LiSAデビュー5周年ツアー東京公演がほんとに素晴らしかった…

あぁ、本当に、本当に良かった─。LiSAデビュー5周年ツアー「LiVE is Smile Always~Hi! FiVE~」ライブレポート

2016年4月20日(水)、LiSAさんのミニアルバム「LUCKY Hi FiVE!」が発売され、同時に全国ツアー「LiVE is Smile Always~Hi! FiVE~」がスタートしました。北は札幌、南は福岡まで全国16ヶ所を回る壮大なツアーです。

初日の会場はNHKホール。そして4月20日という日は、LiSAさんにとって特別な日でもあります。この日はLiSAさんのデビュー5周年となる特別な日なんです。

今回はそんな5周年を祝うアニバーサリーツアー、その一発目となるNHKホールでのライブレポートをお届けします。これまでの積み重ねとこれからへの目標、そして未来への期待。たくさんのメッセージがこのライブに詰まっていたと、少しでも多くの人に知っていただければと思います。

今回はNHKホールということで一人一人のスペースも広く、二階席からもステージがよく見える距離感。開演前に「一曲目なんだろうね!」と楽しげに話す人がいたのも印象的でした。そんな空気感のなか、無機質な注意事項アナウンスが「間もなく開演いたします」と言い換えてきたら、もうワクワクが止まらないですよ。

暗転すると誰とはなしにピンクの光が会場を少しずつ満たしていきます。この「くるか? くるか?」感ですよ。すると暗闇からLiSAさんがステージに登場、大きな歓声が上がります。ゆるりステージをめぐるとステージ中央に置かれた台に上がり、パッとスポットライトが当たる、歓声で湧いていた会場がしんと静まり返る。開幕を告げるアカペラが響き渡り、そして一言

5周年、始めるよ!」。

大歓声で会場は応えました。

始まった全国ツアー、その記念すべき一曲目は「Believe in myself」。イントロが始まると待っていましたと言わんばかりに、それこそ堰を切ったかのように歓声が沸き起こりました。

LiSAさんの槍のような研ぎ澄まされた声が、ドラムの太い太いキックが、歪むギターが、うねるベースが、軽やかな鍵盤が、NHKホールに響き渡り始める!

バカでかスカートも最高にキュート!

続いて2曲目は「ROCK-mode」、裏打ちの強い曲です。会場の合いの手も最強ですよ、最高にロックですよ。テンポもアップしたし順調にテンションを上げてくるわーと思っていたら、まだ二曲目なのにLiSAさんがジャケットをパージ! 台も降りてあのパワフルかつ叙情的なパフォーマンスをみせてくれます。ていうかこの曲のラスサビ前のブレイクはヤバい。頭振らずにいられない。

しょっぱなから連続3曲を終えてここで一回目のMC。前半から飛ばすなぁと思っていたら「ヤバい、アツすぎる!」といった声もそこら辺から聞こえるじゃありませんか。だよねぇアツいよねぇ。

MCでは、ホールでのワンマンはデビューしてから1年も経っていない頃に行った渋谷公会堂のライブぶりだと仰っていたんですが、なんだか感慨深いです。

観客を煽り続けながらライブは続き、この日発売のミニアルバムから、「She」。この曲のサビのハイトーンは脳が覚めますね、本当に。ラストの下から当てる照明もカッコよかったなぁ。

そして両A面シングル「BRiGHT FLiGHT / L.Miranic」から「L.Miranic」、エモいナンバーが続くけどこれ今日一番テンション高くないか会場よ! でもあとでまた更新されるんだろうけどね!

