バクステ外神田一丁目 特集 第2弾 今からハマる!バクステ入門(2) キャストの遍歴
つんく♂と志倉千代丸が手掛けるアイドル育成型エンターテイメントカフェ「AKIHABARAバックステージpass」で働きながら活動中のバクステ外神田一丁目。5月のメジャーデビューを控え、今から乗っておこう! と基礎から紹介中。今回は常にランキング上位に入る人気キャスト、広沢麻衣、針尾ありさ、朝倉ゆりのバクステに入るまでの経緯などを。
■ バクステのオーディションが最後のチャンスでした
――みんなはそれぞれ、どんな流れでバクステに入ったんですか?
朝倉:この3人は同い年なんです。オーディションがあったときが、ちょうど高校3年生。進路を決める時期で。私は小さい頃からずっとアイドルさんになりたくて、いろんなオーディションを受けてきたんですけど、最終審査まで行って落ちたり。高3の最後にこれを受けて、ダメだったらもう諦めようと思ってました。普通に大学生になろうと。そしたら受かって、チャンスをつかむことができました。
広沢:アイドルへの憧れは小さい頃から強くあったんですけど、なかなかオーディションというものを受けられなくて。緊張するとか、落ちたらどうしようとか、よく分からないことに捉われていて。でも、1コ大きなオーディションがあって、受けてみたんですね。そこでいいところまで行けたのに落ちちゃったから、すごく悔しくて。18歳という年齢も年齢だし、進路も決めなきゃいけなくて、諦めてました。そしたら、このバクステのオーディションがあったんです。1期生募集というのも、自分に合ってるなと。できてるグループに入って行くのは苦手なので。これが最後のチャンス。落ちたら普通に大学に進もうと思ってました。
針尾:カブっちゃいますけど、私も小さい頃からアイドルに憧れていて、実は高校生のとき、ちょっとやってたこともあって。でも、うまく行かずに、いきない解散。悔しかったです。ピアスも開けず、髪も染めず、自分の理想のアイドル像をずっと描いてたのに。そのまま進路を決める時期になって、「どうしよう?」と思いながら大学受験もしてたら、バクステのオーディションがありました。私も最後のチャンスと思って受けました。
――みんなの世代で、アイドルに憧れた原点というと?
広沢:私はモーニング娘。さんがきっかけです。小学1年か2年の頃に初めて、中澤裕子さんの卒業コンサートを日本武道館に観に行ったのを覚えてます。メンバー1人1人に個性があったじゃないですか。そういうグループに憧れてました。だから小さい頃から、1人よりグループでやりたいと思っていて。
――推しメンは誰だったんですか?
広沢:コロコロ変わってました(笑)。推し変が激しくて。最初は後藤真希さんです。今も後藤さんのDVDを観て、ステージで後藤さんの曲も歌わせていただいてます。それから、辻(希美)さんや加護(亜依)さんも好きでした。自分も小さい子から憧れられるアイドルになりたいと思ってます。
――バクステも、モーニング娘。のプロデューサーのつんく♂さんの楽曲を歌ってますが、会ったときは感動しました?
