声優
上坂すみれさん、ミリタリー・宗教・日本の神々・西洋美術を語る!

上坂すみれさん、各分野のプロとミリタリー・宗教・日本の神々・西洋美術を語る! 「上坂すみれの文化部は大手町を歩く」レポート

 2015年4月29日(金・祝)、大手町サンケイプラザにて、ラジオ「上坂すみれの文化部は夜歩く」の公開録音「上坂すみれの文化部は大手町を歩く」が開催されました! 本番組は、パーソナリティの上坂すみれさんと、アシスタントの早瀬かなさんが“日本一知的なアニラジ”を標榜し、新聞記者や学者、文化人などをゲストに招き、とにかく“文化的”にお送りする番組です。

 今回のイベントは2部構成で行われ、前半のミリタリーの部にはアニメ脚本家の鈴木貴昭氏、ミリタリーライターの金子賢一氏、声優の中村桜さん、アイドルユニット・Fullfull Pocketの花谷麻妃さんがゲスト出演。後半の西洋美術の部には、美術評論家の山田五郎氏を招き、どちらの部も非常に濃密なトークを展開しました。本稿では、そんな公開録音の模様をレポートしてお届けします!

 
■ 知られざる花谷さんのポテンシャルに、鈴木氏も思わず感動!?

 イベントは上坂さんと早瀬さんによるオープニングトークでスタート……と思いきや、上坂さんがパニエを履き忘れたこともあり、一度ステージを後にします。その場を任された早瀬さんは、番組で上坂さんから教わったロシア語での挨拶「Здравствуйте!(こんにちは)」や「Добрый вечер(こんばんは)」などを披露し、会場のリスナーを大きく沸かせます。

 
 そして再び上坂さんが登場すると、ここで第3回、第4回放送のゲスト・桃井はるこさんから教わったコールアンドレスポンスの練習が突如スタート。桃井さん曰く、ライブの「最後の曲です!」に対する観客の反応は、様々なパターンが存在するとのことで、エンディングに向けて第1部では「えーっ! 今来たばっかり!!」を練習しました。

 
 上坂さんも「やらせ要素が強いですが……!(笑)」と話しますが、500名を超えるリスナーの大きなレスポンスを受け、とても感動した様子。そんな公開録音ならではのやり取りも踏まえつつ、ゲストを迎えて第1部が幕を開けました。

 
 ミリタリーの部ということもあり、金子氏はアメリカ陸軍のサービスドレス、中村さんはアメリカ海軍の制服に身を包んで登場します。また現役中学生の花谷さんは、幼い頃から父親の英才教育を受けた筋金入りのミリタリーファン。特に戦車が好きで、幼稚園の頃から富士総合火力演習に行っていたことも明らかになりました。また戦車に関しては、ドイツと日本が好きだと口にすると、日本の戦車が大好きな中村さんが握手を求める一幕も。

 
 スペースクラフトの声優部所属であり、アニメも大好きな花谷さんですが、イチオシの作品は『ガールズ&パンツァー』。すると鈴木氏は「女の子のガルパンファン、しかも中学生って実在するんですか!?(笑)」と驚きを露わにします。

 一方で上坂さんは食い入るように「どこの高校が好きなんですか?」と質問するも、自身が演じるノンナのプラウダ高校ではなく、聖グロリアーナ女学院を挙げられて肩を落としました。

 
 ちなみに作品の舞台となっている茨城県大洗町へ、まだ行ったことのない上坂さんと花谷さん。最近、大洗に行ったばかりという鈴木氏に、上坂さんがオススメスポットを尋ねると、まずは大洗マリンタワーで街全体の全景を見るべきと提言。そしてプラウダ高校にとって馴染み深い大洗磯前神社も近くにあると話し、上坂さんのテンションも底上げされます。またスピンオフ作品の『ガールズ&パンツァー リボンの武者』で破壊された神社の柵が、劇場版ではそのまま残っている零れ話も飛び出しました。

 
 続いて花谷さんは乗りたい戦車を尋ねられると、ドイツの重戦車・ティーガーを挙げ「街で撃ちまくりたいです!」と回答。上坂さんは安定性の面から確実に勝てるソ連戦車がいないため、T-34でティーガーを囲う人海戦術が有力だと話します。

 
 花谷さんはゲームにおいても『World of Tanks』をはじめ『Call of Duty』をプレイしているとのこと。鈴木氏も「この3人、全部俺の妄想なんじゃないかな。最近、騙されているかもしれないと思ってるんだよね(笑)」とミリタリーを好きな女性が増えていくことに、改めて感動を覚えている様子でした。

 
 まだまだミリタリーや花谷さんのポテンシャルについて話し足りない様子でしたが、残念ながらここで終了の時間に。リスナーからは(当初の練習通り)「えーっ! 今来たばっかり!!」と大きな反応が返ってくると、後ろ髪を引かれる思いでゲストが降壇し、第1部は終了しました。


■ 日本の神々に急遽テーマ変更!? 知られざる歴史の真実に会場騒然!