サビでの合唱や間奏でのコールアンドレスポンスなど、この曲はまさしく観客を含めてのライブだなぁと感じたんですが、ここでふと思ったんです。これって対話みたいだなと。こっちが投げてあっちが返す、音楽を通じての対話。っていうかラスサビ前のコールで泣きそうになったんですけどなんでだ。この感情を表す、記す、示す言葉は、なんだ。

などなどと考えていたらMCですよ、いったん落ち着こう。ピアノとウィンドチャイムの音が聞こえ、衣装替えしたLiSAさんが再登場。ステージの奥、壇上に置いてあるベンチに座りバラードのターンへ。

こういう雰囲気変えのタイミングって気持ち的にも、リセットかかるのが普通なんですけど、最後の最後の絞り出すような裏声でなんかまた泣いてしまいました。気迫の、の、願いがこもったこの声は、すごい。会場もいつの間にかコーラスを歌っていました。

ベンチから立ち上がり全身を使って歌を歌うLiSAさんの姿は胸を打つものがありました。最後は長い長いお辞儀、会場からはもちろん惜しみない大喝采が。

しっとりはここまで。マイクから聞こえた次の曲名は「Little Braver」。あぁこの流れでこの曲はヤバい、このハッピー感あふれるテンポはヤバい。今のこっちの気持ちとしては感受性アンテナMAX状態なんですけど、きっと会場の皆もMAXだったと思うんです、一体感的に。何度も聞いた事がある曲なんだけどどうしてこんなに歌詞の意味を感じてしまうんだろう。

ひとしきり心がエモエモしたところで3回目のMCに。今回のワンマンは2015年12月の幕張メッセ以来とのことなんですが、LiSAさん的には4ヶ月も皆(ファンの人たち)と会ってないと不安になってしまうんだとか。

ネットでのコミュニケーションは遠距離恋愛のようだと例えていたんですが、ほんとこの人はお話が上手い。煽りも上手い。いつもいつもMCが短いのが残念に思うくらいです。もっと聞きたい。

ユルいトークで場が和んだところで12曲目「Hi FiVE!」、最新ミニアルバムからのキラーチューンです。なんとステージバックの幕が落ちてその背後に巨大なセットが!この演出にはびっくりしたなー。ツアータイトルにもなってるだけあって会場のテンションも待ってましたというノリでしたね。

続くアゲ曲はミニアルバムから「Psychedelic Drive」。曲名の通りサイケかつオルタナティブなナンバーです。パフォーマンスもセクシーだなーと思ってたらまさかのジュリアナ扇子登場! そんなノリなんですねこれ!

しかし新曲けっこうやってますが、会場的には全く問題なくノれてるんですよね。僕はあんまり聞きこんでなかったんですけどそれでも余裕でアガれました。

なので友達にライブ誘われたけどLiSAのことあんまり知らないよって人、1ミリも問題ないです。知ってるにこしたことはないのと、知らなくても楽しめるのは別です。知ってからもっと楽しむためにもっと知ってもいいんだよ!

そして、きました「Rising Hope」。もうイントロのピアノから大歓声、いや大々歓声です。この曲は盛り上がり頂点付近にくるだろうなと思ってましたけどドンピシャでしたね、神セトリと言いたい。Bメロのコールなんて最高にキてるし、サビのアツさは言うまでもなし。ライブハウスNHKホールだッ!

この曲もギターソロ超かっこいいんですよね。って思ってたらギターソロ専用お立ち台がいつのまにか用意されてる! そして落ちサビの途中から入ってくるあのベースの動きもヤバすぎる! ラスサビの会場のテンションもヤバい、もうフルボルテージだこれ!

最高に盛り上がったし次はMCだろうなと思ってたらエンディングでまさかの「終わらないよぉ??」発言、と同時に「Rally Go Round」スタート。もうフルボルテージ死(?)するかと思いましたけど、とにかく楽しいという気持ちで胸いっぱいでした。自分は楽しいし、LiSAさんや周りの人も楽しそう。本当に、会場皆がハッピーでスマイルな時間でした。

今度は本当にMC。今日は特別な日だから、過去とか未来の話はまた今度にしていこうというLiSAさん。この日のために歌ってきたと、この先も皆と遊んでいきたいと、そう仰っていました。聞いてたらなんだからまた涙が出てきたんですけど、これは感動ではなくアツい系のヤツだと思うんです。

