声優
初台DOORSにて開催の山村響さんワンマンライブをレポート

ステージに響くメロディは、星のようにきらめいている! 山村響さんワンマンライブレポート

 2015年8月2日(日)、初台DOORSにて行われた『Go!プリンセスプリキュア』キュアトゥインクル(天ノ川きらら)役や、『蒼き鋼のアルペジオーアルス・ノヴァー』ハルナ役などで知られる声優の山村響さん(アーティスト活動時はhibiku名義)のワンマンライブ“hibiku PLANETARIUM” Summer Live 2015 〜Catch the Shooting Stars!〜 が開催された。

 本稿では、タイトルにPLANETARIUM(プラネタリウム)と冠するように、まるで夏の夜空を見上げるようなこのライブの模様をお届けしていく!


●ひとつひとつ違った顔色を覗かせる、個性的な楽曲たち

 ライブの幕が上がると、夜空の星たちに憧れる少女に扮する山村さんが、白いワンピース姿で登場。途中、ステージの魔物のいたずらもあったが、「まだかなー」の一声でそれすらも味方に付けて、会場は大盛り上がり! 早速1曲目「世界をもっと近くに」で、山村さんの世界へと引き込まれる。

 2曲目となった「モノクロColor」でお客さんたちがお洒落な雰囲気に包まれると、ここで最初のMCへ。先ほどのステージの魔物について言及したところで、みなさんに「こんばんはー」とご挨拶。星のようなメロディを巡る時間が始まる。

 次の曲は、4月に発売になったばかりの「未来は僕らのこの手の中に」! この日初めて披露となった、このゆったりとしたナンバーをしっとりと歌い上げ、4曲目となった「Milk&Honey」をお客さんたちの手拍子に乗せてポップに歌い上げる。

 ここで会場前の待ち時間に流れていた“音”についての話もあった。実は、ライブが始まる前には風鈴や虫の声が聞こえていたのだが、この音は夜空を見ながら色々なことを想像していたという山村さんが、その時に感じていたワクワクをみなさんにも感じて貰えたらなと思い用意したものだそうで、この粋な計らいにはお客さんたちから拍手が沸き起こった。

 
●お菓子の説明書きを、キャラクターを演じながら朗読するユニークなコーナー

 「初台に来たのは、はつだい?」といったふわっとしたジョークをMCで挟みつつ、次曲「真っ赤なリンゴ」を歌い終えると「差し入れ朗読」のコーナーへ!

 このコーナーは、来場したお客さんから差し入れられたお菓子をひとつ選んで、その説明書きを山村さんがお客さんにリクエストされたキャラクターとシチュエーションで読み上げるというもの。リハーサルの時に、バンドメンバーのみなさんの前でやってみたことから生まれたコーナーで、前回のライブでは「ゼリー」の説明書きを「メイドさん」で、「マカロン」の説明を「酔っぱらった妹」で朗読したそうだ。

 気になる今回は、「おかき」! このお菓子を持ってきた方のリクエストでキャラクターは「保健室の先生」となった。続いてシチュエーションは、決選投票を行うものの決めることができず、リクエストで選択肢に加えられた「熱中症」と「ブチ切れ」のふたつも混ぜて、「保健室の先生が熱中症で倒れた生徒の介抱しつつ、途中でキレる。」となった。これを山村さんは巧みに演じ切り、会場は笑いと歓声の絶えない楽しい空間に。

 続いてはオリジナル楽曲の演奏から離れ、他のアーティストさんの楽曲をカバーしていく。毎回行っているというこのコーナー! 高校生の頃にラジオを聴くのが好きだったという山村さんが選んだのは、BUMP OF CHICKENの「天体観測」。 ご自身も大好きなアーティストの楽曲だとのことで、今回のライブのテーマ「プラネタリウム」にもピッタリ! そんなこの曲で、会場はヒートアップしていく!

 お客さんたちのテンションも高まったところで、ここからは山村さんが声優として演じたキャラクターたちの楽曲をセルフカバーしていくことに。

 まずは『蒼き鋼のアルペジオーアルス・ノヴァー』ハルナのキャラクターソング「Prismatic World」! ハルナとしてではなく、山村さん自身として歌うことで、原曲とはまた違った味わい深さを感じさせると、次は『Go!プリンセスプリキュア』キュアトゥインクル(天ノ川きらら)のキャラクターソング「ハイエンド・スター」を高らかに歌い上げ、星のプリンセスであるキュアトゥインクルの楽曲は、今回のライブにはやはり合致しているのではないかと思わせると、そのままの流れで「Plastic Shoes」を歌唱した。

 ここで山村さんは、「ハルハル」というキーワードに共通点があるハルナときららについての裏話や、そんなふたりへの思いを、色々な世界へと連れて行ってくれた存在で大切な宝物だと語り、演じたキャラクターたちへの思い入れの深さを感じさせてくれた。

京王線の駅に曲を付ける面白コーナー! そして新曲は人魚姫がテーマ!

 激しい時間が続いてきたところで、ここで「Keio Songs」のコーナー! こちらも先ほどの「差し入れ朗読」と同じく、リハーサル中に生まれたものだ。実は山村さんは上京して来たばかりの時は京王線の沿線に住んでいたようで、そんな京王線の数々の駅に曲を付ける遊びをしていたそうだ。

その曲にバンドメンバーのみなさんがアレンジを付けてくださったそうで、それを披露していくとのこと。今回はもちろん、会場となった初台DOORSの最寄り駅「初台駅」! シュールながらも、国立劇場などもあるような初台の洗練された雰囲気を見事に表現し、お客さんたちの笑いに包まれるコーナーとなる。

 バンドメンバー紹介を挟むと、ライブコーナーへと戻りこちらも初披露となった「花舞う夜に君は何を想ふ」を歌ったところで、ここで新曲紹介&公開! この日はまだ曲名が無く、人魚姫をテーマにしたということで「マーメイド(仮)」となっていたこの切ない楽曲をここで初めて演奏し、続く「hibiku the Universe」でお客さんたちの熱気は最高潮!

