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劇場版『聖闘士星矢』 一輝役の野島健児さんへインタビュー!

劇場版『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』のキャストへリレーインタビュー第5弾 フェニックス一輝役の野島健児さん

 1980年代後半を代表するアニメの一本ともいえる「聖闘士星矢」。その名作が10年の時を経てスクリーンで2014年6月21日(土)より劇場版『聖闘士星矢 LEGEND o fSANCTUARY』として復活!

 アニメイトTVでは、青銅聖闘士(ブロンズセイント)を演じる5名のキャストへリレー形式の独占インタビューを行った。第5回目は、鳳凰星座(フェニックス)を守護星に持つ頼れる兄貴「フェニックス一輝」を演じる野島健児さん(以下、野島)のインタビューをお届けしよう!

**野島健児(のじま・けんじ)**<br>1976年3月16日。東京都出身。青二プロダクション所属。<br>父・野島昭生、兄・野島裕史も同じ声優として活躍している。<br>主演作品はTVアニメ「BLOOD-C」の七原文人役ほか。

**野島健児(のじま・けんじ)**
1976年3月16日。東京都出身。青二プロダクション所属。
父・野島昭生、兄・野島裕史も同じ声優として活躍している。
主演作品はTVアニメ「BLOOD-C」の七原文人役ほか。

――野島さんの「聖闘士星矢」の思い出を教えてもらえますか?

野島:実は、アニメを観たこともマンガも読んだこともないんです。ただ、親父が声優で「聖闘士星矢」に出演していた関係もあって家にステッカーがおいてあったのは覚えています。兄もシリーズ(「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」)に出演していて、「親父も兄貴も聖闘士星矢に出れていいなぁ」と思っていました。長く続いているタイトルですので、声優だったら一度は関わってみたい作品ですよね。野島家で自分は携われないのかな、と思っていました。

――青銅聖闘士のキーマンでもある、フェニック一輝役が決まった時の感想はありますか?

野島:その時はまだフェニックス一輝の事もよく知らなかったんです。役が決まってから調べていくうちに、重要な役と知って焦りました(笑)。

 始めに監督に「今までの聖闘士星矢を知りません」と告げたら、監督が「それは、むしろ良かったことだと思って、今までの聖闘士星矢を引きずらずにやって欲しい」とおっしゃって、それで一気に焦りから解放されました。この劇場版『聖闘士星矢』で一輝をいかに演じてゆくかだったので、余計な情報を持っていなかったのはラッキーだな、と思いました。

――一輝を演じるにあたって、気をつけられたことはありますか?

野島:青銅聖闘士の中でも、お兄さん的な立場なので、台本を読んだ時に僕自身も周りを見て演じよう、と思っていました。ですが、実際にキャストのメンバーと顔を合わせてみらた明らかに僕が一番年上でお兄さんだったんですね。

だから、役作りでお兄さんを演じようとしなくても、そのままの僕で「お兄さん」なんじゃないかなと思ったんです。他の4人も、本人たちがキャラクターそのままなんですよね。「こんな見事なキャスティングは、なかなかない」と思いました。

皆が素に近い状態でやっているわけだから、僕も僕自身で一輝を演じていいんだと確信を持てたので、それまで構えていたものを取っ払って演じてみました。すると、対人間の部分でキャラクターと役者がリンクされるので、生の感覚や生の演技を大事に、人間が生き生きしてくる芝居ができました。

――他の4人のキャストは、ベテラン声優陣に囲まれてすごく緊張されたとのことでした。野島さんはいかがでしたか?

野島:すごく緊張感はありました。僕は年齢的にも、刺激的な若手たちと、現場にいてくださると安心できる先輩の中間なので、両世代のいい面を見せてもらえる一番いいポジションでしたね。

青銅聖闘士の4人が、体当たりの演技をしているのを見て、こっちがドキッとさせられましたよ。明日の仕事のことも考えず、全くセーブをしない演技は野球に例えるなら「一球入魂」って感じでした。彼らは今、この瞬間でしかありえない演技をしているんですよ。それを見て、今まで自分が仕事の中で失っていたものを見せつけられた気がして、立ち止まって自分を振り返るいい機会になりました。若手の4人に引っ張られた刺激的な現場でしたね。

――では、アフレコ中に印象的な出来事はありましたか?

