TVアニメ『ユーリ!!! on ICE』第4話振り返り：勇利がヴィクトルにキレた!? プログラム完成までの試練

　2016年10月5日(水)からテレビ朝日ほかにて放送中のオリジナルアニメ『ユーリ!!! on ICE』。本作は、人気マンガ『モテキ』『アゲイン!!』を手掛ける久保ミツロウさんと、『ミチコとハッチン』『LUPIN the Third ‐峰不二子という女‐』の制作に携わった山本沙代監督がタッグを組んだ本格男子フィギュアスケートアニメとなっています。

　やっと王者ヴィクトル・ニキフォロフにコーチをしてもらえることになった勝生勇利。フリースケーティングの演技内容を決めようとするも、やっぱり自分に自信が持てない。それでもヴィクトルや友人たちの支えがあり、ついに完成！　一方ユーリは、新たにコーチを迎えて猛特訓中。美しい姿いっぱいの第4話「自分を好きになって…完成!!　フリープログラム」を振り返っていきましょう。

　

定番の裸ヴィクトル
　いよいよヴィクトルがコーチをしてくれるという勇利が待ち望んだ状況にも関わらず、まさかの寝坊！　しかしヴィクトルは、「俺をここまで待たせるなんてアエロフロート(ロシア航空。遅延が多いことで有名)か、勇利くらいだよ」とジョークを交えて笑顔で対応します。勇利が土下座で謝ると「Oh、ジャパニーズ土下座！」と何故か嬉しそうです。

　その後、2人で温泉に入りながらフリープログラムについて語り合うシーンが出るのですが、ヴィクトルは安定の裸体登場＆なぜか開脚ストレッチ。なぜ勇利のコーチになりたいと思ったかについて、“手とり足とり”勇利に教えます。文字通り、手とり足とり……。今回のご褒美シーン(？)はココですか。

　話がそれましたが、ヴィクトルは「自分でプロデュースしてみようか」と勇利に提案します。しかし「前のコーチが……」と勇利がまたも自信のなさを見せると「(今の)コーチ誰だっけ？」とバッサリ。そこで、前コーチであるチェレスティーノ・チャルディーニ(CV：落合弘治)に電話をして、「なぜ勇利に曲を選ばせなかったのか」を尋ねます。

　チェレスティーノによると、実は1度曲を選んだことがあり、そのときに「この曲で勝てるイメージはあるのか？」と聞くと、「やっぱり先生が決めてください」と勇利は意見を貫かなかったと話します。

　それについて「もっと自分を信じるべきだと私は言ってきたのだが……」とチェレスティーノ。それを聞いた勇利は「僕、グランプリファイナル、リベンジしますから！」と伝えると、チェレスティーノは少し寂しそうに笑い、「去年のグランプリファイナルで聞きたかったぞ」と一言。この1シーンだけでもチェレスティーノが素敵なコーチであったことが分かります。

　しかしヴィクトルは、「その曲聞かせて」、「なんで言わなかったの？俺コーチだよね？」と少し拗ねた様子を見せます。


一方その頃、ユーリ・プリセツキーは…
　ユーリは勇利をライバル視しており、優子からの「勇利が自分でフリーをプロデュースする」というメッセージを読むと複雑そうな顔を見せます。それにしてもスマホをいじる体勢がスゴイ。そこにユーリのリンクメイトであるミラ・バビチェヴァ(CV：土井真理)が登場。「セクシーなお姉さんだ！」と思いましたが、まだ18歳なんですって。どこで手に入れた、その色気。

　2人が楽しそうに(？)ふざけ合っていると、コーチのヤコフ・フェルツマン（CV：手塚秀彰）が登場。このままヤコフがコーチするのかと思いきや、見るからに厳しそうな女性、リリア・バラノフスカヤ(CV：田村聖子)が登場し、ユーリの体を点検し始め、「バレエレッスンからやり直しだわ」と発言。なんと、リリアがユーリのフリープログラムを振付するとのこと。

　元ボリショイ・バレエ(ロシアを代表するバレエ団)のプリンシパル（バレエ団ダンサーの最高位）であるリリアは、「プリマになりなさい。魂を売ってでも勝ちたいのなら」と言います。それに対してユーリは不敵な笑みを浮かべ、「魂売ったぐらいで勝てんなら、この身体ごといくらでもあんたにくれてやるよ」と強気発言。ユーリもどこで手に入れた、その色気。

