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『翠星のガルガンティア』先行上映イベントレポート

石川界人さんや杉田智和さん、茅原実里さんらが登壇した『翠星のガルガンティア』先行上映イベントをレポート!

 2013年2月9日(土)、東京・豊洲にある映画館「ユナイテッド・シネマ 豊洲」において、4月より放送開始予定のオリジナルテレビアニメ『翠星のガルガンティア』の先行上映イベントが開催された。

 『翠星のガルガンティア』は、『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』をはじめ数多くの作品を手がけてきた村田和也氏を監督に向かえ、シリーズ構成・脚本を虚淵玄氏、キャラクター原案を鳴子ハナハル氏、アニメーション制作にProduction I.G、という実力派スタッフが贈るオリジナルSF冒険活劇となっている。

 本イベントでは、アニメ本編の第1話、第2話に加え、第3話のダイジェストも先行上映。加えて上映会後には、キャストの石川界人さん(レド 役)、金元寿子さん(エイミー 役)、茅野愛衣さん(サーヤ 役)、阿澄佳奈さん(メルティ 役)、杉田智和さん(チェインバー 役)、監督の村田さん、脚本の虚淵さんが登壇してのトークなども実施。さらに、ラストには茅原実里さんによるオープニング主題歌『この世界は僕らを待っていた』のミニライブや、本作に登場する新たなキャスト7名の紹介がされるなど、盛りだくさんの内容となった。


●ついに本編上映開始! AパートとBパートの落差に注目だ!

 まずは、本イベントの表題である『翠星のガルガンティア』本編の第1話、第2話と、第3話ダイジェストが上映された。第1話のAパートからBパートへ移る際の落差がかなり激しく、ほぼ前情報無しの状態で本作を観たとするなら、目を細くして「あれ?」となること請け合いだ。筆者もそうなった。周囲のイベント参加者たちも、漏れ無く同じ状況となっていただろう。2話の中盤辺りからはようやく状況が飲み込めるようになり、世界観を理解し始められる。

 できれば早くもう一度1話から、色々と情報を確認しながら見たい所だ。ファンの皆さんは、地上波放送をチェックしつつ、一旦目を細めた後に、再チェックしていただきたい。第1話を観れば、筆者の言いたいことがよく分かるはずだ。

●虚淵玄さん「今度は大丈夫」宣言! 信じるか信じないかはあなた次第

 本編の上映が終了すると、続けてゲストが登壇。最初に登場したのは、監督の村田さんと、脚本の虚淵さんのおふたり。ここからは、本作の制作に関する裏話などが語られる、トークパートが始まった。

 まず語られたのは、本作の制作初期段階に関するお話。村田さんによると、本作における最初のキーワードは「お仕事」であり、働く人間を題材とした作品にしようと考えていたようだ。大きな海を舞台とした現在の世界観設定に関しても、最初から考えられていた様子。

 ただ、タイトルの「ガルガンティア」という言葉については、その意味をよく知らず「なんとなくでっかいスケールの言葉を当てはめたら、"城塞都市船団ガルガンティア"という名前が浮かんだんです」とコメント。見事に語源と意味が通じているのは、感性と偶然で引き起こされたものらしい。

 また、本作では特に注目点となる、キャラクターが使用する言語の違いについて虚淵さんは「最初は、ニトロ(ニトロプラス)さんにお願いして日本語を入力したら自動的に架空言語に作り変えるようなソフトウェアを作っていただいたんです。でも、これが上手くいかなくて……。だから現在は頑張って翻訳して脚本を作っていますよ」と話してくれた。さらに「『魔法少女まどか☆マギカ』で(魔女語を翻訳されて)悔しい思いをしましたからね。今回は絶対に翻訳させません!」と意気込む場面も。

 そして虚淵さんと言えば、どちらかと言えばシリアスなストーリーを描くことで知られている作家さんだが、それに関しては「たぶん2話まで観てもらった感覚で、自分がこれまで作ってきたものとは違っていると思ってもらえているはずです」と発言。さらに「(第1話の)Aパートで10万人くらい死んでいるのでもういいかな、と。みなさん、今度こそ信用してください!」と、"今度は大丈夫宣言"を果たした。

●石川さん、杉田さんの作品にかける想いとは――

 制作陣によるトークパートが一段落すると、続いては石川界人さん、金元寿子さん、茅野愛衣さん、阿澄佳奈さん、杉田智和さんが登壇。以上のメンバーによる、トークパート第2弾がスタートした。

 主人公である「レド」を演じる石川さんは、今回が初めてのイベント登壇だったらしく、少々緊張気味な様子。いくつかの場面で不安そうな声が聞こえたが、阿澄さんや金元さん、そして会場からの「頑張れ!」という声援に押され、「こんなにたくさんの人に作品を見ていただいて、本当に嬉しく思います」と、開幕の挨拶をこなす。

 そして、石川さん演じる「レド」の愛機「チェインバー」役の杉田さんは、そんな石川さんを見て「自分の中では一番良い形で作品に関わられたなと思っています。最近は主役に抜擢される若い人の横に居られることが非常に多くて、また成長する姿を10年、20年と見守れるなと思うと、なんだが嬉しいですね」と、貫禄あるコメントを残した。

