
アイドルカレッジ特集 第2弾 ROAD TO MAJOR(2) アイドル活動の喜びと不安
「少女卒業/YOZORA」で待望のメジャーデビューを果たしたアイドルカレッジ。インディーズ活動の中でも長くCDリリースが途切れたり、メンバーが辞めていったりと、ここに至るまでの道は決して平坦ではなかった。今回はファン投票上位メンバー5人に、グループ加入から地下アイドル時代のことを振り返ってもらいます。
アイドルカレッジ
「未来のアイドルをみんなと育てて行こう」と“開校”したプロジェクト。公開授業(レッスンイベント)、ホームルーム(ファン感謝イベント)などのイベントやライブを通じて、メンバーを成長させていく。「アイドルだけど伝えたいことがある」をテーマに活動。2012年7月発売のインディーズシングル「雨のち晴れ」を1ヵ月で5000枚販売し、メジャーデビューが決定した。
■ 知られてないグループを自分たちで大きくしようと
――それぞれアイカレには、どんな夢を描いて入ったんですか?
床爪:私が入ったときは、アイカレはまだ全然知られてなくて。今も有名じゃないですけど(笑)。だから、そんなに期待はしてなかったというか(笑)。自分がどうなるのか、全然分かりませんでした。スカウトされて、フラーッと入っていった……というのが、私の正直なところですね(笑)。
南:のんのんはどうだったのか、気になるな。沖縄から出てきて。
宮城:アイカレに入るだけでなく、沖縄から来て1人で自立してやっていかなきゃいけなかったので、心細さもありました。でも、「できるかな? どうしよう?」というのは全然なかったです。もう、やりたいから行く! お母さんも「だったら行ってらっしゃい」とか、みんなが応援してくれて。「じゃあ、行ってきます」って感じでした。
――最初から大きな夢を抱いてたわけですね。
宮城:そうですね。不安もあったけど、「頑張りたい」というのが一番でした。
南:なるほど。私はアイカレに入ったとき、高校3年生だったんですよ。今きっさが高3で、もうすぐ卒業ですけど、すでにその年だったので。正直「どうなるんだろう?」と思ってました。大学に行くか・行かないか進路の問題があったり、悩んだんですけど、とにかくアイカレで1年やってみようと。それで、1年先のことは1年先の自分に決めてもらおうと思って。
齋藤:めっちゃカッコイイ!
南:今4年目になって、まだ続けてますけど、常に今のことは今の自分が決めて、先のことは先の自分が決める。そのときに思ったことをやる。それが一番いいと思ってやってきました。アイカレに入ったときも、さくらが言ってたように有名じゃなかったから、私たちの手で大きくして、自分の夢に向かって突き進めたらいいなと。ただそれだけでした。
齋藤:私はもともと芸能界に興味がありました。夢のきっかけは好きだったAAAさんのライブを観たとき、ステージで踊っていた女性メンバーの笑顔が輝いていて。楽しそうでいいなーと思って、私もすごく楽しくなったから、自分もそういう存在になれたらと。それでアイカレに入りました。せっかく自分がステージに立てるようになったから、もっと有名になって、今よりたくさんの人に楽しんでもらいたいです。だから、メジャーデビューを一つの目標にしてました。
重本:私は小学生のときにドラマをよく観ていて、女優さんに憧れてたんです。でも、学校でモーニング娘。さんやミニモニ。さんが流行って、歌ってる姿を見て、かわいいなーと思いました。同年代ぐらいの子たちなのに、あんなに活躍して。中学生になると歌詞の意味も自分の中に入ってきて、「アーティストさんはすごいんだな」と思っていた頃、アイカレに入りました。最初は自分がアイドルになれるとは思ってなくて、入ってからいろいろ学んだんです。いろいろな夢を持ち始めたのも、入ってから。ステージに立ってみて「ここで頑張っていこう!」と思いました。
重本未紗(しげもと・みさ)
1996年3月22日生まれ、東京都出身、O型。
床爪さくら(とこつめ・さくら)
1996年2月28日生まれ、大阪府出身、O型。
南千紗登(みなみ・ちさと)
1991年11月26日生まれ、神奈川県出身、A型。
宮城乃奈実(みやぎ・のなみ)
1996年1月17日生まれ、沖縄県出身、A型。
齋藤綺咲(さいとう・きさき)
1994年8月16日生まれ、神奈川県出身、AB型。
■歌を練習したら音痴すぎてビックリしました(笑)
――アイカレに入って良かったと実感したのは、どんなときですか?
