
【WF2015】総額140万円!? ワンフェス2015冬の会場にド迫力の超巨大“東京”ジオラマが出現
2015年2月8日(日)に開催された“ワンダーフェスティバル2015[冬]”で、アルジャーノンプロダクトは同社が展開する都市開発トレーディングフィギュア『ジオクレイパー Tokyo Scenery』を展示。しかもその数、なんと2400個!! ひとつ600円のお手頃価格のフィギュアだが、これだけ揃えると約140万円もかかるそうだ。
(フィギュア単体600円、ジョイントパーツ10個入り500円)
会場内で異彩を放つ超巨大都市ジオラマには、大勢の来場者が注目していた。ジオラマに接近してマクロ撮影を行なう人や、カメラを天高く持ち上げて“擬似空撮”にチャレンジする人もちらほら。さらに自身が持ってきたミニチュアフィギュアを手前に配置し、ジオクレイパーとの“ジオラマ撮影”を楽しむ人も見かけた。
2014年9月22日に発売された『ジオクレイパー Tokyo Scenery vol.1』だが、実はアルジャーノンプロダクト代表取締役・内山田昇平氏が約3年前から温めてきた企画とのこと。会場内で内山田氏にお話を伺えたので紹介します!
●アルジャーノンプロダクト代表取締役・内山田昇平氏が語る“ジオラマ”の魅力
――『ジオクレイパー』を企画したきっかけをお聞かせください。
内山田氏:僕は昔からジオラマが好きで、いつか商品化しようと考えていたんです。ですがどこでアイデアを話しても、なかなか通らなかったんです。「真剣に話してないだろう」って(笑)。
――ですが本日、こうやって巨大なジオラマを展示したら、大勢のお客さんが注目していますね?
内山田氏:はい、ありがたいですね! せっかく展示するなら、誰も見たことがないくらい大量に並べて、ビックリさせようと企画しました。おかげさまで朝からずーっと、多くのお客さんが遊びに来てくれています。「総額140万円」と聞くとみなさん驚かれますが、この規模のジオラマをワンオフで作ると2倍~3倍以上の費用がかかります。それが『ジオクレイパー』を使えば、わずか140万円で可能なのです。
――開発で苦労した点は?
内山田氏:たくさんありますよ(笑)。リアルに見せるための金型はもちろん、色にもこだわっています。一見単調に見えるビルは、4色の塗料を使っているんです。初めは成形色で作ってみたのですが、それだと迫力が出ませんでした。ジオラマとしての完成度を高めるためには、色を塗り分けなければならなかったんです。
――展示して新たな発見はありましたか?
内山田氏:意外だったのは、女性のお客さんがとても多いことです。実際にいまも、半分近くが女性のお客さんがジオラマ撮影を楽しんでいますよね? やはり『ジオクレイパー』が誰もが知っている“東京”をテーマにしたジオラマなので、親近感を持ってくれたのかもしれません。
それと、お客様と話をすると、新たな発見がたくさんありました。なにを求めているのかや、どんな遊び方をしているのかなど、興味深い話ばかりだったので、今後の商品展開の参考にさせていただきます。
――ところで2400個ものフィギュアを並べるのはタイヘンではなかったですか?
内山田氏:タイヘンでした(笑)。15人のスタッフを使って、少しずつ組み立てたんです。各スタッフに「君は台東区っぽく作ってね」、「君は新宿区ね」などと指示をして作業したのですが、並べる人によって個性が出るのがおもしろかったです。同じ形のビルを大量に並べる人もいれば、ひとつずつ違う建物を並べる人がいたり。なので『ジオクレイパー』を購入してくださったお客さんも、「こうやって考えながら遊んでくれているのかなぁ」などと考えて嬉しく思いました。
――『ジオクレイパー』の今後の展開は?
内山田氏:まだパネル展示しかしていませんが、今後は拡張ユニットとして『ジャンクション』と『ベイエリア』を発売予定です。ジャンクションは複数の高速道路をつなぐためのユニットで、ベイエリアは海岸や水面を作るユニットです。
――ついに海のジオラマも作れるようになるのですね!
内山田氏:はい。ジオラマに海は欠かせません。ベイエリアには海面を広げるための「海面プレート」が付属しますので、東京湾沿岸を再現して遊べます。この2種類の拡張ユニットはシークレットボックスではなく、選んで買えるようにする予定です。価格と発売日は未定ですが、楽しみにしていただきたいです。
――現在、実際にある建物は東京タワーだけですが、今後もなにか考えていますか?
内山田氏:作っていきたいですね。競技場やスタジアムなどが欲しいという声が多いので、今後はそのようなランドマークも作っていきたいですね。






























