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TVアニメ『ドラマダ』収録後のキャストコメントをたっぷりお届け

TVアニメ『DRAMAtical Murder』収録後のキャストコメントをたっぷりお届け!

 2014年7月から放送がスタートし、最終回を迎えるTVアニメ『DRAMAtical Murder』。アニメの収録にて主要キャスト6人が全員集合という日、作品やキャラクターの魅力を皆さんにじっくりたっぷりお話いただきました。

●男性キャストばかりの現場はしっかり芝居しつつも、和気あいあいの雰囲気で

――これまでの収録を終えての感想をお願いします。

蒼葉役・私市淳さん(以下、私市):あっという間ですね。5話以降ストーリーが動き出してからはあっという間で、皆さんついてきてこれていますかね? 僕らも最後まで走り抜けられるように頑張っています。

紅雀役・高橋広樹さん(以下、高橋):紅雀は兄貴肌で蒼葉の幼馴染ということでサポートをする立場ですので、収録現場でも僕は蒼葉役の私市さんの呼吸で紅雀の居方みたいなものを掴んでいるつもりなんです。収録現場ではものすごい無口ですが、皆さんのことを嫌っているわけではないんですよ? ということは共演者の皆様にはお伝えしておきたいです(笑)。

ノイズ役・日野聡さん(以下、日野):ゲームのタイトルは存じていたのですが、今回アニメで参加させてもらうにあたって、出来る限りゲームの時の声優さんに近づけるよう努力している最中です。

ミンク役・松田健一郎さん(以下、松田):僕がたまに来てちょっとしゃべって帰っていってたら、もう9話まで過ぎちゃったんです(笑)。台本見てもミンクはやたら「……」が多いので、息やアドリブなどでどうやってミンクさんの感情を表すかで苦労しています。

クリア役・中澤まさともさん(以下、中澤):アニメの現場は緊張したんですけど、やっぱりたくさんの共演者の方々と一緒にアフレコできるのは楽しいですね。現場ではしゃいでしまいました、スミマセン(笑)。

蓮役・竹内良太さん(以下、竹内):主演の私市さんが楽しい現場にしてくださっていて、僕はちょこんと膝に乗っかってハスハスしている感じですね(笑)。犬なんだけど人間と同じパートナーの気持ちでいつも演じさせていただいています。

――作品の見どころ・魅力をお聞かせください。

私市:今秋にPS Vita版も発売されますが、ものすごく濃くて深くてボリュームのある作品です。それがアニメ12話で収まっているのだろうか!?(笑)キャラクターのひとりひとりに深い物語がありますし、蒼葉自身にも様々なことがあります。髪の毛に感覚があったり、魅力的な声をしているとか、いろんな伏線があるので、本当に最後の最後まで観ていただけて、さらにゲームまでやっていただけると『ドラマダ』の魅力がより深くわかると思います。

高橋:この作品は近未来的な世界観の舞台設定だとか、「ライム」と呼ばれる電脳空間におけるオンラインゲームが流行っていたりだとか、女性向けアニメと思われている方も多いですが、それだけではなく男性にも魅力ある作品だと思います。それに加えて、現代社会にも通じる問題定義も盛り込まれていて、自分にとっても興味深い作品になっています。

日野:ストーリー展開、たくさん出て来るキャラクター、バトル要素もそうですが、全体を通して「DRAMAtical(ドラマティカル)」なところですね(笑)。

私市:出たぞ、ドラマティカル(笑)。

日野:これからの展開もドラマティカルなことになっているので、そこが魅力ですね!!

松田:近未来的なんですけど、街並みはどこか懐かしい感じがあったりして。みんなで食卓を囲んだり。ダークな部分がありつつも、ポップな画作りもしているので観ていて惹きこまれてしまいます。

中澤:アニメで動いているキャラクターを見て、改めてわかることがたくさんありました。特にライム空間のシーンやキャラクターが揃ったシーンなどは、アニメーションならではの魅力があると思います。

竹内:蓮役ということでオールメイト(人工生命体)代表として言わせてもらいますが、各キャラクターの個性にピッタリなオールメイトに注目してもらえたら嬉しいなと思っています。アニメでは彼らの仕草や動きから、各キャラの個性が出来上がっていておもしろいです。

――キャラクターの魅力についてもお聞かせいただけますか?