 第2部は西洋美術の部と題し、山田氏をゲストに迎えてロシア・アヴァンギャルドについて展開します。ちなみに上坂さんは、今年開催された「魔女の秘密展」でオフィシャル・アンバサダーを務めた縁で、山田氏と面識があったとのこと。

 その際に上坂さんがゴスロリを着ていたことから、ゴシックについて話したことが挙げられると、ここで更に掘り下げて山田氏はゴート族とゴシックの関係性を展開。ゲルマン民族の文化や、クリスマスツリーの起源、イエス・キリストの本当の誕生日などが語られました。

 
 また異国の木の文化を新たに仏教の中へ取り込むため、東北には御神木信仰が伝わったことも山田氏の口から明らかに。仏教と神道を両立させた神仏習合を挙げ、「意外と宗教は混ざる」と話した山田さん。蛇の神様と弁天様を合わせた像を例に出すと、上坂さんは「『アイドルマスター シンデレラガールズ』の強化合成的な感じですね……」とコメントし、山田氏も「そんな感じだよ!」と肯定。

 
 また、弁天様の顔自体が蛇になった像の存在を聞いた上坂さんは「雑コラじゃないですか!」と思わずツッコミを入れます。しかし、山田氏は「雑コラじゃないんだよ、雑コラも極めればアートになるんだよ」と返し、会場からは笑いが起こりました。

 
 ちなみに、それらを極めたものが三叉に分かれた蛇の天河弁財天で『ゴジラ』シリーズに登場する怪獣・キングギドラのモデルになったとのこと。すると上坂さんは「キングギドラにも多少のご利益がありますね」と口にすると、山田氏も笑いながら「きっとあるよ!」とコメントします。

 
 その他にも、紀伊半島のパワースポットや、祟るべき存在が神になった平将門の首塚など、上坂さんや早瀬さん、リスナーも夢中で聴き入るような興味深い話が続きました。また曲紹介中は、インド人による宗教対立や、名前がかっこいいため上坂さんが幼い頃に憧れていたゾロアスター教についてなど、とことん語り尽くします。

 
 曲が明けると上坂さんは、日本には荒ぶっている神様が多い印象があると述べ、山田さんは「それはスサノオだね! スサノオ系!」と回答。出雲族と大和朝廷の関係性や国譲り神話に至るまでの話を披露しました。また“スサノオ系”の特徴の1つに、夏に行われる祭が挙がります。スサノオの力で疫病を防ぐ意味合いを込めて南千住にある、すさのお神社の祭・天王祭では荒ぶるように神輿を担いだり、一説では青森県のねぶたにも取り込まれているとの情報も。

 
 そんな昔から各地に伝わる伝承について「日本人ってそんなに移動していたんですか?」と上坂さんから質問が。すると山田氏は、昔から国内外を問わず海外を行き来していたと話します。特に安土桃山時代の移動が激しかったとし、当時ローマに派遣された天正遣欧少年使節を例に出しました。また山田氏は、エルサレムを日本人で初めて巡礼したペトロ岐部という人物を賞賛。

 ペトロ岐部は、マカオの神学校で勉強していたものの、日本人であるため司祭になれないと言い渡され、インドのゴアから徒歩でローマ鳳法王に直談判をしに行ったとのこと。またキリスト教徒にも関わらず、イスラム圏のエルサレム経由でローマに行った事実に、会場からも驚きの声が上がります。

 
 マカオのイエズス会からは、ローマのイエズス会に“ペトロ岐部の話に耳を傾けるな”と手紙を送っていたものの、徒歩での巡礼や過去の実績を認められ、ペトロ岐部は司祭に就き、教養人として人生を全う。最後は日本に帰国して人生に幕を下ろしたと、山田氏から語られました。

 上坂さんは「もう出禁になったらスタッフになるしかないって……すごいなぁ(笑)」とコメントし、リスナーの笑いを誘います。その後は、先ほどの話にも出てきた天正遣欧少年使節や、そのメンバーなどを山田氏が分かりやすく紹介・解説しました。

 
 また、今回は(一応)西洋美術の部ということで、山田氏が手掛けた著書「ヘンタイ美術館」を紹介することに。12人の美術家のヘンタイ的な部分にスポットライトを向けた本書ですが、山田氏が本当のヘンタイとして挙げたのは、19世紀後半に活躍した画家のエドガー・ドガ。

 
 「ドガの踊り子の絵には、高確率でハゲオヤジが入っている!」と山田氏は断言します。理由として、当時はバレリーナを愛人にすることが流行っており、ドガの絵にも“美少女とハゲオヤジ”が反映されていたとのこと。他にもドガ本人にまつわるエピソードも飛び出し、盛り上がったところで第2部は終了しました。

 
 戦車を中心にしたミリタリーのトークで始まり、ゴシックの起源や日本の神々、宗教や西洋美術と、非常に濃密な時間が展開した今回の公開録音。最後に、上坂さんと早瀬さんからリスナーへ向けて感想が送られたところで、イベントは終了しました。

【感想コメント】

●上坂さん
 今日はお得感があるお話がいっぱい聞けて楽しかったです。この文化部は、いろんな文化的な方なら誰でもゲストに呼べる番組ですので、「俺めっちゃ専門家!」という人は、ぜひゲストに名乗り出てください。私は公務員とか保険会社の仕事を知らないから、保険会社の外回りの営業とかの話を聞きたいですね。逆に働いてない人は……働かないでどのように1日を過ごしているかとか、親の目をどうやって避けているのかとか、そういう処世術の教授をお願いします(笑)。本日はありがとうございました!

●早瀬さん
 いつもなら最後に気になったことや、疑問点をブツブツ1人で呟いているんですけど……今回は皆さんの顔を直接見れたことで、同じ気持ちの人が居ることに気付けた瞬間があり、心強く思えた日でした。ありがとうございました。

[取材・文・写真:鳥谷部宏平]

■ 放送情報

番組名:上坂すみれの文化部は夜歩く
パーソナリティ;上坂すみれ
アシスタントパーソナリティ;早瀬かな
メールアドレス:bunkabu@obc1314.com

ラジオ大阪:毎週木曜日 0時30分~
ラジオ大阪チャンネル:13:00より配信

>>ラジオ「上坂すみれの文化部は夜歩く」番組ページ
>>ラジオ大阪チャンネル
>>ラジオ「上坂すみれの文化部は夜歩く」公式Twitter

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