齋藤:普通の女子高生だった自分にファンの人が付いてくれたのが、すごく大きいです。ステージに立った自分を良いと思ってくれる人がいるのがうれしいし、こんな自分を応援してくれてるんだと思うと「頑張ろう!」って気になれて。ファンの人は私たちのやる気の源。お話もするし、「あそこがうまくなったね」とか「元気をもらったよ」と言ってもらえると、本当に良かったなって。そこでまた「これからも頑張ろう!」って思います。
床爪:私もほとんど一緒です。普通の女子高生だったら味わえないことを、今やってるのが大きくて、いろんな人とコミュニケーションを取れるのが楽しいです。おしゃべりも好きなので、ファンの方やスタッフさんや関係者の方とお話してると、自分のためにもなってる気がします。
重本:私はアイカレに入る前はカラオケにも全然行かなかったし、歌に触れることがなくて。自分が歌うようになって、いざ練習したら音痴過ぎて、もうビックリ(笑)。でも、たくさん練習したら、歌が好きになれました。もともとノリや曲調で「いいな」と思った歌もあったけど、歌詞の意味をそんなに考えたりはしなかったんです。ステージで私たちを観に来てくれた人たちの前で歌うと、やっぱり気持ちが入ります。そうやって歌に触れて好きになれたのは、自分の中ですごく大きいなと思います。
南:ファンの方が私たちの一番大きな存在なのはもちろんですけど、家族や友達に「カラオケでちいを見た」とか「雑誌で見たよ」と聞くのもうれしいです。アイカレが広まっていってるのが実感できるし、私がここにいるのは周りの人の支えがあってのこと。相談に乗ってもらったり、励ましてもらったり。そういう人たちに活動を知ってもらえるのも、うれしくて。あと、私はこう見えて、自分の気持ちをあまり周りに言えなくて。今は思ったことを素直に言うタイプですけど、もともとは引っ込み思案。
齋藤:ウソだー(笑)。
南:絶対みんな信じてくれないけど(笑)、本当にそうだったの。みんなの前ではおちゃらけてギャグを言ったりしても、実は内気。どちらかというと、のんのんに近くて。
宮城:えっ?
南:のんのんがさっきネガティブと言ってたけど、昔の私に似てるとメチャメチャ思う。それぐらい、自分の気持ちを外に出せなくて。
齋藤:信じられないよ、私たち3人は。
南:私、今もみんなが知らないギャップがあるんです。生まれたときから、ギャップがあったんじゃないかと思うぐらいに。でも、人前で歌って踊ることで、どんどん自分が解放されていく。周りの人にモノを言うとか、自分の意識をはっきり持つとか、そういうことができるようになったのはアイカレに入ってからです。人として収穫したものが多いかなと思います。
床爪:ちいちいと未紗と私は同期で、最初に3人でカラオケに行ったときは、誰も歌わなかったよね(笑)。
南:歌わなかった。
床爪:だぶん今行ったら、すごいけど(笑)。歌に関して、全然変わりました。
宮城:私は元から歌って踊ることが大好きなので、ファンの皆さんの声援を受けながら、メンバーと一つのステージを作っていくときに「幸せだな」と感じます。それ以外だと、最初の頃より、ちゃんと自分の気持ちがあるというか。前は自分の気持ちが分からなくて、言葉にもできなかったんです。
南:やっぱり似てる。
宮城:本当ですか? ちいさんは全然そう見えません。
南:昔の私を見てるよう。だから入ってきたときから、余計に声を掛けたくなって。のんのんが弱ってるときは、昔の自分に言うように「もっと強くなれ」と言ったり。彼女を苦しめてるかもしれないけど、本当にそれぐらい思い入れがあるメンバーなんです。強く言っちゃうのも、愛情です(笑)。
宮城:ありがとうございます。
■ 先が見えなくて不安になって悩んでました
――逆に、インディーズでも2年4ヵ月リリースがない時期もありましたが、不安になったり、アイカレを辞めようと思ったことはないですか?