私市:蒼葉は……魅力を語るうえでまだ彼の核心をしゃべれないのが辛いんです。

一同:そうだね~。

私市:最終回まで言えないからね。第1話でも出てきましたが、ライム空間でちょっと声質の違った蒼葉は何者なのか? 二重人格とは違う、そこも蒼葉の魅力に繋がっていると思います。内面にいろいろ抱えていつつも、普段は飄々としていながらも、一生懸命生きている蒼葉くん。しかも周囲を惹きつける何かを持っているんです。

高橋:大人の色気でしょうか? この人だけ露出の割合が多いような。常に胸チラしている(笑)。胸からチラリと見える刺青みたいなものも、先のストーリーにおける重要なキーワードにもなっていますので、前半の話数では隙間チラを楽しんでいただければと思っております。

日野:ノイズはどこか冷めていると言いますか、何を考えているかわからない。ミステリアスなところが魅力ですね。そんな中でも独特なファッションセンスと、やたらピアスをしている。そんな風貌にも彼が抱えている過去がにじみ出ているヒントにもなっているんです。めちゃくちゃアナログ人間の僕としては、デジタル能力がスゴすぎるノイズがうらやましいです。

松田:ミンクさんは、「バイオレンス」「クール」「ワイルド」「ミステリアス」という要素を兼ね備えて、1人で世紀末な雰囲気を醸し出している(笑)。彼はある目的のためにそう装っていて、そのためにブレることがないんですよね。非常に強い意志を持っている。底の見えない人間としての深みが魅力だと思います。

中澤:まず見かけからして、他の人と一線画してますよね、ガスマスクが。他の皆さんが低音ボイスでいい感じに攻めてくるので、クリアが全体的な雰囲気を明るくしているような。とはいえ、空気が読める子じゃないので実際に役に立っているわけではないんですけどね(笑)。その一方で抱えているものが純粋で複雑なんです。

竹内:見た目通り、癒しだと思います。そして見た目からの声のギャップ(笑)。ライム空間で戦うところではオンラインモードとして人型になり、カッコ良く動いて激しいアクションをしたりとか、かわいさとのギャップがあるところが魅力ですね。

――演じているキャラクター以外で気になるキャラクターは?

竹内:ミンクさん。蓮が絡んだことがないのもあり、必要最低限のことしかしゃべらないし、言葉いらずで息だけで会話を済ませてしまうクールさ。蓮としては蒼葉に危害を加えそうなバイオレンスさもありますしね。

中澤:やっぱり蒼葉さんですね。これだけいろんな内情や感情を抱えているキャラクターたちを、よくぞ束ねられるなと。どうやったら受け入れることができるのかな。それは蒼葉さんが持っている秘密だけではなく、これまで生きてきた環境で培ってきた部分も大きいと思うので、もっと知りたいなと思います。

松田:紅雀さんの気になる部分があって。髪結い師の紅雀さんが文句を言いながらも、ミンクのドレッドヘアをメンテしている姿を見てみたい(笑)。

高橋:紅雀は道端で営業しているので、パーマは…どうだろう?。

松田:ああ~(笑)。単純な興味でした。

日野:僕が気になったキャラクターは、「オソウジオソウジ」と言っていた凡人くんです。灯台下暗しって言うじゃないですか。ヤツから漂うただ者じゃないオーラは、ラスボスですよ。

一同:(笑)。

日野:ヤツに要注目です(笑)。

高橋:東江の秘書のタカハシが気になりますね。まず、「タカハシ」という名前。収録中、ディレクターさんからの指示で「タカハシなんですけど」って言われるたび、いちいちドキッとします。ただでさえ、この現場にはタカハシさんが2人もいるので(笑)。そして、キャスティングをご覧ください。岸尾だいすけですよ? ただの実直な秘書で終わるはずがありません! ラスボスなのかと毎回ワクワクしています。

私市:僕らが演じているメインキャラクター以外の、脇を固めているキャラクターもみんな気になります。蒼葉のおばあちゃんタエさん、バイト先の店長、お店の中をごちゃごちゃしている子供たち、ヨシエさん。結構気になっているのがヨシエさんのオールメイト・クララちゃん。蓮との今後の展開も何気に気になります(笑)。

――好きなシーン・印象に残っているエピソードは?

