回敵役となる文人を演じる野島さんは「役が役ですので上映が終わったあとの僕に対する目線がきついような気が若干しますが(笑)、何回でも観て楽しんでほしいです」と話した。

 そしてキャラクターについて聞かれた水樹さんは「劇場版では別人になってしまっているので、テレビアニメで鼻歌を歌っていた頃が懐かしいです(笑)。小夜は凄く格好良くて凛としていますね。出演者の方には“新しいタイプのヒロイン像だよね”と言っていただきました。テレビシリーズとはアプローチは違いますが、芯の部分は変わらず“誰かのために戦っている”ところが魅力的な子だと思います」と紹介。

 野島さんは「テレビシリーズでは怖いぐらい良い人だったので“何か隠しているだろう”と思ってはいたのですが正直ここまで大きいこととはと自分自身戸惑いました。でもこれは文人の愛情から生まれたものだと思っていて、とてもピュアでまっすぐな奴だと思います」と話すと、水樹さんからは「もっと他のやり方はなかったんでしょうか?(笑)」とツッコミが入れられる場面も。

●柊真奈役・橋本愛さんは本作で声優に初挑戦!

 声優初挑戦の橋本さんは「初めて声だけのお芝居をすることになって改めて声優さんを尊敬しました。これまでは動きがあってのお芝居だったのですが、新しい形に出会えました。脚本を読んで真奈ちゃんは前半は控えめでおとなしくて一見か弱そうな女の子というイメージで小夜とは対照的なキャラクターになるように演じました。後半は真奈ちゃんの強い部分を前面に出しています」と話し、また「今後も声優をやってみたい?」と聞かれると「機会があれば」と意欲を見せた。

 劇場版からの登場となる殯を演じた神谷さんは、テレビシリーズを知るために年末にDVDを観て「血なまぐさい正月を迎えた」と笑わせつつ「テレビシリーズの先のお話しということでどんな話になるか期待していましたが、愛という単語を上手いこと使ってこんなことになるとは思わなかったです。あるシーンで文人に対する思いを監督からお話を聞いて彼も彼で歪んだ愛情をもっていて、歪んだ愛情の物語だと思いました」と紹介すると、水樹さんが「挨拶の前に野島さんとカップルシートに座っているところを見て役作りなんだなと思いました(笑)」と裏話を披露し会場を笑わせた。

 続いて、劇場版で初監督を務めた塩谷監督に劇場版で苦労したことを聞くと、「苦労はあったのですが、それは仕事として当たり前のことです」と話し、「皆さんが歪んだ愛と仰っていましたが、自分は純愛を作ったつもりだったので(一同笑)、愛には色々な形があって、それをどう表現するか色々な伝え方がある中で、伝えるところはちゃんと出して行かないといけないのではないかと思って作品に取り組んでいきました」続けた。



●「言葉に出来ない心の奥の部分を曲から感じてもらいたい」(水樹さん)
 
 そして主題歌の『METRO BAROQUE』について水樹さんは、「映画の主題歌は本編が終わって最後に流れるということで、物語を振り返りながら聴いていただいた時に皆さんに“なるほど”と思っていただけるような、ストーリーとリンクしたものにしたいと思い小夜の視点から書きました。優しさからだと思うのですが“これ以上傷つく人を増やしたくない”となるべく人との接触を避けている小夜ですが、本当は人の温もりを求めている小夜の本心、言葉に出来ない心の奥の部分を曲から感じてもらいたいと思って書きました」と楽曲へ込めた思いを紹介した。

 最後に「初日に来ていただいて本当にありがとうございます。スタッフ一同ギリギリまで一生懸命作りました。その想いが一人でも多くの方に伝わると良いなと思っています。ありがとうございました」(塩谷監督)、「歪んだ…じゃなく(笑)。純愛がたくさん詰まっていますので、皆さん愛の力をたくさん感じてください。今日はどうもありがとうございました。」(水樹さん)、と初日に来場したファンへ感謝の言葉で舞台挨拶を締めくくった。


>>劇場版『BLOOD-C The Last Dark』公式サイト



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