野島:アフレコ現場ではないんですけど、星矢役の石川くんを始め、皆アフレコで全力投球してるじゃないですか。それでもまだ足りないみたいで、アフレコの後、彼らはバッティングセンター行ったんですよ。現場で発散できなかったパワーがあるんでしょうね。驚きを通り越して「何なんだろう、この人達……」みたいな(笑)。

 4人とも今どきの若者なんですけど、内側に昭和の熱さを感じましたね。作品の根底にある昭和の雰囲気は、彼らの中にもあったのかも知れません。



――先にインタビューを終えられた、アンドロメダ瞬役の岡本さんから「必殺技の「鳳翼天翔」は叫びにくくありませんでしたか?」という質問を預かっているのですが、いかがでしたか?

野島:実は「鳳翼天翔」は技を出した後に呟くように言っているんですよ。必殺技なので、一応叫ぶ準備もしてたんですけど、今回の映画で一輝は叫んでいません。必殺技のシーン、そのものがカッコ良く決まるように演出されていたので、そっちを選びました。一輝は、いちいちカッコいいからずるいんですよね。

――では最後に、野島さんから見た今回の劇場版『聖闘士星矢』の見どころを教えて下さい。

野島:見どころはたくさんあるんですけど、僕としては「この瞬間にしかできないもの」を演じているので、そこは見てもらいたいですね。いい意味での懐かしさや昭和な感じも、彼らのような今をときめく若手声優を使ったからこそできた世界観だと思うんですね。今からもう一回録ろうとしても出来ない「瞬間」を切り取った作品ですので、その熱さを是非感じて欲しいです。

――野島さんが青銅聖闘士の4人を「彼ら」というのが、まさに一輝のポジションですね!

野島:だって無理ですもん! 一緒にバッティングセンターなんて行けないですよ(笑)


 

 

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作品情報

**2014年6月21日(土)ロードショー**

**2014年6月21日(土)ロードショー**


【STAFF】
原作・製作総指揮:車田正美
監督:さとうけいいち
脚本:鈴木智尋
CGディレクター:さとうえい
音楽:池 頼広

【CAST】
天馬星座(ペガサス)星矢:石川界人さん
龍星座(ドラゴン)紫龍:赤羽根健治さん
白鳥星座(キグナス)氷河:小野賢章さん
アンドロメダ瞬:岡本信彦さん
鳳凰星座(フェニックス)一輝:野島健児さん
城戸沙織/アテナ:佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)
牡羊座(アリエス) ムウ:宮本 充さん
牡牛座(タウラス) アルデバラン:小山力也さん
双子座(ジェミニ) サガ:山寺宏一さん
蟹座(キャンサー) デスマスク:平田広明さん
獅子座(レオ) アイオリア:井上 剛さん
乙女座(バルゴ) シャカ:真殿光昭さん
蠍座(スコーピオン) ミロ:浅野真澄さん
射手座(サジタリアス) アイオロス:森川智之さん
山羊座(カプリコーン) シュラ:川田紳司さん
水瓶座(アクエリアス) カミュ:浪川大輔さん
魚座(ピスケス) アフロディーテ:桐本琢也さん







 
【イントロダクション】
 1985~90年に週刊「少年ジャンプ」にて連載された「聖闘士星矢」。ギリシア神話に由来したファンタジックな設定や星座をモチーフにした聖衣(クロス)が少年少女の心を掴み、テレビアニメ放映は漫画連載から9ヶ月後という当時としては異例の早さでスタート。魅力的な登場キャラクターと聖闘士の多彩な必殺技が多くのファンに根強く愛され80年代後半を代表する名作となった。

 原作コミックスの世界累計発行部数3,440万部、さらにテレビアニメはフランスやイタリア、ブラジルなど世界80ヵ国以上で放映されるなど海外からも絶大な支持を得、今なおその名は不動のものとなっている。

 そして2014年、ついに全世界が待望した劇場版『聖闘士星矢』が10年の時を経てスクリーンに再び登場。数あるエピソードの中でも一番の人気を誇る聖域十二宮編を、「TIGER&BUNNY」や『黒執事』などの監督を務める、さとうけいいち氏が新たに甦らせスクリーンへ解き放つ! 原作者である車田正美氏も製作総指揮として参戦した、21世紀の新生聖闘士星矢神話の幕開けに、全宇宙の歴史が変わる!!

>>劇場版『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』公式サイト

(C)2014 車田正美/「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY 」製作委員会
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