南:正直なところでいいですか? 私は年齢のこともあって、それはありました。「辞めよう」というより、「この先の自分はどうなっていくんだろう?」って不安が大き過ぎて。どうしたらいいのか悩んだり、アイカレの先行きも不安だったり。でも、何が不安なのかも分からない。そういうのは、みんな結構あったんじゃない?
齋藤:芸能界って、未来が分からないじゃないですか。甘い世界じゃないし、頑張れば必ず上に行けるとも限らない。先に進めない時期もありました。手応えを感じられなくて、クラスメイトさんの数も増えない。そんな時期はやっぱり不安で、「アイカレはどうなるんだろう?」と思ってました。
床爪:毎週土・日にイベントがあって、レッスンして……という日々で「これがいつまで続くんだろう?」と思ったり。「このまま変われないのかな?」って、悩んでましたね。
重本:ライブ映像をメンバーで観ていて、前は大丈夫だったのに「アレ?」みたいなときもあったし。毎回のライブで少しずつでも成長が見えたら励みになりますけど、何回も「アレ?」が続いたときもあって。先が見えないのはみんな一緒で、たぶん1人1人がそれぞれ不安になってました。
宮城:不安はたくさんありました(笑)。
――「沖縄に帰りたい」とか思ったりも?
宮城:全然あります。みんなが言ったように、思い通りの成果が上げられなくて、ずーっと不安な時期もありました。沖縄に帰りたくなって、でも自分だけの問題ではないし。やっぱりネガティブだからか、考えてるとますます悩んじゃって、泣きそうになるんです。泣き虫なので。
南:落ちるときはどんどん落ちる気持ちは、すごく分かるよ。
宮城:ダメだった、メンバーに迷惑をかけた、本当にこれでいいのかな……とか、いろいろ考えちゃったら、止まらなくて。
南:分かる分かる。落ちるときはどん底まで行くからね。
――他のメンバーが辞めていったときもありましたよね。
齋藤:あったよねぇ。
重本:入ったときから一緒にやってきたメンバーが辞めちゃうとね……。「一緒に頑張ってきたのに」というのもあるし、「やっぱり先が見えなくなったのかな?」って、自分も不安になったよね?
床爪:うん。すごくあった。
齋藤:昔からいた子が辞めちゃうことが多かったいから。
南:しょうがないけど。長くやってると、その分、先が見えなくなってしまうこともあったし。
重本:何より、応援してくださるファンの方が増えなかったときは、本当にすごく不安でした。みんなで話し合って「ここがダメなんだ!」とか言い合ったから、やってこられたんだと思います。そういう言い合いがなければ、本当に潰れていたかも。
PHOTO:梅木麗子 TEXT:斉藤貴志
《データ》
『少女卒業/YOZORA』/2月13日発売
初回プレス分に「アイドルカレッジ写真」封入
2012アイドルカレッジ定期公演「AFTER SCHOOL」
日程:2月28日(木)・3月7日(木)・14日(木)・21日(木)
時間:開場/18:30 開演/19:00
会場:マウントレーニアホール渋谷プレジャープレジャー
【アイドルカレッジ大特集】
>>【第01弾】 アイドルカレッジ特集 投票上位メンバー5人のホンネ
>>【第02弾】 アイドルカレッジ特集 アイドル活動の喜びと不安
《近日公開予定》
【第03弾】 アイドルカレッジ特集 デビューシングルへの想い
>>アイドルカレッジオフィシャルサイト
【通常盤】MUCD-5213 1000円(税込)
【初回盤A】MUCD-9049 DVD付 2000円(税込)
【初回盤B】MUCD-5211 1000円(税込)
【初回盤C】MUCD-5212 1000円(税込)


































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