テレビアニメ『キングダム』EDテーマ『Never Ending』歌う蛇足さんにインタビュー!!

　√5のメンバーとして活躍中のニコニコ動画で人気の歌い手・蛇足さんがソロとして『Never Ending』を2013年1月30日(水)にリリース。彼自身も週刊ヤングジャンプで連載中の『キングダム』のファンだと公言してやまない。

　なんと今回、上記楽曲がテレビアニメ『キングダム』のエンディングテーマ曲に決定！　そんな蛇足さんに『キングダム』、新曲『Never Ending』ついて伺ってきた。

●好きな作品だからこそ、より積極的に!!

――最初にこのシングルを発売することになった経緯をお願いします。

蛇足さん(以下、蛇足)：端的に言うと、関係者の方に直談判したんです(笑)。もともと原作が好きで、アニメを見ていたんですけど、最後のテロップのところに知っている社名を見つけたんですよ。ちょうどその頃はアニメ放送が始まったばかりで、エンディングテーマが変わるタイミングもあるだろうし、お世話になっている方に相談したんですよ。何回か言い続けてたら、本当に決まったんです！。

――いきなり決定だったんですね(笑)。

蛇足：そうなんですよ。でも今回ソロでCDは出しますけど、√５とは全く関係なくてただ一人でCDを出すだけで、事務所がどうとか、今後の活動がどうとか全く関係ないんですよね。

――もう完全に趣味に走っちゃった感じなんですね。

蛇足：単純にニコニコ動画で活動している歌い手の蛇足が、キングダムが好きすぎてエンディングテーマ曲を歌いました、以上！みたいな。だから蛇足っていう名前で今後もソロで活動していくっていうのはたぶん基本的にないのかなって。お話があればやらせて頂きますけど。

――　一応「だーそっくれこーど」からソロで発売してますが(笑)。

蛇足：同人なので発売元とかは勝手に決めさせていただいたんですけども(笑)。あのCDに関しては４年間アルバム出してって言われ続けて、やっと出したって感じです。

――では、今までのニコニコ動画での活動の延長線上のものなんですか？

蛇足：そうですね。今までの活動を形にしたもので、今回の活動とはまったく別のものになります。

――今回、CDを出すにあたって作詞作曲に関して何か注文みたいなものは出されたのでしょうか？

蛇足：実は「エンディングに決まった」と聞いて、すぐに録ったんですよ。なので、
そんなこというタイミングは無かったです(笑)。でも歌詞とかは『キングダム』の原作を読んでいればすぐわかるような、ストレートな歌詞だったんで嬉しかったですね。

――楽曲の方はどうですか？

蛇足：始まった瞬間に「なんだこの壮大な伴奏は!?」っ思いました(笑)。こんなに壮大な曲に自分の声を重ねても大丈夫かなと感じましたね。普段はレコーディングって言うと、前やっていたPoint Five（.5）とか√５だと、レコーディングエンジニアさんのディレクションで進めていくことが多いんですけど、この曲に関しては気合いが入りすぎて家で練習しまくってから行きまして、ほぼ自分の思った通りに録らせてもらいました。しかもトラックダウンにも参加させてもらい、あーだこーだ言わせてもらいました(笑)。

――セルフプロデュースみたいですね(笑)。

蛇足：そうなんですかね(笑)。結構ディレクターさんにも僕が思ったようにこっちでいいよって言って頂いたんで。

――出来上がってみてどうでしたか？

蛇足：自信はなかったですけど出来あがってみたら期待以上に、良い感じに仕上がっていたので良かったです。

――実際エンディングテーマとして使われたところを見てどうでしたか？

蛇足：とりあえず、正座して待機して見ました(笑)。流れる前も後もTwitterで騒いでました。でも毎週やるわけにもいかないんで、１回目しかしませんけど(笑)。

――歌詞について伺っていきたいんですが、ここは原作と読み比べて欲しいといったところはありますか？

蛇足：基本的に漂っていう子と主人公の信が2人で目指していた目標や夢を忘れないぜっていう言葉が歌詞にたくさん盛り込まれてます。漂が死ぬシーンで「お前が羽ばたけば、俺もそこにいる」っていうセリフを言うんですけど、それをそのまま歌詞にするとこうなったんじゃないかなっていう歌詞です。アニメの一話目を見ればちゃんと分かると思うので、是非見ていただきたいですね。