広沢:オーディションのとき、いらっしゃるとは思わなくて。案内のメールには、つんく♂さんも審査に来られると書いてあったんですけど、「いやぁ、本当かな……」と思ってたら、「いる!!」っていう(笑)。一度『つんつべ♂』の企画で、ゆりちゃんと菅本亜未ちゃんと一緒にキャスト3人で、つんく♂さんと石川梨華さんの前で、カントリー娘。さんの曲を歌わせていただいたんですよ。小さい頃にテレビで観ていた曲を、まさか歌っていた方と作った方の前で歌うとは思ってなくて(笑)。
朝倉:あれは緊張した……(笑)。
広沢:すごい経験ができたと思います。
朝倉:私はお父さんが松浦亜弥さんをすごく好きだったんです。その影響もあって、ハロー!プロジェクトさんのコンサートに行くこともありました。私が最初にすごいと思ったのは、藤本美貴さん。小学2・3年生の頃、握手会に行かせていただいたんですよ。握手したのは3秒ぐらいですけど、キラキラしていて元気をもらえて。その瞬間、「私もこんなふうになりたい」と思いました。
針尾:私はみんなとちょっと違っていて。幼稚園か小学生の頃、『おジャ魔女どれみ』というアニメの中で瀬川おんぷちゃんというアイドルの女の子がいて、そこから憧れが始まりました(笑)。その後は、『おはスタ』のおはガールのフルーツポンチというグループを好きになって、コンサートに行ったこともあります。私もおはガールになりたかったんですけど、朝起きるのが早そうだから諦めました(笑)。でも、アイドルになりたい気持ちは強いままで、次はまたアニメですけど、『マクロスF』のランカちゃんに憧れました。今もステージでランカちゃんの曲をよく歌わせていただいてます。キラキラしていてかわいいし、コンサート会場の盛り上がりもすごくて。アニメの中の話ですけど(笑)。
――だから自己紹介で“銀河のアイドル”を目指すと言ってるわけですね。
針尾:そうなんです。私もあんなふうに歓声を浴びたり、大きなステージで歌いたいなって。サイリウムの銀河の中で(笑)。
■ 松田聖子さんと中森明菜さんに自分の個性を組み合わせたい
――そうしたルーツがありつつ、今のみんなはどんなアイドルを目指してるんですか?
朝倉:“○○みたいになりたい”というだけではダメだなと、最近気づいたんですけど、目標とするのは松田聖子さんです。
広沢:えーーーっ! そうなの?
針尾:カブった(笑)。
朝倉:松田聖子さんと中森明菜さんを足して2で割ったぐらいの感じが、自分的にはいいんですけど。
――ゆりさんが生まれるずっと前の80年代にデビューした2人ですが、それもお父さんの影響から?
朝倉:はい。お父さんはもともと松田聖子さんを好きだったんです。その前がピンク・レディーさんで、松田聖子さん、松浦亜弥さんと来て(笑)。なので、一緒に昔のコンサートDVDを観て、すごいなーと思っていました。松田聖子さんと中森明菜さんを足して2で割って、自分の個性を入れて元気さも加えて。その三つを組み合わせて、今までになかった存在になりたいです。
広沢:私は1人で歌って踊るより、グループの中で欠かせない存在になりたくて。自分の武器というか、よく「人間性で好きになる」と言われます。バクステではお客さんとお話もできることもあると思うんですけど。
朝倉:麻衣ちゃんの何も考えてなさそうな笑顔に惹かれます(笑)。
広沢:バカというか(笑)、単純?
朝倉:無邪気? 少年みたいな。
広沢:そういう、見た目だけじゃ分からないところも知ってもらいたくて。バクステに入ってから、自分を知ってもらう難しさをヒシヒシと感じるんですけど、そのうえに名前もいろんな人に広めて、広沢麻衣と言ったら誰でも知ってるようなところまで行きたいです。
針尾:私はずっと言ってますけど、松田聖子さんが目標です。いくつになっても今でもアイドルだし、昔の歌でかわいいフリフリの衣裳を着て、みんなに「ワーッ!」と言われてたのを観て、いいなーと思って。単純なんですけど(笑)。あとは、やっぱりランカちゃん。2次元でも本当にかわいいと思えるので、自分がそういう立場になりたいんです。切実に(笑)。
PHOTO:荒井大洋 TEXT:斉藤貴志
《DATA》
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【バクステ外神田一丁目 特集】
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>>【第02弾】 今からハマる!バクステ入門(2) キャストの遍歴
>>【第03弾】 今からハマる!バクステ入門(3) キャストの個性
>>【第04弾】 今からハマる!バクステ入門(4) メジャーデビューに向けて
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