竹内:僕は第1話と第2話。第1話の初めて登場したライム空間の迫力と、蓮がオンラインモードでノイズのウサギモドキと戦った動きが印象的でした。あとは、第2話で蒼葉が蓮をメンテナンスするシーン。おでことおでこを合わせて「いつもありがとうな」「こちらこそ」というやり取りが、おそらく毎日やっているんだろうなと思わせてくれて。蒼葉が蓮を大事にしてくれているのを感じて、お芝居にグッと力が入ってしまったシーンでした。

中澤:第1話で小さい蒼葉さんが出てきたシーン。本当にカワイイなって思いました。上映会イベントでもあそこが一番歓声が上がった気がします(笑)。

私市:俺なんだけど俺じゃないという複雑な気分です(笑)。

中澤:あとはみんなでドーナッツを食べるシーン。そこでクリアの秘密が1個わかって(笑)。「ああ~そんな風になっているんだ、ガスマスク」ってね(笑)。

松田:僕もみんなで食卓を囲んで食事しているシーンが、あったかくっていいなって思いました。サイバーでパンクな感じのアニメーションなのに、和風のおうちでみんなでお食事している。ミンクさんはあまり皆さんと絡まないので、とっても憧れます。

日野:この作品のヒロインが誘拐されて、みんなで助けに行くところは印象的ですね。アツイ展開です。

私市:ヒロイン……タエさん(笑)?

日野:ピンクのおばあちゃんタエさん。最高です。

高橋:過去に2度ほどありましたが、紅雀の登場シーンを「アドリブでやって」と言われたことでしょうか。完全に1カットアドリブでやりました。アニメのアドリブって息遣いだったりするんですけど、完全に台詞を言うことになったので。それがOKになった時の密かな喜び。いつか「ここだよ」って言える機会があればと思います。

私市:全部です! ライム空間での戦いは出演者一同「そうきたか!」と盛り上がりましたし、下町な風情が描かれているギャップもいい。僕らもオンエアを楽しみに期待しているんです。

――本日は、12月24日に発売される『DRAMAtical Murder』Blu-ray BOX & DVD BOXに収録されるドラマCD「ドラマティカル喫茶・シアンムーンへようこそ」の収録も行われていましたが、こちらの聴きどころもお聞かせください。

私市:あっという間というか「おお~」と思っているうちに収録が終わってしまいました(笑)。中身を噛みしめるというよりは、圧倒される勢い。みんなしっかりキャラクターを掴んでいて、その勢いが芝居にも入っているのかも。そんなテンポの良さを楽しんでもらえたらいいなと思います。

高橋:ご購入いただいた方は、主要メンバーの執事っぷりを楽しみにしていただいていると思いますが、果たしてどうなっているかは、聴いてからのお楽しみです!各キャラクターが日常から離れてパラレルなワールドで出てくる素顔を楽しんでもらえると思います。

日野:ドラマCDも普段のアフレコもそうですが、殺伐としていましていつ犠牲者が出るのかいつもピリピリしながら収録をしています。

高橋:ツッコミ入れられないぞ(笑)。

日野:そうですよね(笑)。何にピリピリしているかと言いますと、収録しているスタジオがある階にトイレがないのでピンチでしたが、収録はなんとか乗り切ったのでご安心して楽しんでください(笑)。

松田:ドラマCDでもミンクさんはブレません(笑)。皆さんのお芝居を聞いていて、すごく楽しいんですよ。僕も混ざりたかったなぁ。だけど、ミンクさんはミンクさんでした(笑)。

中澤:普段の『DRAMAtical Murder』では起こりえない人間関係が起こっていました。バラエティにあふれたドラマCDなので、ぜひアニメ本編を全部観終わってから聴いてもらえるといいかなと思います。収録で僕は小道具を使っていまして、それを忘れたりもしましたが、クリアくんらしく楽しませてもらいました。

竹内:執事喫茶に戸惑う蒼葉に対して、蓮が沈着冷静にメニューを分析し、いい方向に導こうとします。蒼葉とのやり取りを楽しんでもらえればと思います。蒼葉に対して勢いよくしゃべったり語りかけたり、いつもと違った蓮も楽しみにしてください。

――では最後にファンの方へメッセージをお願いします。

私市:1話・2話観ただけでは、この作品の魅力が深すぎて伝わりきらないかと思います。個々のキャラクターがみんな生き生きとして、個性のぶつかり合いをして、物語を盛り上げていますので、ぜひとも最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