　漂っていうキャラクターと王様の政は信が政と出会ったときに漂だと間違えるくらい瓜二つの顔をしてるんですけど、エンディングのバックで流れているアニメーションで政と漂が入れ替わるシーンがあるんです。すごく良いシーンなんですよ。

――今回、上映会とテーマ曲を歌うというイベントに登壇されてましたがどうでしたか。

蛇足：楽しかったです。コスプレして出たんで(笑)。

――なかなか女の子にはとっつきにくい作品かと思うのですが。

蛇足：そうですね。最初はハードルあるかも知れませんが、買ったらハマって読んでますって女の子も結構いるんですよ。とりあえず、若い子は父親に見せれば父親が全巻揃えると思うからそれで読みなさい！って勧めてますね(笑)。

――やっぱり男性は三国志のようなお話は好きなんでしょうか？

蛇足：すぐに食いつきますね(笑)。三国志のお話は結構いろんな雑誌で連載されていたので読んでました。『キングダム』はその三国志より前の時代のお話で、今までなかったと思うんですよ。横山光輝さんの『三国志』の後に「項羽と劉邦」っていう作品があるんですけど、それよりもさらに前の時代のお話が書かれたマンガっていうのがなかったと思うんですよね。三国志に関しても横山光輝さんや他の方が小説でもたくさん書かれているので日本では人気の高いものですけど、中国でも日本と同じように人気が高いというわででもないらしくて(笑)。日本で流行ってるから単純に三国志の話が多く書かれているだけみたいなで、これで『キングダム』が流行れば春秋の時代のお話も流行るんじゃないかなって思ってます。

――もしかしたら、逆輸入的にアニメが中国でも放送されるかもしれませんよね。

蛇足：そうですね。アジア版のタイトルって「王者天下」っていうんですよ(笑)。今回ジャケット写真を中国のサイトに載せたら、「結婚式の服か!?」ってめっちゃ言われたんです(笑)。中国では、結婚式に赤い服を着るらしくて。weiboっていう中国のTwitterみたいなものに載せたんですけど、そっちにも結構フォロワーさんがいてたまに呟いてるんですよ。

――きっと蛇足さんが歌っているから『キングダム』を見始める女性もいると思うんですがみどころなどお願いします。

蛇足：そういうのは単純に嬉しいですね。これをキッカケに是非原作も読んでほしいんです。とりあえず、１巻の１ページから2ページは読んで欲しいですね。

――え？　そこだけでいいんですか？(笑)

蛇足：だって１巻で続き読みたくならなかったら買わないですからね。充分１巻の中に集約されてますから。でも出来れば16巻くらいまで一気に買っていただけると(笑)。

――蛇足さんが「ココが一番熱いぜ！」っていうところを教えて下さい。

蛇足：政と漂と信の関わりの部分で物語がスタートするんですけど、途中までは漂と信の物語でその後、信の物語になります。そこの切り替わりの部分に嬴政（ルビ：えい　せい）が登場するんですが、そこでいろんな悲しいことや何やら起こるんで、信の成長を見守りたい人は16巻まで買ってください。

――これからアニメを見始める方もいると思うんですが。

蛇足：BSプレミアムが見れてる方もいると思うんですが、4月から地上波(NHK)で放送も始まりますのでBSで見られなかった方は是非そちらから見て欲しいです。そして、僕のエンディングが流れるのはたぶん冬頃になると思うんですけど、そこまでのストーリーを加味しつつ、この『Never Ending』を聴いていただけるとより一層この歌詞が滲みるのではないかと思います。是非『Never Ending』を買って聴いていただきたいです。

――蛇足さんが自ら切り拓いて作ったシングルですもんね。

蛇足：そう！　そうなんです!!　普段はあまり前に出るのは好きではないので、　　√５でもなるべく目立たないようにしてるんですけど、これに関しては全面自分でバックアップしてるので、なんでもやりますって言ってます。「イベントないっすか」って自分で言ってますもん。もうキングダムのイベントだったら居るだけでいいんで呼んでください(笑)。

――最後にみなさんにメッセージをお願いします。

蛇足：アニメイトではこのシングルを含め個人的にもいろいろ出しているんで『Never Ending』を手に入れたついでに蛇足のアルバムなんかも一緒に手にとっていただけると(笑)。後は、√５のツアーもありますので是非そちらの方にも来ていただけると嬉しいです。とにかくキングダムを読んでください。観てください。今後とも蛇足をよろしくお願い致します！

――ありがとうございました！

◆『Never Ending』／蛇足
発売中
価格：
[CD＋DVD] 1,890円(税込)