　ということで、リリアとユーリとヤコフはこれから一緒に住んで練習することに。ここで実はリリアはヤコフの元恋人だったという事実が発覚します。こういう意外な接点や裏設定がとても人間らしく、同作の登場人物を魅力的にみせているポイントだと思います。


勇利がヴィクトルを無視した結果…
　また勇利たちのストーリーに戻り、フリーの曲決めに奮闘する勇利。そこで勇利は、デトロイト時代のリンクメイトであるタイのピチット・チュラノン(CV：小野賢章)に電話をします。以前ヤコフに提出したデモ曲はデトロイト時代に出会った音大の女性に作ってもらったものだったようです。曲のテーマは「勇利のスケート人生」でしたが、勇利自身もこの曲を少し弱いと感じているよう。しかし、どう改善すればいいのか分かりません。

　決められないままでいると、ヴィクトルは「まだ曲決めてないの？」と言い、「たとえば思い出してみるんだ、恋人に愛されたこと」というと勇利はすごい剣幕で「あ゛ぁ!?」と言い返します。今まで見たことのないような顔にヴィクトルも思わず固まってしまいます。

　その後すぐに勇利は謝るものの、自己嫌悪でヴィクトルを無視するように。「どっか行こうか」、「お風呂入ろう」、「一緒に寝ようか」(!?)と誘う健気なヴィクトル。無視してしまい罪悪感にかられる勇利に対して、ヴィクトルはさらに「海に行こう」と天使のような笑顔を見せます。

　海では勇利のデトロイト時代の話になり、リンクメイトが事故になり不安がっていたときに抱きしめてくれた女の子を突き飛ばしてしまったことがあるとヴィクトルに話します。それは、心の中に踏み込まれたことが嫌だったから。でも今支えてくれている周囲の人たちは、勇利を弱い人間として扱わずに踏み込まずにいてくれているのだと勇利は考えています。

　それに対してヴィクトルは「弱い人間と思っていないだけ」と優しく伝え、「俺にどの立場でいて欲しい？」、「父親的な？」、「兄？友達？」、「じゃあ恋人か……頑張ってみるか」(!?)と、勇利に選択肢を与えます。それを聞いて勇利が「ヴィクトルはヴィクトルでいて欲しい」、「嫌なところを見せたくなくて、あんな無視して……全部スケートで返すから！」と自分の気持ちを伝えると、「OK。手加減はしないよ。それが俺の愛だからね」と答え、2人は握手を交わします。

　いつも大きな愛で導いてくれるヴィクトルは、とても素晴らしいコーチだと感じました。

自信のある勇利は強い！
　ここからは今までの勇利ではありません。以前提出した曲を作り直してもらい、ヴィクトルのジャンプを全て教えてもらうなど、フリーへの意欲を見せます。ジャンプをたくさん披露したヴィクトルは疲れた表情を見せますがとても嬉しそう。それを見た勇利はなぜかヴィクトルのつむじをプッシュ。「そんなに危険か」とハゲを気にして凹むヴィクトルが超絶に可愛いのですが、勇利はそんなつもりではなかったようです。一体何を思っての行動だったのでしょうか。

　そしてついに作り直してもらった曲が届き、お互い納得のいく曲が完成。テーマは「勇利の愛について」に変更したとのことで、「最高のテーマだね。完璧」とヴィクトルは笑みを浮かべます。それに合わせて、体力に自信がある勇利は4回転トゥループを最後に持ってきたプログラムにチャレンジすることを決めました。

　グランプリファイナルのアサイン発表では、勇利は第3戦中国大会に割り当てられ、ここではピチットくんも一緒のようです。もう1つは第6戦ロシア大会ということで、ユーリと戦うことになります。しかし、勇利は全大会ボロ負けでシード権がないため、予選会に出場しなくてはいけません。ここでは若手No.１と言われている南健次郎と戦うことになるので、予選といっても油断はできません。

　曲が流れ、勇利とユーリが滑ります。ユーリは言われた通りしっかりとプリマらしく、美しくなっていました。「この容姿でいられる時間は短い」とユーリ。「僕たちの競技人生は短い」と勇利。2人とも今この瞬間を一生懸命生きてるのだと感じます。最後にCDに曲名「YURI on ICE」を記入して今回のストーリーは終了。いよいよシーズンが始まるということで、今夜放送の第5話「顔まっ赤!!　初戦だヨ！　中四国九州選手権大会」もとっても楽しみです！