 最後はコーラス部分をお客さんたちと合唱した「ヒマワリのうた」と、「Link your Smile」でいったんステージ上から山村さんたちは退場。アンコールへ!

 お客さんたちのアンコールの声が響くなか、再登場した山村さんはこの日販売されていた黄色のライブTシャツとツナギ姿で現れると、お客さんたちの「回って」コールに応え、これには観客のみなさんも大喜び!

 アンコール1曲目は、「まだまだみなさん風を感じてませんね!? では、今日一番の風を感じましょう!」ということで、爽やかに駆け抜ける風を思わせるようなナンバー「風を感じて」で、会場に軽やかな夏の風が吹いたところで、販促コーナーを挟み「あしたのうた」を歌唱。そしてこのライブ最後の時が迫ると、山村さんからのご来場になったみなさんへの感謝と「これからも、一緒に笑い続けてくれますか?」という問いに、会場のオーディエンスは心からの拍手で応えた。

ラストはライブに訪れた観客全員で山村さんの名前を呼び、それに応じる形で今回の最後の曲となった「アリガト。」を歌い上げ、ライブイベントの幕は閉じた。

 
●終演後の山村さんへのインタビューをここで公開!

──ライブを終えた感想をお願いします。

山村響さん(以下、山村さん):今回のステージは、今まで自分のやってきたライブでは一番規模の大きい場所でやらせてもらうことになったので、スクリーンを使ってみたり、オープニングでパフォーマンスをしてみたりと、いろいろと新しいことをやってみたのですが、そういうものがお客さんにちゃんと楽しんでいただけるのかなって結構ドキドキしていました。しかし、オープニングでの件も含めてみなさんよかったですよと言ってくださってり本当にに温かい方々ばっかりだなぁと思い、幸せな時間を過ごさせてもらったなと感じています。


──今回はプラネタリウムがテーマとのことですが、これはどういった経緯なのでしょうか?

山村さん:自分のライブをやっていくにあたって統一したテーマを掲げていけたらなと思っていて、元々小さいころから星を見ることが好きだったこともあり、自分が作っている曲たちは大事な存在で、そんな大事な曲たちは自分の夜空に浮かんでいる星たちなのかなと感じ、そんな曲たちをみなさんに届ける場所としてプラネタリウムというタイトルがいいんじゃないかなと思って前回からライブをやらせてもらっています。

また、サブタイトルもつけていて、今回は“〜Catch the Shooting Stars!〜”ということで、憧れの星たちを眺めているだけじゃなくて次は掴んでみよう! みたいなテーマで、夏のワクワクを、みなさんと一緒に夜空に手を伸ばす気持ちで楽しめたらなと思い、テーマを定めました。


──「差し入れ朗読」や「Keio Songs」など、他にないコーナーはどのような経緯で生まれたものなのでしょうか?

山村さん:私も元々はこういったコーナーをやるつもりはなかったのですが、たまたまリハーサルなどで生まれた面白いことを、みなさんにも披露してみようかなと思って。1stワンマンライブの頃からやってきたので、楽しくこれからも続けていけたらなと思います。

──今年は『蒼き鋼のアルペジオーアルス・ノヴァー』のイベントや、『Go!プリンセスプリキュア』にキュアトゥインクル(天ノ川きらら)役での出演など、飛躍の年かと思います。その辺りはどのようにお考えですか?

山村さん:2013年に『蒼き鋼のアルペジオ』という作品でハルナ役に選んでいただいて、そこから私の毎日はがらっと変わったのですが、そうやっていろいろなお仕事をさせてもらいながら日々を過ごしていくなかで、このままで大丈夫なんだろうかと悩むようなことも去年はありました。そんなとき「Plastic Shoes」という自分のなかの思いを発散させる曲を作った直後に『Go!プリンセスプリキュア』天ノ川きらら役が決まって、鳥肌の立つ思いでした。これは来年もっと世界が変わるぞと思って、余計気を引き締めて行かなきゃいけないなと思っていたところ、本当にまたがらりと変わりましたね。ハルナときららが色々なところに私を引き上げてくれるじゃないですけれど、このふたりと出会えたことや他の作品に出させてもらえることに感謝しながら、この波が途切れることのないように頑張っていかなきゃなと思いながら日々を生きています。


──これから新たに挑戦したいことなどはありますか?

山村さん:いろんなことをやらせていただいているのですが、ライブハウスを飛び越えてもっと大きな場所で自分の曲を沢山の人に届けていけたらなと常々思っているので、これからも面白いライブをやっていきたいですね。


──最後にファンの方々へメッセージをお願いします。

山村さん:まずはライブにお越しくださったみなさん、本当にありがとうございました。そして、今回は来られなかったけれど応援しているよという方もいつもありがとうございます。本当に私は歌うこと、そして声で表現することが大好きなんですけれど、でもそういうことをこんなふうに楽しんでみなさんの前でやれるのは、響ちゃんと名前を呼んで応援してくださるみなさんがいないと絶対にできないことだと思うので、これからも自分の声で出来る限りお返しをしていけたらいいなと思います。

 これからも全力で頑張って行きますので、応援していただけたら嬉しいです。よかったらまたライブをやる時はぜひに遊びに来てください。ありがとうございました。


>>山村響オフィシャルブログ「Take the Funny Train」

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