高橋:今回は僕ら6人で取材を受けさせていただいていますが、他にも倍以上の魅力的なキャラクターが登場しています。どこまで彼らの魅力が描かれるのか、僕自身もオンエアを楽しみにしています。

日野:スタッフさんが1話1話に細かく見どころを入れていますので、今観ている皆さんもどんどん『DRAMAtical Murder』の魅力に惹きこまれていると思います。それでも「ドラマティカルな展開、マダ?」と思っている皆さんもたくさんいらっしゃるはず(笑)。お待たせしました。最終回もドラマティカルな展開ですので楽しみにしていてください。

松田:キャラクターの過去が明かされたり、新たな事実が判明したり、いろいろな展開が待っていると思いますが、それによって皆さんのキャラクターへの愛情も深まっているのではないでしょうか。全部観終わった後に「こっちの人もいいかしら」と気になる人が出て来るはず。じっくり最後まで観ていただけたらと思います。

中澤:(口に紙コップをつけて、ガスマスク越し風に)アニメーションを観ていると、「もっともっと深く知りたい」と思うはずですし、アニメを観返していただければ新たな発見があると思います。またゲームなど新たな展開もあるのでそちらもお楽しみに。
竹内:蒼葉を中心にみんながどう絡んでいくのか? 見逃せない話ばかりでしたので、1話1話観て感じ取っていただきながら、最終回もしっかりと観ていたければこのうえない幸せです。

――ありがとうございました!

[TEXT・磯貝綾子]

■テレビアニメ『DRAMAtical Murder [ドラマティカルマーダー)』



【ON AIR】
テレビ東京 毎週(日)深夜1:35~
テレビ大阪 毎週(金)深夜2:40~
テレビ愛知 毎週(月)深夜3:05~
※放送時間は変更になる場合があります。

AT-X 毎週(土)夕方6:00~
リピート放送:毎週(月)朝9:00~
毎週(水)深夜3:00~
毎週(金)午後3:00~

【STAFF】
原作:Nitro+CHiRAL
製作:DRAMAtical Murder製作委員会
監督:三浦和也
シリーズ構成:待田堂子×淵井 鏑(ニトロプラス)
脚本:待田堂子、関根聡子
キャラクター原案:ほにゃらら(ニトロプラス)
キャラクターデザイン:番 由紀子
サブキャラクターデザイン:岩永悦宜
総作画監督:番 由紀子、小峰正頼
色彩設計:大塚奈津子
美術監督:永吉幸樹(ヘッド・ワークス)
撮影監修:大山佳久(Assez Finaud Fabric.)
撮影監督:久野利和(Assez Finaud Fabric.)
3DCGプロデューサー:井野元英ニ(オレンジ)
3DCGディレクター:鈴木正史(オレンジ)
編集:高橋 歩(ジェイ・フィルム)
プロップデザイン:森岡賢一
音楽:林 ゆうき
音楽制作:DIVE II entertainment
音響監督:飯田里樹
音響効果:和田俊也
音響制作:ダックスプロダクション
アニメーション制作:NAZ
オープニングテーマ:GOATBED「SLIP ON THE PUMPS」
エンディングテーマ:GOATBED「BOWIE KNIFE」
オープニングテーマ制作協力:GEORIDE

【CAST】
蒼葉(CV:私市 淳)
紅雀(CV:高橋広樹)
ノイズ(CV:日野 聡)
ミンク(CV:松田健一郎)
クリア(CV:中澤まさとも)
蓮(CV:竹内良太)
ミズキ(CV:高橋研二)
ウイルス(CV:間島淳司)
トリップ(CV:樋口智透) 他

【STORY】
 主人公・蒼葉は、日本列島の南西に位置する碧島で、ジャンクショップでアルバイトをしながら、祖母のタエと2人で暮らしていた。島では肉弾戦での縄張り争いを繰り広げる「リブスティーズ」、仮想空間でバトルを行う電脳オンラインゲーム「ライム」が流行していた。蒼葉はそのどちらにも参加せず、日々を過ごしていたが、ある日、突然に強制的にライムバトルに引きずり込まれてしまうのだった――。

>>テレビアニメ『DRAMAtical Murder』公式サイト
>>テレビアニメ『DRAMAtical Murder』公式Twitter

(C)Nitroplus/DRAMAtical Murder製作委員会
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