[文・つかさ]

　
作品情報

【放送情報】
テレビ朝日　　10/5（水）スタート　毎週水曜深夜2時21分放送　
BS朝日　　 　10/9（日）スタート　毎週日曜深夜1時00分放送
サガテレビ　　10/7（金）スタート　 毎週金曜深夜1時55分放送
長崎文化放送 10/11（火）スタート　毎週火曜深夜1時51分放送　

[配信情報]
テレ朝動画 10月6日（木） 毎週木曜 放送終了後～
　ほか各サイトにて配信!! 詳しくはコチラ

【スタッフ】
原案：久保ミツロウ ×山本沙代
監督・シリーズ構成：山本沙代
ネーム(脚本原案)・キャラクター原案：久保ミツロウ
キャラクターデザイン：平松禎史
音楽：梅林太郎　松司馬拓
音楽プロデューサー：冨永恵介（PIANO）
フィギュアスケート振付：宮本賢二
アニメーション制作：MAPPA
オープニングテーマ：「History Maker」 歌：DEAN FUJIOKA
エンディングテーマ：「You Only Live Once」歌：YURI!!! on ICE feat. w.hatano

【キャスト】
勝生勇利：豊永利行
ヴィクトル・ニキフォロフ：諏訪部順一
ユーリ・プリセツキー：内山昂輝
イ・スンギル：野島健児
エミル・ネコラ：日野 聡
オタベック・アルティン：細谷佳正
ギオルギー・ポポーヴィッチ：羽多野 渉
クリストフ・ジャコメッティ：安元洋貴
ジ・グァンホン：本城雄太郎
ジャン・ジャック・ルロワ：宮野真守
ピチット・チュラノン：小野賢章
ミケーレ・クリスピーノ：前野智昭
南 健次郎：村瀬 歩
レオ・デ・ラ・イグレシア：土岐隼一
西郡 豪：福山 潤

【イントロダクション】
日本中の期待を背負って挑んだグランプリファイナルで惨敗…
故郷九州に帰ることになったフィギュアスケーター勝生勇利。
「現役続行と引退はハーフ ハーフ…」
そんな気持ちで実家に引きこもっていた勇利のところに
突然やってきたのは世界選手権5連覇の
ヴィクトル・ニキフォロフで…
日本の崖っぷちスケーター勝生勇利と、
ロシアの下克上スケーターユーリ・プリセツキー。
2人のユーリと、王者ヴィクトル・ニキフォロフで挑む前代未聞のグランプリシリーズが今、幕をあける！

イベント情報
■4月29日(土)スペシャルイベント開催決定!!!
　日程：2017年4月29日（土）※昼の部・夜の部　2回公演
　会場：舞浜アンフィシアター
　出演：豊永利行、諏訪部順一、内山昂輝、日野 聡、羽多野 渉、本城雄太郎、小野賢章、村瀬 歩、土岐隼一、福山 潤、久保ミツロウ　ほか
　※開催概要・出演者は予告なく変更となる可能性がございます。
　※Blu-ray&DVD第1巻、第2巻に優先販売申込券が封入されます（抽選での受付となります。第1巻に昼の部、第2巻に夜の部を封入。）

パッケージ情報
■豪華特典満載のBlu-ray&DVD発売決定！第1巻は12月30日(金)発売!!!
「久保ミツロウ描き下ろしオリジナルグッズ(第1巻～第5巻)」「オーディオコメンタリー(全巻)」「コレオグラファー・宮本賢二によるアニメ用フィギュアスケート振付映像(全巻)」など、ここだけの特典満載!!!

豪華キャスト大集結の4月29日(土)開催スペシャルイベント優先販売申込券も封入(第1巻：昼の部、第2巻：夜の部)。メーカー全巻購入特典にはなんと「久保ミツロウ描き下ろしマンガ」が！(メーカー全巻購入特典は、Blu-ray&DVD1巻～6巻を同店舗にてご購入下さい)

□商品ページ
□法人別購入特典情報

>>公式サイト
>>公式Twitter（＠yurionice_PR）
>>公式Facebook
>>公式Instagram