 ちなみに杉田さんは、「チェインバー」役を受ける前は、オーディションで「レド」役も受けていたらしい。その際に石川さんとも出会っていて、石川さんは実家の家族との喧嘩について、杉田さんに相談をしていたとか……。すでにその時点で「レド」と「チェインバー」の信頼関係が完成していたということだろうか。

 また、アフレコ中のエピソードなどについて話が回った時、阿澄さんや茅野さん、金元さんは、村田監督の演技指定に関する正確さを話題に挙げた。阿澄さんはそれについて「村田さんの指示はすごくしっかりしていて、設定も細かく伝えてくれていました。実際に演じた時も、これといった修正もなく、思った通りを受け入れてもらえたと思います」とコメントしていた。

●イベントは3月も続く! 開催地域と予定をチェックだ!

 キャスト陣によるトークパートが終わると、追加キャストや、オープニングおよびエンディング主題歌など、本作に関する新情報を公開。追加キャストについては、伊藤静さん(ベローズ 役)、大原さやかさん(リジット 役)、小西克幸さん(ピニオン 役)、寺崎裕香さん(ベベル 役)、手塚秀彰さん(フェアロック 役)、早志勇紀さん(ジョー 役)、小野友樹(クーゲル 役)の出演が明らかにされた。

   ベローズ(CV:伊藤静)

   ベローズ(CV:伊藤静)

   リジット(CV:大原さやか)

   リジット(CV:大原さやか)

 また、オープニング主題歌は、茅原実里さん歌う『この世界は僕らを待っていた』、エンディング主題歌はChoChoさんによる『空とキミのメッセージ』に決定。そして最後には、サプライズで茅原実里さんが登場し、『この世界はぼくらを待っていた』のフルバージョンが披露された。なお茅原さんは、本編でも何らかの役として登場する予定とのこと。今回上映された第2話までには登場しなかったようだが、この後の展開に期待しておこう。

   ピニオン(CV:小西克幸)

   ピニオン(CV:小西克幸)

   フェアロック(CV:手塚秀彰)

   フェアロック(CV:手塚秀彰)

   ジョー(CV:早志勇紀)

   ジョー(CV:早志勇紀)

   クーゲル(CV:小野友樹)

   クーゲル(CV:小野友樹)

 以上のミニライブもって、本イベントは終了となった。この先行上映イベントは3月以降、東京以外の各都市でも実施が予定されている。興味がある人は、公式サイトなどをチェックして、日程や開催都市を確認だ。

◆『翠星のガルガンティア』
2013年4月より、TOKYO MX・読売テレビ・BS11ほかにて放送スタート!!

【スタッフ】
原作:オケアノス
原案:村田和也・虚淵玄(ニトロプラス)
監督:村田和也
シリーズ構成・脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:鳴子ハナハル
メカニックデザイン:石渡マコト(ニトロプラス)
音楽:岩代太郎
アニメーション制作:Production I.G

【キャスト】
レド:石川界人
エイミー:金元寿子
サーヤ:茅野愛衣
メルティ:阿澄佳奈
ベローズ:伊藤静
リジット:大原さやか
ピニオン:小西克幸
ベベル:寺崎裕香
フェアロック:手塚秀彰
ジョー:早志勇紀
クーゲル:小野友樹
ストライカー:藤村歩

【イントロダクション】
 遠い未来、遥か銀河の果て。人類は、異形の怪生命体ヒディアーズと種の存続を賭けた戦いを続けていた。激しい戦いの最中、少年兵レドは乗機である人型機動兵器チェインバーとともに時空のひずみへと呑み込まれる。人工冬眠から目覚めたレドは、忘れられた辺境の惑星・地球へと漂着したことを知る。表面のほぼすべてを海に覆われた地球で、人々は巨大な船団を組み、旧文明の遺物を海底からサルベージすることで、つつましくも生き生きと暮らしていた。

 ここはそんな船団の一つ、ガルガンティア。言葉も通じない、文化も習慣も異なる未知の環境に戸惑うレド。やむをえず、少女・エイミーらガルガンティアの人々との共生を模索し始めるのだが、それは戦うこと以外の生き方を知らないレドにとって驚きに満ちた日々の始まりだった。実力派スタッフが贈るオリジナルSF冒険活劇『翠星(すいせい)のガルガンティア』、始動!

【OP・ED情報】
・OP主題歌
『この世界は僕らを待っていた』/茅原実里
4月24日発売予定

・ED主題歌
『空とキミのメッセージ』/ChoCho
発売日未定


<イベント情報>
●先行上映イベント

・3月2日:ワーナー・マイカル・シネマズ大高(名古屋)
・3月2日:大阪ステーションシティシネマ(大阪)
・3月3日:ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13(福岡)
・3月10日:ユナイテッド・シネマ 札幌(北海道)

[登壇者]
石川界人(レド役)
金元寿子(エイミー役)

[料金]
全席指定 1000円(税込)


>>『翠星のガルガンティア』公式サイト
>>『翠星のガルガンティア』Twitter公式アカウント

(C)オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会
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