だって「私は未来をワクワクさせる天才でしょ?」って言うんですよ? そんなの言われたらグっときて涙腺緩まるに決まってるじゃないですかー。

MCでは次回大型ライブの告知等もありましたが、詳細は記事末尾にまとめて記載します。さぁ、レポートを続けましょう。

次の曲は「終わらない冒険」。まだまだ遊んでいたい、まだ見ぬ未来を冒険し続けたいという思いを込めて作ったという曲です。しかし会場もMCでのLiSAさんの言葉の余韻が引いていないのか、サイリウムを振る人が少しずつ増えていったのが印象的でした。なんというか、あの場は一種神聖さすら感じる時間だったんですよね。心がほぁーっとしてるというか。

音楽をしている時が好き、みんなの声が聞こえるこのライブが一番好きと、声を大にして叫ぶLiSAさん。「私たちはこの世界で遊んでいるんだよ!」の掛け声で、本編最後の「ラブリーデイ」がスタート。もう会場は愛で満たされてると言っても過言では無かったでしょう。音楽でつながる、世界を遊ぶ。LiSAさんのパフォーマンスはその言葉、歌詞を120%体現していました。そんな瞬間に我々は繋がっていたんだと。

あっという間の本編。時間にしてみれば2時間程度という具合ですが、実時間以上の何かを確実に受け取った気がします。ここからはアンコール、ピンクの照明に合わせてピンクのサイリウムでLiSAさんを再び出迎えます。

「未来の話しはしないって言っちゃったけど夏を先取るナンバーいきます!」ということでアンコール1曲目は「halo-halo」。せっかく受け取ったギターを2サビ中に返したのには内心突っ込まざるを得ませんでしたよ。

ここでもう1度MCの時間。なんだかちょっとした打ち上げのようなユルいノリで会場と会話しつついろいろと紹介していきますが、アンコール後ならではの脱力感ってあるじゃないですか。寸劇の濃度が上がるというか、LiSAさんの訛りが増えるタイムっていうか。打ち合わせしたかのようなタイミングのノリ、良い。

そしてラストソングへ。今を楽しもう、未来をワクワクさせようと繰り返すLiSAさんの言葉やパフォーマンスを見れば、しんみりなんて全くしません。それよりも全力で楽しむ、今日一番のサイリウム筋を、コールの声を、心のアンテナを伸ばして。この一秒一瞬を胸に刻もうという気持ちで僕は楽しみましたが、他の人も同じだと嬉しく思う次第です。最後の曲は「best day, best way」。

全ての演目を終え、演奏してくれたバックバンドのメンバー紹介をし、いよいよ本当に最後の挨拶へ。LiSAさんは言葉にパワーがあり煽り上手で、観客の気持ちをひとつにまとめるのが上手で…など思い返せばいろいろな表現が湧き上がってきますが、あの時感じたのは「あぁ、本当に愛されてるなぁ」というシンプルな気持ちでした。本当に素晴らしい、楽しいライブでした。

さて、ではライブで発表された告知内容をずらっとまとめましょう。まずは2016年11月26日(土)~27日(日)の横浜アリーナ2DAYSワンマンの決定。もう一つはLiSA初のミュージッククリップ集「LiSA MUSiC ViDEO CLiPS 2011-2015」の発売です。

しかもミュージッククリップ集のボーナストラックには2015年12月23日に幕張メッセで開催された「LiVE is Smile Alwys ~メガスピーカー~in幕張メッセ国際展示場」のライブ映像が収録されます。このライブ映像はLiSAさんが是非映像化したいと希望し、実現したとのことです。本当にありがたい、ありがとう!

最後に、5周年について自身の気持ちを綴ったLiSAさんのブログも紹介しておきます。ライブに行った人は改めて読むとグっとくるものがあるはずですよ。

[文=ヤマダユウス型]

photo by hajime kamiiisaka


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